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シネマカフェ的海外ドラマvol.77 エミー賞、結果と総評 日本未公開作品に栄冠

現地時間の9月21日、本年度エミー賞の受賞作品がついに発表されました。ドラマ・シリーズ部門作品賞は「Mad Men」(原題)、コメディ・シリーズ部門は「30 Rock」(原題)でどちらも日本放映されておらず、共に高く評価されている作品が順当に受賞したとは言え、日本にいる海外ドラマファンとしては「盛り上がったこの気持ちをどうしてくれよう?」と若干複雑な思いを抱きたくなるところ。そのほかの部門も、ドラマ・シリーズ部門主演男優賞はこれまた日本未上陸の「Breaking Bad」(原題)からブライアン・クランストンが、コメディ・シリーズ部門主演男女優賞は「30 Rock」のアレック・ボールドウィンとティナ・フェイ(写真上)が制覇。「30 Rock」などは2年連続で作品賞に輝いている話題作ですから、日本でも見られるようになるといいですね。ただし、「30 Rock」は決して高視聴率番組ではなく、昨年の授賞式では、クリエイターも務めるティナ・フェイが「番組を支えてくれている数人の視聴者のみなさんありがとう!」と受賞スピーチをし、一般視聴者からの注目度を自虐的に茶化していましたが…。

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「30 Rock」でコメディ・シリーズ部門主演男女優賞を制覇したアレック・ボールドウィンとティナ・フェイ。 -(C) Getty Images/AFLO
「30 Rock」でコメディ・シリーズ部門主演男女優賞を制覇したアレック・ボールドウィンとティナ・フェイ。 -(C) Getty Images/AFLO 全 3 枚
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現地時間の9月21日、本年度エミー賞の受賞作品がついに発表されました。ドラマ・シリーズ部門作品賞は「Mad Men」(原題)、コメディ・シリーズ部門は「30 Rock」(原題)でどちらも日本放映されておらず、共に高く評価されている作品が順当に受賞したとは言え、日本にいる海外ドラマファンとしては「盛り上がったこの気持ちをどうしてくれよう?」と若干複雑な思いを抱きたくなるところ。そのほかの部門も、ドラマ・シリーズ部門主演男優賞はこれまた日本未上陸の「Breaking Bad」(原題)からブライアン・クランストンが、コメディ・シリーズ部門主演男女優賞は「30 Rock」のアレック・ボールドウィンとティナ・フェイ(写真上)が制覇。「30 Rock」などは2年連続で作品賞に輝いている話題作ですから、日本でも見られるようになるといいですね。ただし、「30 Rock」は決して高視聴率番組ではなく、昨年の授賞式では、クリエイターも務めるティナ・フェイが「番組を支えてくれている数人の視聴者のみなさんありがとう!」と受賞スピーチをし、一般視聴者からの注目度を自虐的に茶化していましたが…。

さてさて、日本でも見られる作品の中からの健闘者をほじっていきたいと思いますが、ドラマ・シリーズ部門主演女優賞は大本命のグレン・クローズ(「ダメージ」:写真右)が受賞! 勝訴のためにはどこまでも非情になれる敏腕弁護士、パティ・ヒューズ役での怪演には誰もが背筋を凍らせたはずで、納得の受賞と言えます。何を考えているのかよく分からないパティの魅力に、すでにハマっている方も多いのではないでしょうか。「ダメージ」からはパティと敵対するワケあり弁護士・フィスクを演じたジェリコ・イヴァネクも助演男優賞を受賞しています。

また、コメディ・シリーズ部門助演男優賞は、このコラムでもたびたびプッシュしている「アントラージュ★オレたちのハリウッド」(写真左下)のジェレミー・ピヴェンが3年連続で受賞。いくら何でも3年連続は獲りすぎでは? と思わなくもないのですが、人気俳優ヴィンセント・チェイスのクセ者エージェント、アリ・ゴールド役での圧倒的な存在感とコメディ・センスは多くが認めるところ。毎年スマートなスピーチをしてくれるのも3年連続受賞の秘訣(?)かもしれません。

偶然にも主要部門を受賞したDVD日本リリース済作品は、どちらもケーブル局のシリーズ。「ダメージ」のシーズン1は全13話、「アントラージュ★オレたちのハリウッド」のシーズン1は全8話(1話30分)とあっさり見られますので、「エミー賞受賞の話題作を見てみたい!」という方にはオススメですよ。



© Getty Images/AFLO

《渡邉ひかる》

映画&海外ドラマライター 渡邉ひかる

ビデオ業界誌編集を経て、フリーランスの映画&海外ドラマライターに。映画誌、ファッション誌、テレビ誌などで執筆中。毎日が映画&海外ドラマ漬け。人見知りなのにインタビュー好き。

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