【シネマカフェ的海外ドラマvol.342】「Empire」人気の秘密は“家族感”「すべて息子たちのため」<後編>

海外ドラマ コラム

「Empire 成功の代償」-(C)yoshiokamakoto
「Empire 成功の代償」-(C)yoshiokamakoto 全 4 枚 拡大写真
華やかでスリリングな音楽業界を舞台に、頂点に立つ一家の愛憎劇が繰り広げられる「Empire/エンパイア 成功の代償」。前回に続き、主要キャストのインタビューをお届けします。

ライオン家の後継者争いの鍵を握るのはルシウスの元妻クッキー。演じるタラジ・P・ヘンソンは、いまや海外ドラマ界きっての愛されキャラとなったクッキーをこう分析します。
「クッキーは恐れることなく、恥じることなく真実を口にする。そんな彼女の母親的な要素に、人々は惹かれているのだと思うわ。クッキーが取る行動は、すべて息子たちのため。彼女にとっては、息子たちの人生をよりよくすることがすべてなの」。

音楽業界の内幕ドラマであると同時に、ファミリードラマの要素も強い本作。だからこそ、タラジは「母親であることが重要なの」とも言います。「カメラが回っていないときも、撮影現場では常に母親であろうとしているわ。特に、この子は! 私がちゃんとしつけないとね!」と笑いながら、隣にいる三男ハキーム役のブリシャー・グレイをピシャリ。さすがはお母さん。この素敵な“親子関係”は、ブリシャーと次男ジャマル役のジャシー・スモレットがオーディションを受けたときから続いているようです。

「オーディションを受けにLAへ行ったんだ。初めての飛行機だったし、ドラマのオーディションを受けるのも初めてだったからすごく緊張していたよ。しかも、オーディション部屋に入ったら、タラジと(父ルシウス役の)テレンス・ハワードが“どれ、演技を見せてごらん?”って感じで獲物を見定める目を向けてきたんだ(笑)」。(ブリシャー)

「オーディションの時から2人はすでに父親であり、母親だった。タラジは僕を見るなり、『早くFOX(制作スタジオ)に電話して。彼がジャマルじゃなかったら、私たちは出演しないわ』と言ってくれたんだ。え? いま、何て言ってくれたの? って感じだったね。そのときから2人はドラマのトーンを示し、絆を作ってくれていたんだ」。(ジャシー)

“息子たち”の言葉からも分かるように、やはり「Empire/エンパイア 成功の代償」の人気の秘密は“ファミリーの物語であること”と言えそうです。そして、劇中でジャマルやハキームが披露する音楽も、ドラマを語る上でもちろん欠かせない要素。最後に、シーズン1の中からお気に入りの1曲を3人に挙げてもらいました。まずはタラジから。
「ジャマルの『グッド・イナフ』が好き。彼の痛みが伝わってくる曲だし、すごく共感できるの。こうやって音楽を通して登場人物たちの心情を盛り込んでいるのが、このドラマの成功の鍵の1つだと思うわ」。

一方、「『ドリップ・ドロップ』とか、『パワー・オブ・ザ・エンパイア』とか…(笑)」と、ハキームの曲をちゃっかり挙げて末っ子ぶりを見せるブリシャー。弟を微笑ましく見守るお兄ちゃん、ジャシーも「僕もハキームの『パワー・オブ・ザ・エンパイア』が大好きだよ」と同意します。「あとは、何と言っても(番組の代表曲とも言える)『ユア・ソー・ビューティフル』。作詞作曲にも参加したんだ。これはベッキー役のガボレイ・シディベに向けて書いたものなのだけど、すごく幸せな気持ちになれる曲だと思うな」。

…と、素敵な秘話が飛び出したところでインタビュー前後編を終わりたいところだったのですが、ジャシーのこの発言に「私に向けて書いたんじゃないの!?」と母タラジからクレームが! これに慌てた息子ジャシーは、「もちろんタラジもだよ!」と訂正。フフフと笑うブリシャーも含め、最後まで“親子”の3人でした。

「Empire/エンパイア 成功の代償」
DVDコレクターズBOX 7枚組(本編6枚+特典1枚)
発売日:4月2日(土)
価格:¥9,600+税
3月9日(水)デジタル先行配信開始
4月13日(水)レンタル開始
(C)2016 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

《text:Hikaru Watanabe》

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