【インタビュー】イ・ビョンホン「常に現在進行形」…挑戦し続けるトップスターが語る『メモリーズ』

韓流・華流 インタビュー

イ・ビョンホン/『メモリーズ 追憶の剣』(C)2015 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.
イ・ビョンホン/『メモリーズ 追憶の剣』(C)2015 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved. 全 7 枚 拡大写真
イ・ビョンホンが、大ヒットを記録した初の時代劇『王になった男』から4年ぶりに韓国映画に“帰ってきた”『メモリーズ 追憶の剣』。本作では、スタントなしの本格ソード・アクションのみならず、ダイナミックなワイヤー・アクションにも初挑戦した。ハリウッドでも成功を収め、常に進化し続けるイ・ビョンホン。昨年11月末に2年ぶりの来日を果たした彼に、その極意を聞いた。

『メモリーズ 追憶の剣』は、高麗末期を舞台に、4人の剣士たちが運命に導かれるように戦いの場へと引きずり込まれていく愛と復讐の物語。イ・ビョンホンが自国映画に主演するのは、実に4年ぶり。しかも、韓国映画史上最大スケールで描かれるソード・アクションという触れ込みの時代劇だ。

「『王になった男』も『メモリーズ 追憶の剣』と同じ時代劇ですが、全く違いました」と、彼はふり返る。「実は脚本を読んでストーリーに惹かれて出演を決めたので、武侠映画ということをすっかり忘れていて。撮影現場でワイヤーに吊られた時に、『そうだ、ワイヤーアクションだった!』と思いました(笑) 。空中で重心を取って姿勢を構え、表情の演技をするのが大変でした」と、意外にもまずはストーリーに惹かれて出演を決めたことを明かした。

しかも今回は、手段を選ばず出世を目指し、やがて玉座を狙うこととなる野心家のユベク役。一見、悪役に見える役柄を演じたことについては、「ユベクは悪人ですが、きっと自分の人生に真剣に悩んでいたと思うし、いいところもあったと思いながら演じました。野心家ですが、彼の置かれている状況も心理状態もとても複雑。演じる上では、そのキャラクターが善人か悪人かは考えず、どんな人物なのかを考えて演じます。説得力のあるキャラクターを作って届けたいと思っています」と真摯に語る。

その演じた役柄については「ユベクの内面は葛藤に満ちていたと思います。権力に目覚めてから愛と成功のどちらをとるかなど、爆発するほどの複雑な感情を内面に抱えていたと思います」と分析しながら、「でも、彼は無表情。彼が持つ苦痛、葛藤を無表情で伝えるのは、とても難しかったです」と語り、自身にとっても挑戦しがいのあるキャラクターだった様子だ。

物語の前半こそ、鋭い視線や容赦なく剣を振る姿を見せ、その心が重い扉で閉ざされていることが分かるが、物語のカギを握る少女ホンイ(キム・ゴウン)との出会いによって、次第にその心が開かれていくところもまた見どころ。ユベクがただの悪人ではなく、観る者の共感を呼ぶ人間味の溢れたキャラクターへと変化していくのだ。

また、イ・ビョンホンといえば、これまで『G.I.ジョー バック2リベンジ』『RED リターンズ』『ターミネーター:新起動/ジェニシス』など、ハリウッドアクション超大作にも続けて出演し目覚ましい活躍を見せているが、今回のアクションシーンの難しさについては、「『G.I.ジョー』のときは、構えや段取りの練習だけをやっていたので、今回は足のステップや所作、刀の使い方を、一から学ぶ必要がありました。私のアクションに期待していたスタッフは本当に失望していました(笑)」とまさかの冗談(?)を交えながらも、「アクションスクールに通って、ワイヤーに吊られた状態で重心を取ったり刀を振り回したり、とにかく練習を重ねましたよ」と、ソード・アクションも改めて基礎から学び、構築していったという。

最も苦労したのは、女優を相手にしたアクションシーンだったそうで、「監督の意向で女優さんの顔も映したいとのことだったので、ほぼ本人たちが演じていました。でも、刃の長い刀でも剣でも傷つけてしまいかねないので、本当に気を遣いましたし、気をつけました。何度も練習しないと大きな事故につながってしまうので、その点は苦労しました」と明かしてくれた。

すでに名実共に押しも押されぬトップの地位に君臨していても、何事にも挑戦を続けるイ・ビョンホン。今後の目標を聞くと、「俳優として長くやっていますが、実は一度も目標は持ったことはありません。常に現在進行形だと思っていますし、この先に行く過程にいると思っています。ハリウッドの仕事については、言葉や文化のハンディキャップがあるので、限界があると感じることがありますが、新しい機会ですから、どこまでいけるのかやってみたい。これからも楽しみたいですし、楽しむための努力をしたいと思っています」と語る。

日本では“韓流四天王”としてアイドル的な人気に火がつき、一気にスターダムに躍り出たイ・ビョンホンだが、あれから10年以上たったいまでも、常に目の前にやってくる高い要求に期待以上の演技で応え続けている。来る3月には、R指定史上No.1大ヒットを記録中の『インサイダーズ/内部者たち』の日本上陸も控えており、今後の活躍にますます目が離せない。 

『メモリーズ 追憶の剣』は全国にて公開中。

《text:cinemacafe.net》

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