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【インタビュー】綾瀬はるか、2017年のテーマは「信」 不安だけど「自分と未来を信じる」

現代の女性が「本能寺の変」前日にタイムスリップしてしまったら? そんなユニークな発想をオリジナルストーリーで描く…

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綾瀬はるか『本能寺ホテル』/photo:Nahoko Suzuki
綾瀬はるか『本能寺ホテル』/photo:Nahoko Suzuki 全 10 枚
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現代の女性が「本能寺の変」前日にタイムスリップしてしまったら? そんなユニークな発想をオリジナルストーリーで描く『本能寺ホテル』に女優の綾瀬はるかが主演。信長役の堤真一×鈴木雅之監督という『プリンセス トヨトミ』(2011年公開)トリオが再集結した。

手違いで予約していた京都のホテルに泊まれず、偶然たどりついた路地裏の本能寺ホテルにチェックインした繭子(綾瀬さん)は、エレベーターを降りた先が、天下統一を目前にした名将・信長が滞在する1582年の本能寺だと知り、大パニック。それでも、持ち前の素直で天真爛漫な性格で、次第に信長や小姓・森蘭丸ときずなを深めていく。本能寺の変の結末といえば、信長自害の悲劇。繭子はこの“事実”を本人に伝えるべきか、大いに悩む。

「鈴木監督とは『鹿男あをによし』でもご一緒していて、私は藤原道子という女性を演じました。大好きなキャラクターですし、鈴木監督からも『道子みたいに演じてほしい』と言われて。ただ、10年近く前に演じた役なので、いま再現するとちょっと痛々しくなっちゃうかなって。そのあたりは、監督とも相談しながら、繭子という女性を作り上げました。傍からみれば、トボけた女性ですけど(笑)、本人は真剣。そこが繭子の魅力ですね」。

確かに最初はタイムスリップという現象に驚きつつも、信長との対面をすんなり受け入れたり、あっという間に戦国時代に馴染んでしまったりと、少々天然なヒロイン像…。あれ? それって、綾瀬さんそのままでは? 「実は繭子さんは、当て書きなんですって。私ってこういうイメージですか?(笑) でも、自分のことって、自分が一番わからないものですしね。興味や関心に対し、猪突猛進なところは、私と繭子さん、似ている気がします」。

ただ、綾瀬さんが演じる繭子は単なる天真爛漫なヒロインではない。現代では、勤務していた会社が倒産し、仕事探し中。京都生まれの婚約者がおり、幸せなはずだが、心の奥底には本人も気づかない「このままで、いいのかな?」という漠然とした迷いや戸惑いがくすぶっている。ところが戦国時代にタイムスリップすると、悩みはどこへやら。意志の強さを目覚めさせ、本当の自分を取り戻していく! これぞ本作が女性の心に刺さる魅力だ。

「繭子さんは現代にいるときのほうが、悶々としているんですよ。エレベーターに乗って、過去と現代を行き来するんですけど、過去に行くたびにワクワクしている…。そんな気持ちの高鳴りはとても意識した部分です。だからこそ、ちょっと突飛なセリフや行動でも、繭子さんなら、自然に受け入れてもらえると思います。作品そのものも、歴史的な一大事を独自な視点で描いていて、世代や性別を問わず、存分に楽しんでもらえるはずです」。

国民的女優としての活躍ぶりは、もはや説明不要だ。「目の前のことにとにかく必死だった10代、20代に比べると、経験を積んで大人になった分、視野が広がっているのを感じますね。ただ、それはそれで『このままで本当にいいのかな?』って考えることも増えてきて…。本当、繭子さんみたいですよね(笑)。もちろん、作品をご覧くださった皆さんに『良かったよ』とか『次も楽しみ』と言葉をいただくと、頑張って良かったと思いますね」。

さて、『本能寺ホテル』で幕を開ける綾瀬さんの2017年。どんな年にしたいですか?

「自分を信じることを大切にしたいです。漢字で表すなら“信”ですね。先ほどもお話しましたが、やっぱり常に不安はあるんですよ。でも自分、それに未来を信じたいんです。今後もストーリーや役柄を通して、外見を超えた心の動きを伝えられたらと。それこそ、女優というお仕事をする上での醍醐味かなと思います」。“信”といえば、織田信長の名にも刻まれた文字。「あっ、確かにそうですね!(笑)。それも込みで、今年のテーマは“信”です」。

《text:Ryo Uchida/photo:Nahoko Suzuki》

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