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【シネマカフェ的海外ドラマvol.352】トムヒやフレッシュな若手が活躍!エミー賞受賞作をピックアップ<前編>

今年も、海外ドラマファンならずとも気になるテレビ界最大の祭典、エミー賞授賞式が開催されました。受賞予想をしながら結果の答え合わせをするのも楽しみ方の1つですが…

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エミー賞授賞式(C)Getty Images
エミー賞授賞式(C)Getty Images 全 8 枚
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今年も、海外ドラマファンならずとも気になるテレビ界最大の祭典、エミー賞授賞式が開催されました。受賞予想をしながら結果の答え合わせをするのも楽しみ方の1つですが、数々のノミネート作品の中から気になるものをチェックするのも楽しいところ。そこで、今回は授賞式の素敵モーメントをふり返りつつ、オススメドラマを紹介していきます。

まずは、スザンネ・ビアがリミテッドシリーズ/TVムービー部門の監督賞を受賞した「ナイト・マネジャー」。このときのプレゼンターは何と「ナイト・マネジャー」の主演俳優トム・ヒドルストンで、受賞結果を開封した瞬間、思わず「フフッ」と笑みを漏らしてしまったトム・ヒドルストンが猛烈にカッコよかったですね。壇上に駆け上がってきたスザンネ・ビアと目いっぱいハグし合う姿も感動的でした。

その「ナイト・マネジャー」はジョン・ル・カレのスパイ小説をドラマ化したもの。トム扮する主人公ジョナサン・パインがある復讐心を胸に、悪名高い武器ディーラー、リチャード・ローパーのもとに潜入します。主演男優賞候補のトムと助演男優賞候補のローパー役ヒュー・ローリーは共に受賞を逃しましたが、2人の息詰まる攻防はドラマ最大の見どころ。深遠なテーマをドラマティックに紡ぐスザンネ・ビアらしい作品にもなっています。ちなみに、ヒュー・ローリーは「Dr.HOUSE」時代も6度ノミネートされていますが未だ無冠。そろそろ、名優の功績をきっちり称えてほしい気もします。

名優の功績をきっちり称えてほしい一方、前途有望な若手を評価してほしい気持ちも芽生えるのがエミー賞。その点、今年は大満足の結果もありました。ドラマシリーズ部門の主演男女優賞で、「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」のラミ・マレックと「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」のタチアナ・マズラニーがそれぞれ初受賞。どちらかと言えば、若手や新作ドラマなどフレッシュなものをいち早く評価するのはゴールデン・グローブ賞の印象ですが、ラミもタチアナも先にエミー賞ウィナーになったのは嬉しいサプライズ。2人とも、予期せぬ受賞を素直に驚いている姿が印象的でした。

「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」は、サイバーセキュリティ会社で働く天才プログラマーのエリオットが、謎めいたハッカー集団の大企業壊滅計画に加わるサスペンスドラマ。現在はシーズン2までの全米放送が終わったばかりで、シーズン3にも期待が高まります。一方、「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」は、シングルマザーで前科者のヒロイン、サラが、自分とそっくりの人物を目撃したことから壮絶な運命に巻き込まれていくSFスリラー。来年放送のシーズン5で、シリーズの完結が予定されています。

今回取り上げた「ナイト・マネジャー」「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」は、どれもチェックしていただきたいオススメ作品! 次回も、エミー賞の素敵モーメントをふり返ります。

《渡邉ひかる》

映画&海外ドラマライター 渡邉ひかる

ビデオ業界誌編集を経て、フリーランスの映画&海外ドラマライターに。映画誌、ファッション誌、テレビ誌などで執筆中。毎日が映画&海外ドラマ漬け。人見知りなのにインタビュー好き。

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