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マイク・ミルズが日本の“うつ”を撮る…香山リカ、川勝正幸らコメント

厚生労働省によれば、日本人の15人に1人が生涯に一度はかかる可能性があるといわれる“うつ”。

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『マイク・ミルズのうつの話』
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厚生労働省によれば、日本人の15人に1人が生涯に一度はかかる可能性があるといわれる“うつ”。現在、医療機関にかかっている人だけでも100万人を超え、今や一般的な病気となった、ニッポンの“うつ”を『人生はビギナーズ』のマイク・ミルズ監督が密着取材したドキュメンタリー『マイク・ミルズのうつの話』に、著名人から続々と応援コメントが到着した。

マイク・ミルズといえば、「X-girl」「マーク・ジェイコブズ」などにロゴやデザインを提供し、「ビースティー・ボーイズ」「ソニック・ユース」などのCDジャケットやミュージックビデオ、「ナイキ」や「アディダス」のCMなどで、90年代のユース・カルチャーを牽引してきた映像作家。長編映画監督デビュー作の『サムサッカー』はサンダンス映画祭で評価を受け、自身の父親との関係を題材にした『人生はビギナーズ』では、インディペンデント・スピリット・アワードの監督賞と脚本賞にノミネートされ、ゴッサム・アワードの作品賞を受賞した。

2000年以降、日本で“うつ”という言葉が急激に広まったことを不思議に思ったミルズ監督は、その理由のひとつに、製薬会社によって行われた「心の風邪をひいていませんか?」という広告キャンペーンがあると考え、その実態に迫るドキュメンタリーを作ろうと思い立つ。彼は日本のネットから参加者を集い、(1)抗うつ剤を飲んでいること、(2)日常生活をありのままに撮らせてくれること、を撮影条件に5人の若者を選び出した……。

精神科医の香山リカさんは、本作で描き出された赤裸々な彼らの日常を「病んでいるのではない、ふつうに生きて暮らしている“うつ”の人たちの息づかいが聞こえてくる」と絶賛。

また、ミルズ監督の友人でもある写真家のホンマタカシさんは、「マイク・ミルズはただのお洒落な映像作家ではなく、伝統的なアメリカのドキュメンタリーのスピリットを持っているんだ」とコメントした。

さらに、サブカルチャーをこよなく愛したエディター・川勝正幸さん(故人)は、2007年の完成時にいち早く本作を見ており、「普通の人々がうつから抜けようと格闘する姿を現在進行形で描いた作品は初めてではないか。マイクの反骨精神と粘り強さに、脱帽!」(『TV Bros』'10年12月号掲載のコラムより抜粋)との言葉を遺していた。

うつ患者たちの壮絶な日常を、ミルズ監督独特の優しく明るい目線でとらえた本作。決して他人事ではない現代病の処方箋が、ここにはありそうだ。

『マイク・ミルズのうつの話』は10月、渋谷アップリンクほか全国にて順次公開。

《シネマカフェ編集部》

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