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崔洋一も唸る 韓国の新鋭のデビュー作にしてフィルメックス大賞作『息もできない』

今年も数々の良質な作品を各国から集め、大盛況のまま11月29日(日)に閉幕した第10回東京フィルメックス。同日、コンペティション部門の受賞結果が発表され、来春公開の注目の韓国映画『息もできない』が最優秀作品賞と観客賞を受賞。映画祭初のダブル受賞となった。

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『息もできない』
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今年も数々の良質な作品を各国から集め、大盛況のまま11月29日(日)に閉幕した第10回東京フィルメックス。同日、コンペティション部門の受賞結果が発表され、来春公開の注目の韓国映画『息もできない』が最優秀作品賞と観客賞を受賞。映画祭初のダブル受賞となった。

本作は、俳優として活躍してきたヤン・イクチュンの監督デビュー作。怒りと憎しみを抱きながらどん底の人生を歩んできた、愛を知らない男と、傷ついた心を隠しながら愛を夢見る女子高生の純愛をパワフルに描く。既にロッテルダム映画祭をはじめ、各国での映画祭で作品賞、男優賞、女優賞など20を超える賞に輝いており、本国・韓国でも主人公の運命に涙する観客が続出、記録的な大ヒットを遂げている。

製作・監督・脚本・編集・主演の5役をこなし、家を売り払ってまで製作費を捻出したという監督だが、先日、本作の上映に際して観客の前に登場した際には、「自分自身がこれから生きるために、どうしても吐き出したかった思いを映画にした」と込み上げる熱情を口にした。また、この日は残念ながら授賞式に出席できなかったが、この朗報に「参加できただけでも幸せだった東京フィルメックスで、このように大きな賞までいただき、とても嬉しいです。これからも包み隠さず、果敢に表現していきます。包み隠さずに心を開くことで、より清く健全になれることを『息もできない』を通して知ったからです」と喜びのメッセージ。さらに、監督自らがソウルの自宅付近で撮影したという喜びのダンスの映像も披露され、映画のイメージとは裏腹なユーモアたっぷりな姿が観客を沸かせた。

コンペティション部門審査委員長の崔洋一監督からは、「ダイナミックな新人監督の力強さがあり、我々にとって大切な映画が確かに存在した」と賛辞を送られた本作。果たして日本での公開時にはどのような反響を呼ぶのか? 

『息もできない』は2010年春、渋谷シネマライズほか全国にて順次公開。

《シネマカフェ編集部》

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