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オダギリジョー、本木雅弘への憧れを告白!

映画『永い言い訳』の西川美和監督と、西川監督の10年前の作品『ゆれる』に主演したオダギリジョーが、12月3日(土)に『ゆれる』公開時以来となるトークセッションを行ない、映画について、お互いについて、語り合った。

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オダギリジョー&西川美和監督/『永い言い訳』トークセッション
オダギリジョー&西川美和監督/『永い言い訳』トークセッション 全 5 枚
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映画『永い言い訳』の西川美和監督と、西川監督の10年前の作品『ゆれる』に主演したオダギリジョーが、12月3日(土)に『ゆれる』公開時以来となるトークセッションを行ない、映画について、お互いについて、語り合った。

オダギリさんは今回のトークを前に『永い言い訳』を2回見たと明かし「これは傑作ですよ!」と断言。「真面目な話はテレくさいけど、これはすごい。こんな作品を撮るようになっちゃたら、次に撮りたいものがなくなっちゃうんじゃないかと心配になるくらい、ひとつの完成形を見せつけられた気がします」と手放しで絶賛する。

有名作家としてテレビなどにも出演する衣笠幸夫(本木雅弘)が、不倫にふけっている最中に事故で妻を亡くし、その葬儀でも本心からの涙を流すことができなかったが、同じ事故で妻を亡くした男やその子どもたちとの触れ合いの中で、妻への愛に失ってから気づいていくさまを描く本作。

オダギリさんは本木さんが演じた幸夫の魅力に引き込まれたよう。「すごく気になったのは本木さんがたびたび言う『そうでしょ?』というセリフ。本木さんがアドリブで入れたのかと思いました。ものすごくお上手! 『そうでしょ?』を言わせたら、いまの日本で本木さん以上の人はいない!」とも。実は、オダギリさんは若い頃から本木さんが大好きで「本木さんの影響を受けたことは、自分の中で20%くらいある! いや、言い過ぎかな(笑)。でも17%くらいはあります。芝居もそうだけど、ファッションとか、あの時代のとんがった感じ。紅白歌合戦でコンドームをぶら下げた衣裳を着たり(笑)」と熱く語る。当初、オダギリさんの言葉を「意外!」と受け止めていた西川監督も「そう言われると共通しているかも。突飛でとがった行動の部分は似てる」と納得した様子。

ちなみに西川監督によると、本木さんは幸夫役に自分がふさわしいのかを、公開後もずっと「グチグチと(笑)」気にしているそう。キャンペーンで地方を回っても「自分じゃなかったら、誰がふさわしいか? と尋ねて、具体的な名前を挙げるまで待つ(笑)。挙げたら挙げたで『それはちょっと違う…』とか言う」と幸夫以上に自意識の捻じ曲がっためんどくさい性格であると暴露する。

また、幸夫役に関しては、原作の本がテレビで取り上げられた際、『ゆれる』でオダギリさんの兄役を演じた香川照之から西川監督に「あれをやるのは僕しかいないと思う」と直接売り込みの電話があったとか! すでに、そのときには本作の撮影が始まっており、監督は「『ありがとうございます』と言って電話を切った…(笑)」とのこと…。

オダギリさんはこのエピソードを笑いつつも「この役は俳優なら演じてみたいですよ。ものすごく魅力的。西川さんの携帯を知っているかいないかの差ですね(笑)」と香川さんの行動に理解も示す。作家というクリエイティブな仕事をする一方で、TVに出るなどタレント的な活動もする幸夫は、俳優と重なる部分も多く「俳優から見ると、(幸夫の言動の)何もかもがイタイ! 自分の一部を見せつけられている気になる」とも。一方で、「本木さんは特に内面にそういうものを持たれている方。こういう役はいいですね! ほかの俳優じゃ出ないものがある」と本木さんにしかできない役だと語っていた。

また、オダギリさんはこのトークのために、前夜、約10年ぶりに『ゆれる』を見返したそうだが「当時、20代最後の作品で、ムッチャ気合入れて臨んでて、自分の中であるひとつの答えを出せた気になってたけど、いま見ると…ショボい(苦笑)!」と自身の演技に辛口評価。またメイキングの様子を見て「生意気でした(笑)」とも。

また、『永い言い訳』の幸夫を見て「『ゆれる』で僕が演じた早川猛が、大人になったらこうなっていてもおかしくないと思った。繋がっている気がした」と語る。西川監督は『ゆれる』で20代の自分自身を猛に、『永い言い訳』で30代の自身を幸夫に投影したと明かし、オダギリさんの感じた“つながり”を肯定。「10年後に、50代になった猛が(映画の中に出て)来るかも」と語っていた。

『永い言い訳』は公開中。

《シネマカフェ編集部》

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