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【インタビュー】『わたしのハワイの歩きかた』監督が語る驚きのハワイロケ…エキストラと俳優の境界線

榮倉奈々を始め高梨臨、加瀬亮、瀬戸康史と豪華俳優陣が約1か月半にわたって実際にハワイに滞在し撮影された映画『わたしのハワイの歩きかた』。12月5日(金)にBD&DVD発売されるが…

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前田弘二監督/『わたしのハワイの歩きかた』
前田弘二監督/『わたしのハワイの歩きかた』 全 7 枚
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榮倉奈々を始め高梨臨、加瀬亮、瀬戸康史と豪華俳優陣が約1か月半にわたって実際にハワイに滞在し撮影された映画『わたしのハワイの歩きかた』。先日、本作のBD&DVD発売されたが、これに先駆け、メガホンを握った前田弘二監督に作品の魅力、さらに日本とは違ったハワイならではのロケの思い出を語ってもらった。

本作の主人公は、残業も厭わず毎日夜中まで働く女性編集者・みのり(榮倉奈々)。なかなか報われない自分の努力に虚しさを覚える日々、息抜きの女子会につき合ってみても華やかな女子トークにはついていけず…。ある日、なりゆきで友人のハワイ挙式の二次会セッティングを引き受けたみのりは、現地取材を口実にして一路、ハワイへ!

そこで出会った破天荒な女・茜(高梨臨)と意気投合したみのりは、彼女に取材のコーディネイターを依頼。やがて、パーティ三昧の毎日の中で、夢を追いかける事業家・勉(瀬戸康史)、自然を愛する謎の青年・知哉(加瀬亮)と出会い、新しい恋の予感がやってくるのだが――。

企画の始まりは、「ハワイで映画を撮りませんか? って言われて」というざっくりとしたオファーから始まったと笑う前田監督。しかし、そこからの苦労は大きかったようだ。

――「何を撮るんだろう?」って、思いますよね?

そうですね(笑)。昔、美容師として仕事で一回だけ19歳のときに行ったっきりで、いまのハワイの現状をまったく知らなかったんです。ただ、“スローライフ”とか“自分探し”とかそういうのとは違う映画を作りましょう、というところから、わりと弾けた元気な映画を作ろうというところからスタートしました。

――本作には魅力的なレストランや地元の方しか知らないような素敵なお店や場所がたくさん登場しますが、ロケハンは大変だったのでは?

現地の情報やストーリーラインは一度脚本家の高田さんと話して、日本でまとめて行ったんです。現地に着いてからは、それを確かめに行く作業という感じでした。さらに、いい題材とかいい話があるとまた取り入れてという形で、最初はネットやいろんなもので一回調べてベースを作って、で現地に行って、膨らませて。こういう設定だから、こう変えようか? と進めていきましたね。ロケハン自体は最初に1週間くらい滞在して、その後に撮影込みで1か月ちょっとくらいハワイで過ごしました。

――日本の撮影部隊が海外とのカルチャーギャップに苦しむという話はよく聞きますが、『わたしのハワイの歩きかた』チームが経験した最も大変だったことは?

海外なのでもちろんですが、都合上、限られた撮影時間内に撮りきらなきゃいけなくて、それが一番大変でした。日本での映画の撮影だと、夜遅くまで撮ったり、徹夜とかあったりするんですが、時間がほんとに限られてるので、毎日が時間に縛られて撮りきれるか心配でした。その分集中することも多かったですが。

エキストラの方の立ち居地も複雑で、セリフがないにしても役者さんの近くに配置してしまうと、そのエキストラは“役者”に変わる、という。その線引きがどれくらいなら大丈夫なのか、という部分がかなり難しかったですね。

あと、僕が英語をまったく話せないっていう(苦笑)。でも、現地の人でどちらも話せる方が結構いらっしゃいまして、そういう意味でも現地スタッフの助けは大きかったですね。

――榮倉さんや加瀬さんたちキャスト陣は撮影が終わると、現地の人に聞いて毎夜楽しい食事会があったと伺ったのですが、前田監督も参加されたのですか?

役者さん同士が本当に仲良くて。僕もたまに参加させていただき楽しい時間を過ごすことができました。ですが、日々撮影の時間に追われてるので、ほとんど夜は助監督と次の日の作戦会議してました(笑)。

――そんな苦労を経て完成した本作。ハワイののんびりとした雰囲気が存分に収められている一方で、榮倉さんが演じる主人公・みのりと高梨さん演じる茜を中心に展開される、毒舌入り混じる軽快な“女子会トーク”も本作の見どころだ。前田監督と脚本を担当した高田亮は共に男性だが、会話劇のシーンはどのように作っていったのだろうか?

あんまり女性だから、男性だからというのは意識せず作りました(笑)。女性だからこうする、男性だからこうする、なんて答えは存在はしません。結局は人によります。登場人物それぞれの価値観がぶつかり合って、その中でいろんな感情を見せていけたらなと脚本の高田さんとよく話しました。

――そんなとりとめのない掛け合いが生み出すコメディの中、時折感じさせられるものが本作にはある。本作は、主人公・みのりが見失ってしまった己の人生を、ハワイで生きる3人の人生を通して顧みるという物語でもある。コメディとリアルをどんな風にミックスしていったのだろうか?

この映画は、主人公・みのりがやけっぱちでハワイに飛び出すという、目的のないところから物語が始まります。会社のお金を使って遊び倒そうと行動を起こしながらも、現地で様々な人と出会い、体験していくなかで、やがてみのりは自分が抱えている問題に直面していきます。現実から脱出してハワイに来たはずが、結局は現実からは逃れらない。少しずつこれからの生き方を見つけていくというのを描きたいなって思ったんです。

――最後に、ハワイの魅力と併せて、『わたしのハワイの歩きかた』の見どころをお願いします。

なんかむしゃくしゃした時にでも是非、ハワイの空気とみのりの気分にのっかって、スカーッ! と楽しんでもらえたら嬉しいです。

《シネマカフェ編集部》

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