【インタビュー】パク・ユチョン、俳優として新境地へ「匂いを見る少女」

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パク・ユチョン/「匂いを見る少女」(C)SBS 原作「匂いを見る少女」(作家:マンチ)
パク・ユチョン/「匂いを見る少女」(C)SBS 原作「匂いを見る少女」(作家:マンチ) 全 21 枚 拡大写真
最近では歌手としてのみならず、俳優としても広く知られるようになったパク・ユチョン(JYJ)。鮮烈なデビューで多くの韓国ドラマファンを唸らせた「トキメキ☆成均館スキャンダル」、大ヒットしたラブコメディ「屋根部屋のプリンス」、初恋の人を思い続けた「会いたい」、SPとして活躍した「スリーデイズ~愛と正義~」などに次々と主演、そして映画『海にかかる霧』での演技が絶賛され、青龍映画賞、大鐘賞、百想芸術大賞ほか主要映画賞の「新人賞」をことごとく受賞した。

そんなユチョンが「屋根部屋のプリンス」の脚本家イ・ヒミョンと再びタッグを組み、同作以来のコミカルな演技で話題沸騰となったのが、入隊前最後の主演ドラマ「匂いを見る少女」だ。本作では、普段は生真面目でクールな警察官だが、あるときはシュールな笑いを誘う三枚目芸人に豹変するという、これまでにない新たな一面を披露。無感動で表情の乏しい男が見せる未知の魅力に、“ギャップ萌え”する女性が続出した。

警察官のチェ・ムガクは過去の悲しい出来事がきっかけで“無痛覚症”となり、痛みどころか、熱さや味、匂いまで感じられなくなってしまった男。あるとき、両親を殺され記憶を失って以降、匂いが目に見えるようになった“超感覚少女”オ・チョリム(シン・セギョン)と出会い、運命が一転。お笑い芸人を目指す彼女とコンビを組む代わりに、彼女の能力を使って捜査に協力してもらうことになる。

シリアスな面もありながら、匂いすら感じられないムガクとあらゆる匂いが目に見えてしまうチョリムの、ちょっぴり奇想天外なラブコメディに、ユチョンはどんな感想を持っていたのだろう?

「最初にシノプシスと台本を読んだとき、主人公ムガクに対して暗いイメージを持ちました。そのため、ムガクという人物が抱える過去に経験した心の痛みとコメディー的な要素が、うまくつながるか心配でした。その上、ムガクは、あらゆる感覚を失ったという設定なので、それをどうすればわかりやすく伝えられるだろうかと、かなり悩みましたし、スタート時点では心配が先に立ちましたね」と明かすユチョン。

演じたムガクは、「本来、年相応に明るい青年でした。両親を早くに亡くして、たった1人の妹(キム・ソヒョン)と仲良く暮らしていましたが、ある日、その妹が事件に巻き込まれて亡くなってしまいます。それ以来、ムガクは、感覚と笑顔を失って無愛想な性格になってしまったのですが、オ・チョリムと出会うことで笑顔と感覚を徐々に取り戻していきます」という、複雑さを抱えたキャラクターだ。

そのチェ・ムガクとパク・ユチョンとでは、「似ている面はあります」という。「僕は演技するとき、いつも僕自身の性格や姿を役柄に反映させるほうです。そのほうが日常的なシーンを演じるときに、より自然な感じに見えると思うからです」。とはいえ、今回の役柄には試行錯誤もあったようで、「チョリムと出会って笑顔を取り戻すコミカルなシーンは、僕の性格を前面に押し出していかないと演技できませんでした。ムガクとしてギャグを言ってもおもしろくない気がしたので、僕本来の性格を前に出して演じています」と語る。

ときにはカツラを被ったり、奇声(?)を発したり、シン・セギョンが演じたお笑い志望チョリムのキュートで明るい魅力も相まって、ユチョンが見せたコミカルな漫才シーンの演技は、ドラマを見たファンの間でも大きな話題となった。2人の役名をとった“ムリム(ムガク+チョリム)コンビ”は、初共演とは思えないほど最高の相性を発揮したといえる。

「シン・セギョンさんとは読み合わせのときに初めて会いました」とユチョン。「いままで彼女が出演してきた作品を見てみると、暗くて神秘的なイメージがあります。(ソン・ガンホ共演の)映画『青い塩』が印象に残っていて、その役のイメージが重なったんだと思います。でも、実際に会ってみると、健康的で明るいし、何よりも早くに子役としてデビューしたせいか、礼儀正しくてわがままを言わないし、つらくても我慢強く耐えるところがありますね。僕としてはありがたいと思うことが多かったです」と、彼女の女優としての姿勢に絶賛を贈る。

「息が合って楽しいし、リアクションもいいですね。リアクションというのは、演技のリアクションじゃなく、本番やリハ前の何気ない日常会話のときのです。彼女のリアクションがいいから僕も話すのが楽しくなります。そんな女性ですね」とも語り、相性のよさは撮影の合間でも抜群だった様子だ。

だが、劇中のムガクは、普段は犯人に椅子で殴られても顔色1つ変えない、痛みを感じない男。その演技はなかなか大変だったらしく、「とてもやりづらかったです。自然な演技で表現したくても、こればかりは一度も経験したことがないので、演じていても何だかしっくりこなくて不自然に感じることもありました。タイトル用の映像で格闘シーンを撮影したときも、『なるべく無表情で』と言われました。でも、それが思うようにいかないんです。かなり苦労しました。うまく乗り切れたようでよかったです」とふり返りながら、「後半に入ってからはそういうシーンが少ないので、見せられるときにお見せしようと思っていました。ある程度、表現できたのではないでしょうか?」とも語り、自信を覗かせた。

本作ではチャレンジしがいのある役柄となったが、“俳優パク・ユチョン”として成長したところもあるという。「何よりもこの作品を通して、演じる役との距離感が縮まったように思いますし、コミカルな演技や日常的なシーンにおいては、できるだけナチュラルに見えるように懸命に努力しました。まだ最終的な判断はわかりませんが、視聴者に受け入れられたようです。その点が最も満足しています」と、手応えを感じているユチョン。

最後に、日本のファンに本作の見どころとメッセージをお願いすると、「実を言うと、僕がドラマの中で人物を演じる場合、最初から最後までの流れを考えて、つながりを出すようにしていくのですが、『匂いを見る少女』では、まるでオムニバスのようにスイッチを切り替えるようにかなりメリハリをつけて演じています。そこに注目してご覧になれば、おもしろいのではないでしょうか? 特にコミカルなシーンでは、いままでにない僕の姿を見られるので、ご期待ください」と力強くコメントしてくれた。

2017年の兵役終了後には、数々のドラマ・映画が控えているといわれるユチョン。本作で手に入れた新境地で、俳優としてもさらなる飛躍を見せてくれることだろう。

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(C) SBS 原作「匂いを見る少女」(作家:マンチ)

《text:cinemacafe.net》

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