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『お嬢さん』世界から称賛の嵐!パク・チャヌク監督の来日も決定

「このミステリーがすごい!」第1位を獲得したサラ・ウォーターズ「荊の城」を原作にした、パク・チャヌク監督の最新作『お嬢さん』が3月3日(金)より公開となる。賞レースではナショナル・ボード・オブ・レビュー賞で本年度

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『お嬢さん』  (C)2016 CJ E&M CORPORATION, MOHO FILM, YONG FILM ALL RIGHTS RESERVED
『お嬢さん』  (C)2016 CJ E&M CORPORATION, MOHO FILM, YONG FILM ALL RIGHTS RESERVED 全 8 枚
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「このミステリーがすごい!」第1位を獲得したサラ・ウォーターズ「荊の城」を原作にした、パク・チャヌク監督の最新作『お嬢さん』が3月3日(金)より公開となる。賞レースではナショナル・ボード・オブ・レビュー賞で本年度トップ5 外国語映画に選出されたのを皮切りに、全米映画批評家協会賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞などアカデミー賞前哨戦で外国語映画賞を総なめにしているのだが…。

1939年、日本統治下の朝鮮半島。孤児の少女・スッキ(キム・テリ)は、“伯爵”を装った詐欺師(ハ・ジョンウ)にスカウトされ、莫大な財産の相続権を持つ美しい令嬢・秀子(キム・ミニ)のメイドとして働くことに。秀子は世間とは隔絶した大きな屋敷で、日本文化を崇拝する支配的な叔父(チョ・ジヌン)とひっそりと暮らしていた。実は詐欺師はスッキとともに秀子を誘惑し、結婚した後、彼女を精神科病院に入れて財産を奪うという計画を企てていたのだ。計画は順調に進むが、献身的なスッキに秀子が次第に心を開いていく。世間知らずの令嬢と、その侍女、詐欺師、富豪。欲望の館で誰が誰を騙し、愛されたのか――。

2016年のカンヌ国際映画祭において、美術のリュ・ソンヒが韓国人初の芸術貢献賞受賞を果たした本作。息を飲むような美しい映像と世界観で綴られるのは、男女4人それぞれの思惑が入り乱れる騙し合いと過激なエロスの官能サスペンスだ。

『オールド・ボーイ』『イノセント・ガーデン』などで知られるパク・チャヌクの集大成ともいっても過言ではなく、韓国では成人映画(R19指定)のオープニング記録を更新し、アメリカ、フランスでも大ヒットを記録。韓国・青龍映画賞女優主演賞(キム・ミニ)/新人賞(キム・テリ)を受賞したほか、世界の映画祭・賞レースでも68ノミネート、31受賞と軒並み高い評価を受けている。

ちなみに、これまでのアメリカでの外国語映画賞受賞作品を見てみても、ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞と主演女優賞(ドラマ部門)を獲得したイザベル・ユペール主演『Elle』(原題/フランス、ドイツ、ベルギー)、ヨーロッパ映画賞で主要5部門を獲得した『Toni Erdmann』(原題/ドイツ)を凌いでいる。だが実は、本作はアカデミー賞の韓国代表作品には選ばれていないのだ。

もし、アカデミー外国語映画賞の韓国代表に選ばれていれば、受賞はほぼ確実だったのではないかと予想され、韓国代表作品にならなかったことを批判する意見も出ている。アメリカの映画サイト「IndieWire」では、「アカデミー賞主要部門に選ばれるべき作品!! これまでアカデミー賞を受賞した韓国映画はないが(外国語映画賞の最終候補に残ったこともなし)、今年それを変えるチャンスが訪れた。『お嬢さん』がそれを変えられたかもしれなかった」とコメントし、「KOFIC(韓国映画振興委員会)が『The Age of Shadows』(ソン・ガンホ、鶴見辰吾ら出演)を韓国代表作に選んだのも驚きではない。でも外国語映画賞に選ばれなかったからと言って、主要部門で選んではいけないという理由はない。『お嬢さん』は、作品賞、監督賞、脚色賞、主演女優賞(2人)のノミネートに十分匹敵する。音楽、美術、編集、撮影の部門ではなおさらだろう。アカデミーが決して見落としてはいけない作品」と、アカデミー賞主要賞ノミネートに匹敵する作品であることを述べている。

韓国映画としてここまで全米の評価を受けるのは、まさに異例。そんな話題の本作を引っさげて2月8日&9日には、パク・チャヌク監督の来日が決定! ハリウッドデビュー作『イノセント・ガーデン』のプロモーション以来、約3年8か月ぶりとなる。12日に発表になった「アジアン・フィルム・アワード」でも本作は最多6部門にノミネートされており、この躍進をパク・チャヌク監督はどう語ってくれるのか、楽しみだ。

『お嬢さん』は3月3日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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