【シネマ羅針盤】2017年、注目映画はこれだ!<邦画編>

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『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』 (C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会 (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』 (C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会 (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社 全 15 枚 拡大写真
胸がキュンキュンし過ぎて「一度、お医者さんに診てもらっては?」と心配したくなる最近の日本映画界。『君の名は。』の大ヒットに沸いた2016年に続き、良いニュースがあるといいのですが…。既存のセオリーが崩壊したいま、映画ファンはどんな作品を観るべきなのか?


<成功のカギは海外ロケ? ハズせない話題作>
2017年、邦画界で最も注目を集めている大型実写企画が『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(8月4日公開)、そして『鋼の錬金術師』(12月公開)だ。ともに国内外で高い人気を誇るコミックが原作になっており、それぞれスペイン、イタリアで大規模なロケを敢行した点も共通している。独特な世界観の再現が不可欠なだけに、海外ロケがもたらす効果は、両作品にとって成否を分ける重要なカギとなるはずだ。

また、『ジョジョ』であれば“スタンド”、『ハガレン』なら錬金術を駆使したバトルシーンも見どころになる。原作を尊重しつつ、斬新なアクション描写を生み出せるかが勝負である。キャスティングや脚色に対する賛否は、実写化ならではの悩ましい問題だが、それでもファンなら見逃せない、映画会社にとっては失敗できない、絶対に“ハズせない”話題作なのは間違いない。ヒットして、シリーズ化が軌道に乗ればいいけど…。


<カリカリするだけ無駄? コミック実写化どう楽しむべきか>
『銀魂』(C)空知英秋/集英社 (C)2017「銀魂」製作委員会
コミック実写化の話題が続きます。すべてのタイトルを挙げると、本当にキリがないけど、いまやヒット請負人の地位を確立した神木隆之介を主演に迎えて、二部作で映画化される『3月のライオン』(前編3月18日公開、後編4月22日公開)をはじめ、『銀魂』(夏公開)、『東京喰種 トーキョーグール』(夏公開)、『亜人』(9月30日公開)は押さえておきたい作品だ。

異色のプロモーションを展開しているのが『銀魂』で、主演の小栗旬が「実写化してどうもすいませんでした」と自虐的な謝罪動画を公開し、大反響を巻き起こしたばかり。でも、「実写化してどうもすいませんでした」って気持ち、あらゆるコミック実写化に携わる関係者の本音なのかも…。もはやカリカリするだけ無駄だし、2017年は映画を受け取る観客側の姿勢も問われそう。


<嵐メンバー主演作が続々公開、岡田准一&生田斗真も変わらぬ活躍>
『無限の住人』(C)沙村広明/講談社 (C)2017映画「無限の住人」製作委員会
例年以上に、ジャニーズ事務所に所属する男性タレントの主演作が公開されるのも2017年の特徴。特に大野智主演の『忍びの国』(7月1日公開)を皮切りに、松本潤主演の『ナラタージュ』(10月公開)、二宮和也主演の『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』(11月3日公開)と、「嵐」メンバーの主演作が続々公開され、ファンはうれしい悲鳴だ。

すでに俳優として確固たるポジションを築いている「V6」の岡田准一は、『追憶』(5月6日公開)と『関ヶ原』(8月26日公開)に主演。同じく実力派俳優の生田斗真は『彼らが本気で編むときは、』(2月25日公開)、『先生!』(秋公開)で主演を務め、スクリーンで変わらぬ活躍を披露する。

「KAT-TUN」の亀梨和也は『PとJK』(3月25日公開)、『美しい星』(5月公開)に出演。「Hey! Say! JUMP」の山田涼介は前述した『鋼の錬金術師』に加えて、東野圭吾原作の『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(秋公開)に主演する。2016年大晦日をもって解散した「SMAP」の元メンバー、木村拓哉が主演する『無限の住人』(4月29日公開)も注目すべき一作だ。


<『君の名は。』に続け! アニメ映画は2017年も期待大>
『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』(c)2017 ひるね姫製作委員会/『夜は短し歩けよ乙女』キービジュアル(C)森見登美彦・KADOKAWA/ナカメの会/『メアリと魔女の花』-(C)2017「メアリと魔女の花」製作委員会
国内興収210億円を突破した『君の名は。』をはじめ、『聲の形』『この世界の片隅に』といった秀作が、正当な評価と予想を超える興行成績を獲得し、まさにアニメ映画豊作の1年だった2016年。この現象に続けとばかりに、2017年も期待作が目白押しだ。

制作会社の解散を理由に、公開が延期になっていた伊藤計劃原作の『虐殺器官』が、満を持して2月に公開。『攻殻機動隊S.A.C.』『東のエデン』の神山健治監督によるオリジナル作『ひるね姫 知らないワタシの物語』(3月18日公開)は、主演の高畑充希をはじめ、豪華な声優陣も注目を集めそう。

また、“逃げ恥”で一躍全国区のブレイクを果たした星野源が、主人公の声を務める『夜は短し歩けよ乙女』(4月7日公開)、岩井俊二監督の同名傑作をアニメ化する『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』(8月18日公開)など、アニメに興味がない人にこそ観てほしい作品も。スタジオジブリ出身の米林宏昌監督(『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』)は、新スタジオ「株式会社スタジオポノック」から最新作『メアリと魔女の花』(夏公開)を発表する予定だ。“ポストジブリ”論争もいまは昔。個性あふれる作り手によるアニメ映画の数々が、スクリーンで躍動する。

《text:Ryo Uchida》

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