【MOVIE BLOG】女性のための官能映画:『ファム・ファタール』

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『ファム・ファタール』
『ファム・ファタール』 全 5 枚 拡大写真
女性のみなさん、二つの顔を持っていますか?

男を惑わす美貌の女、男を滅ぼす魔性の女。フランス語で“運命の女”を意味するファム・ファタールという言葉から連想するのは、そんなのイメージですよね。美しく激しく男を狂わすカルメンのような女、そんな存在になってみたいとみなさんも憧れたことはないでしょうか。

華やかなカンヌ映画祭のレッドカーペットに登場したモデルの身につける、1,000万ドルのダイヤを狙う窃盗団。メンバーのひとりである美女ロールはモデルを誘惑してまんまとダイヤを盗み出すが、ほかのメンバーを裏切りひとりでアメリカに高飛びをする。7年後、フランス駐在のアメリカ大使夫人としてパリに戻り人目を避ける生活を送っていた彼女は、ふとしたことからスペイン人のカメラマンのニコラスと出会う。その頃、ダイヤを持ち逃げされた元窃盗団メンバーたちは、復讐のために血眼になってロールを探していた…。

監督のブライアン・デ・パルマといえば、『キャリー』や『アンタッチャブル』などアカデミー賞にも名乗りを上げた作品を数多く手がけたサスペンスの名匠。一方でヴァイオレンス大作『スカーフェイス』やアクション大作『ミッション:インポッシブル』なども監督し、ハリウッド・エンターテイメントの歴史を作ってきた映画界の第一人者です。

しかしファンなら誰でも知っている通り、デ・パルマ監督を語る上で欠かせないのはやたら過激なエロス作品たち。『ボディ・ダブル』や『殺しのドレス』などのB級スレスレの猥雑なサスペンス作品こそ、この監督の本領発揮と言えるでしょう。

本作『ファム・ファタール』は、どちらかと言えばそっち寄りの映画。美しい運命の女というよりは小賢しい性悪の主人公が、貞淑な大使夫人の時は白いドレス、悪女に変身すると黒いレースの下着、みたいな非常に記号的でステレオタイプな二面性を演じている分かりやすい映画なのです。

初っ端から謎のダイヤ製の蛇を巻きつけた半裸のモデルとセクシーなレズビアンプレイを披露する主人公ロールは、とても美形だけどやけに男顔(場面写真参照)。と思ったら、人気のTVドラマ・シリーズ「アグリー・ベティ」で性転換した設定で登場するアレクシス(アレックス)を演じていた彼女でした! なるほど、納得。個人的には好みの顔で、デヴィッド・ボウイに似ている感じです。(これまた男ですけど。)モデル出身ならではの美しい肢体も存分に披露していますが、スレンダー&筋肉質であまりエロくはないかもです。宝塚をみるような気分でも楽しめるかもしれません(?)。

清楚で貞淑な女と気性の激しい悪女、前述の通りその両面性を彼女の中に描いた映画なのですが、その二面性こそ多くの男性が永遠に探し求めるもので、恐らくひとりの女性の中には見つけられないのでしょう。だからこそ、浮気と性産業は古今東西どんな時代でも無くならないのです。ひとりの中に発見できないなら、別に調達しないとですからね。昼は聖女で夜は娼婦、そんな女はきっと幻想、それこそ映画です。逆に、昼は神父で夜は男娼っていうのはどうなんでしょう?めちゃくちゃ嫌ですけど!!

●今週の一言
「私と寝たがらない男は あなただけよ」
米国大使夫人の仮面を脱ぎ捨てて本性を現したロールが、自分に靡かないニコラスに言う台詞。確かに、男女ともにモテる人たちは冷たくされると逆に燃えるみたいですね。ただ、相当自分に自信ない限りうっかり口にしない方がいいです。普通の男性は女にこんな事を言われたらたぶんドン引きですから!

放送は映画チャンネルのイマジカBSでご覧下さい!

『ファム・ファタール』
(2002/アメリカ・フランス/ブライアン・デ・パルマ監督)
11月20日(水)  0:00~ほか 映画チャンネル イマジカBSにて放送
詳しい放送情報はコチラ
イマジカBSのHPはコチラ

《text:Lady M》

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