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あの「赤ずきんちゃん」がスタイリッシュに生まれ変わった『リトル・レッド』

誰もが知っている童話「赤ずきん」をベースに、平和な森で起こった大事件の謎に迫る。…というストーリーではあるが、本作の“赤ずきんちゃん”、レッドは赤い頭巾にブーツカットのデニムを合わせたおしゃれさん。少女ではあるが、大きなアイホールと長いまつげからはクールな雰囲気が漂っている。

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『リトル・レッド レシピ泥棒は誰だ!?』 -(C)2005 Hoodwinked.LLC All rights reserved.
『リトル・レッド レシピ泥棒は誰だ!?』 -(C)2005 Hoodwinked.LLC All rights reserved. 全 3 枚
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誰もが知っている童話「赤ずきん」をベースに、平和な森で起こった大事件の謎に迫る。…というストーリーではあるが、本作の“赤ずきんちゃん”、レッドは赤い頭巾にブーツカットのデニムを合わせたおしゃれさん。少女ではあるが、大きなアイホールと長いまつげからはクールな雰囲気が漂っている。

クールな赤ずきんちゃんのキャラからも想像できるように、作品全体もスタイリッシュ。レッドのおばあさんで、森一番のお菓子作りの名人でもあるパケットおばあさんがオオカミに襲われるところ(童話ではクライマックス!)から物語は始まるが、現場へ駆けつけたカエルの探偵が、森で起きているもうひとつの事件“レシピ泥棒事件”との関連を睨んだところから事態は一転。レシピ泥棒事件の容疑者にされてしまったレッドやおばあさん、オオカミらは取調室で尋問を受けることになり、それぞれの証言模様が“『羅生門』形式”で描かれていく。

容疑者の証言がくい違う“『羅生門』形式”とは言え、ミステリーを楽しむというよりは、ヒネリのあるスタイルそのものやウィットに富んだ会話、さらにはシニカルな味わいを楽しむタイプのアニメであり、ダンディなカエルの探偵やヒツジのタレコミ屋など、登場するキャラクターたちもファニー。レッドやおばあさん、オオカミら主要キャラたちの知られざる(ありえない?)一面にも茶目っ気たっぷりに切り込んでいく。

ただし、日本で上映されるのは日本語吹き替え版。上野樹里、加藤浩次らがエネルギッシュに好演してはいるが、様々なハリウッド・エンターテイメントのパロディが盛り込まれ、ポップ・カルチャーとしての成立が意識された作品であるだけに、オリジナルのボイスキャストで楽しむ選択肢も欲しかった。

《渡邉ひかる》

映画&海外ドラマライター 渡邉ひかる

ビデオ業界誌編集を経て、フリーランスの映画&海外ドラマライターに。映画誌、ファッション誌、テレビ誌などで執筆中。毎日が映画&海外ドラマ漬け。人見知りなのにインタビュー好き。

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