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【MOVIEブログ】女性のための官能映画:『コールド マウンテン』

女性の皆さん、プラトニック・ラブを信じますか?

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女性の皆さん、プラトニック・ラブを信じますか?

映画にエリートというものが存在するなら、これこそエリート映画、優等生映画です。学校だったら学級委員長ですね。まさに2月のアカデミー賞シーズンにぴったりの一作。何しろオスカー受賞監督がオスカー受賞俳優たちで全米大ベストセラー小説を映画化した、オスカー受賞作ですから。書いているだけでも息苦しくなる肩書きですが、臆せずこの優等生を官能映画として観てみましょう。レッツ チャレンジ!

南北戦争下のアメリカ。南軍の兵士インマンは戦場で瀕死の重傷を負う。一命を取り留めた彼は病院で恋人エイダからの手紙を受け取り、故郷コールド マウンテンに思いを馳せる。そして、3年以上離れているエイダと故郷を一目見るためインマンは隊を離れ、脱走兵として追われながら恋人の待つコールド マウンテンを目指す。一方お嬢様育ちで何もできないエイダはルビーというしっかり娘の協力を得ながら、苦労に苦労を重ねつつコールド マウンテンでインマンを待ち続けていた…。

監督のアンソニー・ミンゲラは『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー監督賞を受賞した大作メロドラマの巨匠。キャストには本作のルビー役で助演女優賞を受賞したレニー・ゼルウィガーを始め、ニコール・キッドマン、ナタリー・ポートマン、フィリップ・シーモア・ホフマンとアカデミー賞受賞俳優がずらり。まさに圧巻です。主演のジュード・ロウだけ、オスカー俳優じゃない…。でも、インマンは結構ハマリ役です!個人的にはジュード・ロウがセクシーだと思った事はあまりなかったのですが、この映画での彼はとてもセクシー。弱っている男に色気を感じる人にはたまらないはず。そして、エイダ役のニコール・キッドマン。当時30代半ばのバツイチにして生娘の恥じらいを演じるその勇姿、師匠と呼ばせていただきたい!相変わらず体を張った演技で、ヌードになるのも厭いません。そしてどんな苦境でも崩れないその美貌、もはやハリウッド・ファンタジー。

問題は、愛し合うインマンとエイダがプラトニックな間柄だという事です。牧師の娘であるエイダにとって婚前交渉はもってのほか。インマンが出征する前にキスをするのがやっとで、その後3年以上会うことすらできないのです。そんなプラトニックな関係性で、長い間愛し合えるのだろうか?と思いますが、逆に清い関係だからこそ思いも強くなるのかもしれません。特にインマンにとっては、鼻先ににんじんをぶら下げられているようなものですよね。手に入れてないからより欲しくなる。なので、念願かなっての初夜はとても情熱的。観ているこちらもだいぶ待たされているので、達成感(?)があります。大変な苦労を強いられたもの同士とは思えない、しかも初めて同士とも思えない(インマンは初体験じゃないかもですけど)美しく官能的な裸体の絡みですが、これはハリウッド映画なので“風呂に入っていないから体がクサイかも”とか“初めてだからうまくできないかも”とかいった類の心配は不要なのです。

かくして数々の苦難や誘惑を乗り越え、愛するエイダがいる故郷へ生還した脱走兵インマンの運命のゆくえは…? 南北戦争でアカデミー賞がらみといえば、今年の注目作であるスティーブン・スピルバーグ監督の『リンカーン』(4/19公開)。合わせて観れば、きっと立派な歴女になれるはずです。

●今週の一言
「少し眠って」
インマンの苦難の道中の一幕。戦争で夫を失った孤独な女性ナタリー・ポートマンと添い寝しながら“愛する女性がいるから”と、彼女の誘いを断った彼の台詞。寂しい女性の気持ちを察した上で、優しく寝かしつけるインマンは男前ですね。“据え膳食うのは男の恥”という格言がここに誕生しました!

放送は映画チャンネルのイマジカBSでご覧下さい!

『コールド マウンテン』
(2003/アメリカ/アンソニー・ミンゲラ監督/R-15)
2月22日(金)  0:30~ほか イマジカBSにて放送

《text:Lady M》

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