ラストシーンの一人芝居でさらなる成長を遂げた美しきアジアの宝石、チャン・ツィイー
皇帝の弟が兄を殺して王位を奪い、さらに皇太子をも抹殺しようとする。密かに想いを寄せる皇太子の命を守るため、ワン王妃は新皇帝にひざまづく。そして王妃は待っていた。世界一憎い男に復讐を遂げるその時を…。強く気高いワン王妃を演じたチャン・ツィイー。ハリウッド作品にも出演し、名実ともにアジアを代表する女優となったチャンが最新作『女帝[エンペラー]』について語ってくれた。
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皇帝の弟が兄を殺して王位を奪い、さらに皇太子をも抹殺しようとする。密かに想いを寄せる皇太子の命を守るため、ワン王妃は新皇帝にひざまづく。そして王妃は待っていた。世界一憎い男に復讐を遂げるその時を…。強く気高いワン王妃を演じたチャン・ツィイー。ハリウッド作品にも出演し、名実ともにアジアを代表する女優となったチャンが最新作『女帝[エンペラー]』について語ってくれた。
中国三大映画監督の一人に数えられるフォン・シャオガンがフォン・シャオガンがメガホンを握った本作。シャオガン監督とは初顔合わせとなるチャンは「監督と一緒に仕事してビックリした」と言う。
「これだけ大規模で製作費もかかっている映画ですし、監督にとって初めての時代劇でもありました。おそらく大きなプレッシャーを感じていらっしゃるのではないかと思っていたのですが、全然逆だったんです。現場では私たちに非常に親切にしていただきましたし、ゆったりした感じで、いつの間にか映画が出来てしまっていたような感じでした」。
これまでのチャンの出演作はどれもヒットしている。『初恋のきた道』しかり、『グリーン・デスティニー』しかり。「素晴らしいストーリーと、この監督と仕事をしたいという気持ちが大事」と語るチャンだが、出演作を決める要素はまだほかにもある。
「その映画が自分にとって新たなチャレンジになるような作品を選びたいと思っています。そして自分の演技においても新たな成長を提供してくれる空間があるかどうか、を考えます」。
ただ愛する人を守りたかっただけなのに、気が付けば栄華の階段を上り、“女帝”として君臨することになってしまったワン王妃の復讐劇、そして、フォン・シャオガン監督。優れたストーリー、偉大な監督と、二大要素は揃っている。3つめの「成長」という要素がこれだ。
「今回の作品の中で触れておかなければならないのはラストシーンですね。ここは一人芝居なんです。今まで多くの作品に出演してきましたが、このような一人芝居をするチャンスはありませんでした。この部分の演技は非常にドラマチックで舞台劇のような演出の形でした。だから撮影の前には非常に大きなプレッシャーを感じました。誰も助けてくれない。自分一人でこの部分の芝居を完成させなければならない。今回はこうした面が私にとっては大きなチャレンジとなりました」。
昨年の中国ボックスオフィスでは2位という大ヒットを記録した『女帝[エンペラー]』。チャンは「製作が大きくて、監督が有名であればみんな興味を持つのが今の中国映画の傾向」と言うが、いやいやどうして、そこに“チャン・ツィイー”という要素が入らなければ、そこまでのヒットにならなかったに違いない。
中国三大映画監督の一人に数えられるフォン・シャオガンがフォン・シャオガンがメガホンを握った本作。シャオガン監督とは初顔合わせとなるチャンは「監督と一緒に仕事してビックリした」と言う。
「これだけ大規模で製作費もかかっている映画ですし、監督にとって初めての時代劇でもありました。おそらく大きなプレッシャーを感じていらっしゃるのではないかと思っていたのですが、全然逆だったんです。現場では私たちに非常に親切にしていただきましたし、ゆったりした感じで、いつの間にか映画が出来てしまっていたような感じでした」。
これまでのチャンの出演作はどれもヒットしている。『初恋のきた道』しかり、『グリーン・デスティニー』しかり。「素晴らしいストーリーと、この監督と仕事をしたいという気持ちが大事」と語るチャンだが、出演作を決める要素はまだほかにもある。
「その映画が自分にとって新たなチャレンジになるような作品を選びたいと思っています。そして自分の演技においても新たな成長を提供してくれる空間があるかどうか、を考えます」。
ただ愛する人を守りたかっただけなのに、気が付けば栄華の階段を上り、“女帝”として君臨することになってしまったワン王妃の復讐劇、そして、フォン・シャオガン監督。優れたストーリー、偉大な監督と、二大要素は揃っている。3つめの「成長」という要素がこれだ。
「今回の作品の中で触れておかなければならないのはラストシーンですね。ここは一人芝居なんです。今まで多くの作品に出演してきましたが、このような一人芝居をするチャンスはありませんでした。この部分の演技は非常にドラマチックで舞台劇のような演出の形でした。だから撮影の前には非常に大きなプレッシャーを感じました。誰も助けてくれない。自分一人でこの部分の芝居を完成させなければならない。今回はこうした面が私にとっては大きなチャレンジとなりました」。
昨年の中国ボックスオフィスでは2位という大ヒットを記録した『女帝[エンペラー]』。チャンは「製作が大きくて、監督が有名であればみんな興味を持つのが今の中国映画の傾向」と言うが、いやいやどうして、そこに“チャン・ツィイー”という要素が入らなければ、そこまでのヒットにならなかったに違いない。
《photo:Yoshio Kumagai》
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