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【MOVIE BLOG】女性のための官能映画:『華麗な関係』

「“お友だち”を卒業するきっかけが必要だ」

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『華麗な関係』
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「“お友だち”を卒業するきっかけが必要だ」

『華麗な関係』
1977年/フランス/監督:ロジェ・ヴァディム/出演:シルヴィア・クリステル ジョン・フィンチ

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この映画の原作は、これまで幾度となく映像化されてきた18世紀フランスの作家ラクロの名著「危険な関係」。退廃的な貴族文化の中で繰り広げられる女と男の情事のかけひきは、もはや恋愛ではなく戦術とも言われています。「恋愛は戦争だ!」とばかりに毎日毎日口説いたり夜這いしたり策略を練ったりしている彼らを見ていると、貧乏暇なしの身としては「ヒマ人め、働け!」と思ってしまいますが、貴族なので働く必要がないんですね。人間、お金と時間が有り余るとろくなことにならないという風刺でもあります。ともあれ折角なので、先人たちが毎日頭を悩ませて考え抜いた恋愛のテクニックを学んでみましょう。

18世紀後期のフランス。ラパルム伯爵として優雅で怠惰な生活を満喫するシャルルは、ある日叔母の家で貞淑な人妻マチルドに出会い恋に落ちる。そこにシャルルの昔の愛人で恋の相談相手でもあるフローラが現れ、彼女の婚約者の浮気相手で生娘のイザベルを誘惑し、処女を奪ってほしいと持ちかける。マチルドに夢中なシャルルはその頼みを一度は断るが、イザベルの母が彼の悪口をマチルドに吹き込んでいることを知り、復讐のためその謀略に乗ることにするが…。

可憐なマチルドを演じるのは言わずと知れたセクシー女優シルヴィア・クリステル。ちなみに『さよならエマニエル夫人』と同年の作品なので年の頃は20代半ばですが、佇まいから漂う熟女感がハンパない。貞淑な感じは全然しないし、清純さを出すための少女のようなドレスもなんだか似合っていません。ただ、服の脱ぎっぷりと堂々としたヌードはいつもながら見事で惚れ惚れします。片や悪女のフローラを演じるのは、アラン・ドロンの妻だったナタリー・ドロン。色っぽい小悪魔タイプですが、結局男を清純派や生娘に取られるというのが妙にリアルで哀しいです。監督は、これまでも何度か登場しているフランスの巨匠ロジェ・ヴァディム。ブリジット・バルドーやカトリーヌ・ドヌーヴとの恋愛も有名な稀代のプレーボーイなので女の体を知りつくしていると思いきや、今回はちょっとガッカリなんです。なぜなら、シャルルがイザベルの処女をいただきに行くシーン、雑すぎる! しかも超絶お粗末なのに「気持ちいい?」とか聞いてる、一番ヤバイ奴です。気持ちいいわけないじゃん!! それでいいのかフランス人!?

さて、今回の主題は“お友だち”を卒業する方法、すなわち友だち関係から恋愛関係や肉体関係に持ち込むにはどうすればいいのか。これは現代にも通じる、人類の永遠の課題です。拒否されるのが怖くて相手の出方を伺う、そのうち面倒になって結局行動せずじまいというパターン、女性も多いんじゃありませんか? この点に置いて我々人間は、なぜかどんどん複雑で臆病になっています。そこで登場するのが超肉食系プレーボーイ(と思われる)のシャルル・ラパルム伯爵。毎日毎日飽きもせず女をベッドに連れ込む方法を考えているだけあって、名案を持っているに違いない! 実際彼は、なかなか“お友だち”から発展できないマチルドとの仲を縮めるために素晴らしい三段階作戦を考えます。作戦その1:わざと落馬をして距離を詰め、ボディタッチをする。作戦その2:不幸な過去の告白をし、同情を誘う。作戦その3:これみよがしに貧しい子どもに親切に接して、良い人アピールをする。ていうか、超ベタなんですけど! しかしこういうことはセオリー通りであればあるほど効果的なもので、あっさりマチルドは陥落します。シンプル・イズ・ベスト、私たちもいますぐにでも使いたいテクニックですね。ただ、シャルルみたいにベッドに連れ込む方法だけを考えすぎて、連れ込んだ後がおざなりにならないよう気をつけたいところです!

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《text:Lady M》

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