河瀬直美がプロデュース!注目の日韓合作映画『ひと夏のファンタジア』初日舞台挨拶

韓流・華流 レポート

『ひと夏のファンタジア』初日舞台挨拶  (C)Nara International Film Festival+MOCUSHURA
『ひと夏のファンタジア』初日舞台挨拶  (C)Nara International Film Festival+MOCUSHURA 全 7 枚 拡大写真
韓国では2015年に公開され、公開1週間で1万人、公開1か月で3万人を超える観客を動員、インディーズ映画としては異例の大ヒットとなった『ひと夏のファンタジア』。奈良を舞台にした本作の日本での初日舞台挨拶が、6月25日(土)、東京・渋谷のユーロスペースにて行われ、チャン・ゴンジェ監督、出演のキム・セビョク、岩瀬亮、康すおんが登壇した。

本作は、韓国から奈良を訪れた映画監督のテフンが、さまざまな人に出会い、作品の構想を練るモノクロの第1部と、若い男女の淡いラブストーリーを描くカラーの第2部からなる2部構成。『あん』『殯の森』の河瀬直美がプロデュースに参加し、内外から注目を集める気鋭監督チャン・ゴンジェがメガホンをとった。昨年公開された韓国では3万6千人以上を動員する大ヒットを記録した。

劇中、岩瀬さん演じる友助が“柿農家”という設定のため、柿色のタオルを首にかけて登場したチャン監督は、「1部はシナリオがあって作ったものです。ただ、2部はシナリオがない状態で撮影しなければいけなかったので、ここにいる俳優の方たちと相談しながら即興で撮った部分がとても多い映画でした。俳優の立場としてはそういう作り方はとても面白いかもしれないんですが、監督の立場としては本当にどうしていこうかととても悩んだ映画です」と、撮影当時のエピソードを披露。

さらに、すでに各国の映画祭に多く招聘され、受賞もしている本作について、「俳優がやり遂げた部分がすごく大きい映画だという評価をとてもたくさん聞きました。個人個人の演技ももちろんとても素晴らしいですし、皆さんのアンサンブルもすごくうまく効果が出たかなと思います」と評価されている点を語り、「韓国では20代の女性の方の観客が圧倒的に多かったんです。ひとりで海外に旅行をするという経験を通して、ちょっと素敵な人に会って、ロマンスが芽生えてというところにとても惹かれた観客の方が多かったのではないかと思います」と人気の理由を分析した。

この映画がきっかけで、空港でパパラッチされるほど韓国で人気者となった岩瀬さんは、当日怪我のため松葉杖での登場となったが、「2部はシーンのスタートと終わりがはっきりとしていませんでした。見ていただいてわかったと思うんですけど、ワンシーン・ほぼワンカットです。実際はどのシーンも20分とか30分とか平気で回してたんで、撮りながら『これは6時間くらいの休憩ありの映画になるんじゃないか』と思っていました」というエピソードで笑わせた。また、韓国で夏公開予定の『最悪の一日』にも出演している岩瀬さんは、監督に「岩瀬亮さんはいま、韓国で韓国の女性がデートしたい男性に選ばれるほどの人気です」と紹介されると、「コジンマル(嘘)!」と韓国語でツッコみ、場を盛り上げていた。

「海外で撮影するという経験が初めて」だったと語るのは、ヒロインを演じたキム・セビョク。「出演者、スタッフの皆さんと寝泊りしながら合宿のようにして撮影したという経験も初めてでしたので、その経験自体がとても楽しく良い経験でした。そういう状況で撮影したのでより集中して演技ができたと思っています。とても良い思い出です。そして、いま一番残っているのは、本当に暑かったなということです。今日は撮影した藤井監督が来ていただいているんですけど、本当に汗をダラダラ流しながら撮影していただいた記憶がよみがえってきます」と客席にいた藤井昌之撮影監督を紹介。ちなみに藤井監督は、本作で韓国インディーズ映画の映画祭「ワイルドフラワー映画祭」で最優秀撮影賞を受賞している。

さらにキム・セビョクは、「この映画をご覧いただいた皆さんは、どうもそれぞれ好きな部分が違うみたいです。1部が好きという方もいますし、2部が好きという方もいますし、一つ一つのこのシーンというよりももっと細かいところが好きという方もいて、何かそれぞれの持っている部分を刺激するのではないかと思います」と、この映画の不思議な魅力を語っていた。

『ひと夏のファンタジア』はユーロスペースにて公開中、7月2日(土)以降、全国にて順次公開。

《text:cinemacafe.net》

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