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アポロ11号の英雄、バズ・オルドリン 人類初の月面着陸で「謙虚な気持ちになった」

1969年、人類が初めて月に降り立った日からおよそ40年。多くの人々を熱狂させ、その後の宇宙開発に多大な功績を残した「アポロ計画」の偉業を、実際の宇宙飛行士たちの証言とNASA蔵出しの映像によって伝える『ザ・ムーン』。来年の公開を記念して、本作にも登場する、人類で初めて月に降り立ったアポロ11号のクルー、バズ・オルドリン博士がこのたび来日! 10月31日(金)、日本科学未来館にて記者会見が行われた。

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『ザ・ムーン』記者会見 バズ・オルドリン博士、子供たちと笑顔で記念撮影
『ザ・ムーン』記者会見 バズ・オルドリン博士、子供たちと笑顔で記念撮影 全 3 枚
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1969年、人類が初めて月に降り立った日からおよそ40年。多くの人々を熱狂させ、その後の宇宙開発に多大な功績を残した「アポロ計画」の偉業を、実際の宇宙飛行士たちの証言とNASA蔵出しの映像によって伝える『ザ・ムーン』。来年の公開を記念して、本作にも登場する、人類で初めて月に降り立ったアポロ11号のクルー、バズ・オルドリン博士がこのたび来日! 10月31日(金)、日本科学未来館にて記者会見が行われた。

月面着陸のミッションから帰還後に初来日を果たし、外国人として初めて文化勲章を受章しているオルドリン博士。大勢のマスコミを前に「日本にまた戻って来れて嬉しいです。これだけ多くの方に集まっていただけて、この作品に対する高い関心を実感しています」と嬉しそうに挨拶した。月面着陸という偉業を果たした人類はいまも世界でたったの12人。その数少ない一人として称えられる博士に、月を歩いた当時の感想を尋ねると、「大変謙虚な気持ちになりました。私たちに思いを馳せている何億人もの人々がいる地球を、私たちが外から見ている。その心のつながりを実感し感銘を受けましたし、同時に、自分たちが本当にいいタイミングでパイロットになり、月に行けたという幸運に感謝しました」と感謝の念を丁寧な言葉で語った。

この日は一般のマスコミに交じり、子供記者も大勢参加し、「月に行く前と行った後での宇宙に対する考え方の違いはありましたか?」との質問が出た。これには博士は真剣なまなざしで「月面着陸に成功してから宇宙開発が加速することを期待していましたが、残念なことにコロンビアの事故もあり、なかなかスムーズに次の計画へと移行していきませんでした。今後は、私たち経験者の助言によって、より潤滑に、そしてエキサイティングに開発が進められるよう手助けできればと思います」と答えた。

また近年叫ばれる地球温暖化について意見を求められた博士は「みなさんの『地球温暖化』という言葉の使い方について、混乱が見られるのが懸念」と前置きし、「これまで何万年という間に地球は温暖化と冷却化を繰り返してきました。温暖化=悪いことと簡単に決めつけることに疑問を感じています。温暖化がいけないから中東から油を買わずに代替エネルギーを探さなくてはいけないというふうに、結論に先走りすぎています。では、温暖化の反対で今度冷却化が起きたらどうしましょう? また人類にその責任を負わせるのでしょうか? 地球環境の変化を全部、人類のせいにするのには疑問を感じます。とにかくいまはパニックに陥ることはないです」と言い切った。

今後の宇宙開発については「各国が競い合うのではなくて協力していくことが必要」と課題を語った博士。「宇宙開発技術の目ざましい躍進の一方で、日々の私たちは短期的な欲のために争ったり、コミュニケーション不足でケンカしたり、人の物を奪ったりしています。宇宙開発と人間同士の付き合い方、その両方が発展することを祈っています」と切なる思いを語った。

ちなみに、アポロ11号の快挙の1年前の1968年、アポロ10号の打ち上げ当時にNASAの有人飛行プログラムの“番犬”に選ばれたのがスヌーピー。アポロ10号の月着陸船は“スヌーピー”と命名されたが、そのスヌーピーがオルドリン博士に会いに登場! このたび、本作の“応援ワン長”に任命されたということで、博士にタスキを授けられ、大喜びだった。そして最後に、子供記者全員との記念写真に応じたオルドリン博士は、「ぜひこの作品を観ていろんなことを考えてほしい」と子供たちへ未来を託した。

『ザ・ムーン』は2009年1月16日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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