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【TIFFレポート05】宮崎あおい、爆笑ノンストップ! 『少年メリケンサック』

平均年齢47.5歳の中年パンクロック・バンド参上! 宮藤官九郎が異色のテーマとキャスティングで新たに繰り出すパンクロック・ムービー『少年メリケンサック』。東京国際映画祭の特別招待作品に選ばれた本作だが、チケットが即完売したという人気ぶり。10月19日(日)、上映前の舞台挨拶に宮藤監督はじめ、主演の宮崎あおい、佐藤浩市、木村祐一、田口トモロヲ、勝地涼が登壇し、大歓声を浴びた。

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『少年メリケンサック』舞台挨拶(左より)勝地涼、木村祐一、宮崎あおい、佐藤浩市、田口トモロヲ、宮藤官九郎
『少年メリケンサック』舞台挨拶(左より)勝地涼、木村祐一、宮崎あおい、佐藤浩市、田口トモロヲ、宮藤官九郎 全 3 枚
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平均年齢47.5歳の中年パンクロック・バンド参上! 宮藤官九郎が異色のテーマとキャスティングで新たに繰り出すパンクロック・ムービー『少年メリケンサック』。東京国際映画祭の特別招待作品に選ばれた本作だが、チケットが即完売したという人気ぶり。10月19日(日)、上映前の舞台挨拶に宮藤監督はじめ、主演の宮崎あおい、佐藤浩市、木村祐一、田口トモロヲ、勝地涼が登壇し、大歓声を浴びた。

大ヒット大河ドラマ「篤姫」での女性的なイメージから一転、本作ではレコード会社の崖っぷちOL・かんな役でハジけた演技を見せ、コメディエンヌとしての境地を開いた宮崎さん。物語の雰囲気そのままに、宮藤組は笑いが絶えなかったようで、「現場では笑いをこらえるのが大変でした。そこを離れるのがいやで、自分の撮影が終わってもフラフラしたりするくらい、本当に居心地のいい、楽しい撮影でした」と嬉しそうに語った。うそか本当か宮藤監督からは「ハじけなさいよ!」とのお達しがあったようだが、「蹴られたり投げつけられたり、いろんなことがありましたが(笑)、それも素直に楽しんでいました。改めて宮藤さんが天才なんだと思いました」と、終始満面の笑みで監督を絶賛した。

オッサンバンド「少年メリケンサック」のキレキャラ、ベース・アキオ役の佐藤さんは、本作で意外な夢が叶ったという。「ぼく一人だけバンド経験がないので悪戦苦闘しましたが、まさか50歳を目前に“ロックスターになる”という夢が叶うとは思いませんでした。バンドのグルーヴ感やエモーショナルなものから、本当のバンドのような意識が生まれていったので、すごく嬉しかったです」と満足の表情を見せた。

滑舌のちょっと悪いボーカル・ジミーを演じた田口さんは、現場でのチームワークを聞かれ、一言「よかったです!」。この簡潔過ぎるアピールに、キム兄こと木村さんから「早っ、短! クイック&ショートリー!」と英語のツッコミが(笑)。さらに司会者から追加で見どころについてコメントを求められた田口さんは、「カッとした、エモーショナルで、オフビートな、それでいて演技はナチュラルな感じで…。21世紀始まって以来のパンクロックムービーです」とせきを切ったように英語交じりで語った。

「メリケンサック」組にやや押され気味の勝地さんは、カンナのダメ彼氏でミュージシャン志望の青年・マサルを好演。「ダメな男の子の役なので、ダメな感じを一生懸命がんばりました。あと歌も下手なんですが、一生懸命がんばったので聴いてください」と役どころを説明してくれた。

そしてバンドメンバーの中で一番ノリノリだったのが、アキオの弟でギターのハルオを演じた木村さん。曰く「役作りのおかげで、撮影中はスタッフが間違えるほど浩市さんと似ていったんですけど、いまは(先日TVドラマで演じた)“ニセ山下清さん”に戻ってしまい、非常に残念です」とか。また、木村さんは各々のコメントの後に入る英語の通訳が相当気になったらしく、ちょっかいを出しまくり。劇中の、農作業着とロックのミックスした衣裳について聞かれれば「ロンドンと浅草が融合してる感じでね。だから、ハンバーグが大陸からやってきてだんだん肉まんになっていく一方で、アメリカではハンバーガーが生まれて、日本でハンバーガーと肉まんがうまいこと融合したみたいな。はい、どうぞ」と通訳さんに無理難題をふり、爆笑を誘った。しかし通訳さんも苦笑交じりにめげずに英訳しきった。

最後に、この個性あふれるキャスト陣をまとめ上げた宮藤監督。「中学生の頃に活躍していたロック歌手たちが25年後、どうなっているのかを想像し、彼らがたとえ社会と折り合いがついていなくても、ひとつのことを貫けばきっと良いことがあるということを伝えたかった」と笑いの裏にある作品のメッセージを説明してくれた。とにもかくにも「みなさんに笑っていただければコメディで、笑いが少なければ人間ドラマということで(笑)」と語る『少年メリケンサック』は来年2月14日(土)より全国東映系にて公開。

第21回東京国際映画祭特集
http://www.cinemacafe.net/fes/tiff2008/

《シネマカフェ編集部》

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