【美的アジア】映画初出演の2PMジュノVS初悪役に挑むチョン・ウソン『監視者たち』

韓流・華流 コラム

『監視者たち』 (C)2013 OPUS PICTURES & ZIP CINEMA, All Rights Reserved.
『監視者たち』 (C)2013 OPUS PICTURES & ZIP CINEMA, All Rights Reserved. 全 6 枚 拡大写真
現在、公開中の韓国映画『監視者たち』。ソル・ギョング、ハン・ヒョジュ、2PMのジュノが韓国警察特殊犯罪課の「行動監視」チームに扮し、悪役初挑戦のチョン・ウソン率いる武装犯罪グループと「監視」による犯罪阻止対決を繰り広げるサスペンスアクション。

「監視」という目的のために影となって動く彼らがメインのため、映画全体がどこか薄暗く灰色がかった印象であるのと、常に「観たもの全て記憶せよ」「誰でも疑え」のもとに行動する監視チームの頭脳戦や、心理描写は、クールで緻密でスリリング。観ているこちら側も息をひそめながら思わず見つめてしまう緊迫感が漂ってきます。

それでも一つの犯罪を阻止するために、チームとしてお互いの動きを把握(=監視)しあい、行動する彼らの連帯感には信頼が滲み出ており、ソル・ギョングの「こんなに白髪あったっけ!?」という髪型と異様に似合っているメガネ姿が監視現場のベテランチーム長としての存在感を際立たせているし、新人として任務遂行するハン・ヒョジュは勝気な紅一点を好演。

映画初挑戦の2PMのジュノは、「色を変える」ポジションをうまく担っていたように思います。通称“リス”と呼ばれている彼も真面目に任務にはあたっているのですが、緊迫感ある世界の中で彼が動くとそこだけ一瞬「温かさ」を感じてくるのです。劇中のキャラクター達も、観客も、きっと彼から同じ「温度」を感じることができるのではと思います。

一方、チョン・ウソンの悪役は「インテリジェンス&スマート」。ほとんど言葉を発しない役ですが、長身に黒のロングコート姿が無言の凄味を放っています。そして、悪のチームリーダーでありながらどこか「孤独」に見えて目が離せなくなってしまうのも、彼の魅力ではないでしょうか。

本作では監視捜査の現場の臨場感を体感できるのはもちろんですが、「もしかしたら、誰もが監視されているのでは」と考えさせられる、そんな作品でもあるかもしれません。

《text:Tomomi Kimura》

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