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二階堂ふみ、キム・ギドク監督最新作を絶賛「しっかりトラウマを与えてくれる」

韓国の巨匠キム・ギドクの監督最新作『The NET 網に囚われた男』が、まもなく2017年1月7日(土)より日本公開となる。本作は、キム・ギドクがトレードマークともいえる過剰なバイオレンスを抑え、朝鮮半島の南北分断をテーマに世界に問いかける社会派ヒューマンドラマ

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『The NET 網に囚われた男』 (C)2016 KIM Ki-duk Film. All Rights Reserved. 
『The NET 網に囚われた男』 (C)2016 KIM Ki-duk Film. All Rights Reserved.  全 8 枚
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韓国の巨匠キム・ギドクの監督最新作『The NET 網に囚われた男』が、2017年1月7日(土)より日本公開となる。本作は、キム・ギドクがトレードマークともいえる過剰なバイオレンスを抑え、朝鮮半島の南北分断をテーマに世界に問いかける社会派ヒューマンドラマ。早くも、女優の二階堂ふみや、監督作『雪女』が東京国際映画祭コンペ部門に出品された杉野希妃をはじめ、これまでギドク作品を応援してきた日本の映画界から賞賛の声が寄せられている。

北朝鮮の漁師ナム・チョル(リュ・スンボム)は、いつものようにモーターボートで漁に出るが、魚網がエンジンに絡まりボートが故障、韓国側に流されてしまう。韓国の警察に拘束されたチョルは、身に覚えのないスパイ容疑で、情け容赦ない取り調べを受ける。そして、妻子の元に帰りたい一心の彼に、執拗に持ちかけられる韓国への亡命。しかも、ようやく北に戻された彼を待ち受けていたのは、より苛酷な運命だった――。

キム・ギドクが脚本を書き、製作を務めた『プンサンケ』『レッド・ファミリー』でも取り組んだ南北問題に、今回は自らメガホンをとり、北朝鮮の漁師の男に降りかかる運命を通して鋭く切り込んだ本作。

今年、第73回ヴェネチア国際映画祭にてワールドプレミア後、日本では第17回東京フィルメックスのオープニング作品(11月19日に開催)として上映されることが決まるとチケットは即完売。TOHOシネマズ日劇1の大会場を埋め尽くした観客の熱がいつまでも冷めず、大きな盛り上がりを見せていた。

そして、いち早く本作を鑑賞した著名人たちからも、キム・ギドクのゆるぎない視点と、そこから広がる新たなギドクワールドへの熱いコメントが続々と寄せられている。

<コメント・順不同>
■二階堂ふみ(女優)
激しくて痛くて哀しい、そんな世界が彼の眼から突き刺さる。血をみれば寒々しい海をおもいだし、涙をみれば心の奥が熱くなる。キム監督、いつだって貴方の映画は私たちにしっかりとトラウマを与えてくれるのです。

■杉野希妃(女優、映画監督、プロデューサー)
人の幸せを守るべき国が、ときに人の尊厳を踏みにじる。体制に翻弄される人たちの悲劇は私たちの話でもあるのです。キム・ギドクの覚悟と叫びをストレートに感じられる必見の超力作!

■行定勲(映画監督)
とにかく役者が素晴らしい。南北問題の哀しみをディフォルメしたシナリオを優れた俳優たちが体現している。近年のキム・ギドク映画の中で一番好きな作品です。

■町山広美(放送作家)
とことん滑稽でとことん痛ましいコント。南と北が、合わせ鏡にも逆さ絵にもなって。そして、世界に取り残された「冷戦による分断国家」のもがきが、民族主義へと逆走しだした世界の、逆さ絵に見える皮肉。理屈で笑い、情で涙が止まらない。

■松江哲明(ドキュメンタリー監督)
「いつまでこんなことを繰り返すのだろうか」キム・ギドクは今回も痛く、苦しい。だが根底にあるのは南北の現実。それだけでは終わらせてはいけない。

『The NET 網に囚われた男』は2017年1月7日(土)よりシネマカリテほかにて全国にて順次公開。

《シネマカフェ編集部》

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