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ファッション小噺vol.67 インディーズ・プリンセスのお嬢様ファッション

先日、アメリカの業界紙が発表した、ハリウッド俳優たちのギャランティ・ランキング。女優として1位に輝いたのは、ご存知の通りリース・ウィザースプーン。1本の出演料が約20億円とのことですから、製作側からみても、よほど興収が見込める女優ということなのでしょう。

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『ペネロピ』 (C)- 2006 Tatira Active Filmproduktions GmbH & Co. KG
『ペネロピ』 (C)- 2006 Tatira Active Filmproduktions GmbH & Co. KG 全 3 枚
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先日、アメリカの業界紙が発表した、ハリウッド俳優たちのギャランティ・ランキング。女優として1位に輝いたのは、ご存知の通りリース・ウィザースプーン。1本の出演料が約20億円とのことですから、製作側からみても、よほど興収が見込める女優ということなのでしょう。

魅力的な女性ではありますが、ジュリア・ロバーツやアンジェリーナ・ジョリー、ニコール・キッドマンといった女王様たちを抜いてトップに躍り出たとは、ちょっと不思議な気持ちもします。日本では、3位のキャメロン・ディアスの方がよほど人気がある気がするし。でも、『キューティ・ブロンド』シリーズで大ヒットを飛ばし、『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』でオスカーも受賞し、自らの映画製作会社まで持つ彼女。日本の映画ファンが思っている以上にアメリカでは評価が高く、パワフルで影響力のある人物ということなのです。

そんな彼女が製作したのが来春に公開となるファンタジー作品『ペネロピ』。先祖にかけられた呪いのせいで豚の鼻と耳を持って生まれたペネロピにまつわる、ひねりの利いた異色作で、主人公は“あの”クリスティーナ・リッチが演じています。“あの”と、あえてつけたのは、彼女の出演作なら一筋縄ではいかないはずだと思っていただけると信じて疑わないから。ファンタジーながら、妙に現実的なメッセージが含まれていたり、これまでのファンタジーの方程式をまるで無視した意外な展開が訪れたりと、大人も楽しめる物語。さすがは、独自路線を貫いているリッチが出演しているだけのことはあるというわけです。

物語は、観て楽しんでいただくとして、女性の映画ファンにぜひ注目していただきたいのが、そのファッション。ペネロピは良家のお嬢様という設定なので、ヨーロッパ的でクラッシィな雰囲気の可愛らしいラインナップ。オレンジ、グリーン、パープルなど、少しスモーキー気味の色味でコーディネートされたワードローブは、「今年の秋冬に取り入れたい」という気持ちを起こさせるかもしれません。衣裳を担当したのは『マッチポイント』『タロットカード殺人事件』とウディ・アレン作品に立て続けに参加したジル・テイラー。そう聞けば、上品な様子にもなるほどなと頷けるのです。

そして、ファッションばかりか、そこに登場するレトロなインテリアや風景は、女の子が大好きな世界! この色味、この世界観…どこか『アメリ』的。温かくて、可愛くて、とびきりおしゃれなこの世界、久々の大ヒットです。物語ばかりでなく、目でも存分に楽しめる『ペネロピ』。2008年早春の公開をお楽しみに!

ところで、先日、来日したクリスティーナ・リッチを直撃してきました。可愛くて、頭脳明晰で、細かな心遣いまでできちゃう彼女。詳しいインタビュー内容は、1月発売の「マリ・クレール」でどうぞ。

《牧口じゅん》

映画、だけではありません。 牧口じゅん

通信社勤務、映画祭事務局スタッフを経て、映画ライターに。映画専門サイト、女性誌男性誌などでコラムやインタビュー記事を執筆。旅、グルメなどカルチャー系取材多数。ドッグマッサージセラピストの資格を持ち、動物をこよなく愛する。趣味はクラシック音楽鑑賞。

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