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「マッドメン」に見る…60年代N.Y.オールドファッション

60年代アメリカを舞台に、広告業界に生きる者たちの生き様を描くエミー賞受賞ドラマ「MAD MEN マッドメン」。その時代感を顕著に物語るものの1つに、登場人物たちの着こなすファッションがある。

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「MAD MEN マッドメン」シーズン5に見る60年代ファッション -(C) 2012 Lions Gate Television Inc., All Rights Reserved.
「MAD MEN マッドメン」シーズン5に見る60年代ファッション -(C) 2012 Lions Gate Television Inc., All Rights Reserved. 全 13 枚
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60年代アメリカを舞台に、広告業界に生きる者たちの生き様を描くエミー賞受賞ドラマ「MAD MEN マッドメン」。その時代感を顕著に物語るものの1つに、登場人物たちの着こなすファッションがある。

番組の衣装デザイナー、ジェイニー・ブラアントが「まずはロングライン・ブラにガードル、ストッキング、スリップ!」と断言するように、女性たちのファッションは、クラシカルできちんとしていながらも、どこかセクシーで、秘めた色気を匂わせるもの。

タイトなワンピースでカーヴィーなボディを艶めかしく強調する敏腕オフィス・マネージャーのジョーン(クリスティーナ・ヘンドリックス)、キャリア面でのステップアップに合わせ、子どもっぽい女子学生風ファッションから大人の女性のキュートさを感じさせるキャリア・ファッションへとシフトチェンジしていくペギー(エリザベス・モス)ら、様々なタイプが登場するのも目に楽しい。

一方、花形広告マンの主人公ドン・ドレイパー(ジョン・ハム)を始め、男性陣がクールに、スタイリッシュに着こなすスーツ、トレンチコート、そして品のいいネクタイや靴といった小物からも“時代”と彼らの生き様が感じられる。

そんな「マッドメン」のファッションリーダーと言えば、かつてはドン・ドレイパーの愛妻にして、誰もが羨む美人主婦のベディ(ジャニュアリー・ジョーンズ)だった。

成功した男であるドンは妻が美しさを保つことにも理解があるようで、家庭を華やかにしながら安心感も演出する“貞淑な妻ファッション”、夫のオフィスを訪ねる際の“エレガントな妻ファッション”、夫の取引相手との会食やパーティに着用するゴージャスなドレスと、ベティはシーンに合わせたファッションを通し、まさに溜め息ものの美しさを見せつけてきた。

しかし、ドンとベディの結婚生活はいまや終焉を迎え、前シーズンのラストでドンは若い美人秘書・メーガン(ジェシカ・パレ)と電撃婚約。晴れてベテラン広告マンの若妻となったメーガンには華があり、その艶やかで柄づかいも上手く、カラフルかつハイセンスな装いが観る者を楽しませてくれる。

物語の進行に合わせ、ファッション事情にも変化が訪れるのが「マッドメン」の細やかで心憎いところ。最新シーズンは、「マッドメン」の新ファッションリーダー誕生に注目すべきシーズンでもある。

「MAD MEN マッドメン」シーズン5は9月3日(火)よりDVDリリース。
※レンタルも同日開始

《渡邉ひかる》

映画&海外ドラマライター 渡邉ひかる

ビデオ業界誌編集を経て、フリーランスの映画&海外ドラマライターに。映画誌、ファッション誌、テレビ誌などで執筆中。毎日が映画&海外ドラマ漬け。人見知りなのにインタビュー好き。

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