※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

木下恵介監督の実弟来場に加瀬亮「緊張してます」

映画『はじまりのみち』の完成披露試写会が都内劇場で開催され、主演の加瀬亮を始め、田中裕子、濱田岳、ユースケ・サンタマリア、監督の原恵一が上映前の舞台挨拶に登壇した。

最新ニュース レポート
注目記事
『はじまりのみち』完成披露試写会
『はじまりのみち』完成披露試写会 全 11 枚
拡大写真
映画『はじまりのみち』の完成披露試写会が都内劇場で開催され、主演の加瀬亮を始め、田中裕子、濱田岳、ユースケ・サンタマリア、監督の原恵一が上映前の舞台挨拶に登壇した。

『二十四の瞳』、『カルメン故郷に帰る』などの名作を世に送り出した名匠・木下恵介の生誕100年を記念して製作された本作。木下監督が新聞に寄稿したエッセイを元に、戦争末期に寝たきりの母をリヤカーに乗せて、疎開させるために山を越えようとする映画青年・木下恵介の姿が当時の時代背景と共に綴られる。

会場には木下監督の実弟で『わが恋せし乙女』以降の、ほとんど全ての作品で音楽を担当した木下忠司さんも来場。加瀬さんは「緊張しています。木下監督のことをよく知ってらっしゃるので、(映画を)どう観ていただけるか不安ですが、心を込めて作ったので楽しんでいただければ」と少し硬い表情。

忠司さんはそんな緊張を和らげるように優しい笑みを浮かべつつ、96歳とは思えない力強い口調で監督キャストの労をねぎらい「私も非常に期待して待っておりました。みなさん、この写真(※活動写真=映画)を愛してください」と呼びかけ会場は拍手に包まれた。

加瀬さんとユースケさんの母親を演じた田中さんは「セリフが少なくて、男の子たちにリヤカーを引っ張ってもらえて、私にとっては贅沢な時間でした」とニッコリ。息子2人については「2人ともとってハニかみ屋さんで、ハニかんだ顔が可愛かったです」と語る。

一方、加瀬さんは田中さんとの共演について「『楽でした』と言うと語弊がありますが、こちらが準備していなくても、向かい合って芝居をすると感情が流れていくようでした」とふり返る。ユースケさんは自身の最後のシーンで11月の寒い夜の川べりでの撮影にもかかわらず、田中さんが終わるのをそばで待っていてくれたというエピソードを披露。

「寒いから『頼むから帰ってください』と言ってもずっと待っててくださいました。『オレはもしかしたら勝ち組なんじゃないか?』と思いましたね。上京して、芸能生活をやって来てよかったです」とそのときの感激を説明した。

本作が初の実写作品となった原監督は、キャスト陣を見やり「『生ぬるいものを作ったら承知しないぞ』という圧力に導かれていいものが作れたと思います。本当にいいものができちゃって、自分でもビックリしています」と強い自信を伺わせた。

『はじまりのみち』は6月1日(金)より全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

特集

関連記事

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]