カンバーバッチ、『ドクター・ストレンジ』のラスボスは自分!? 前代未聞の一人二役を明かす

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『ドクター・ストレンジ』(C)2016 MARVEL
『ドクター・ストレンジ』(C)2016 MARVEL 全 8 枚 拡大写真
マーベル・スタジオが新たな異色のヒーローを描く『ドクター・ストレンジ』。初日金曜日を含む週末3日間の興行成績が5.1億円(動員310万人)を突破し、NO.1の大ヒットスタートをきった本作で、“ラスボス”であるドルマムゥを、なんとドクター・ストレンジ役のベネディクト・カンバーバッチ自身が一人二役で演じていることが明らかとなった。

全てを失った天才脳外科医スティーヴン・ストレンジが、人知を超えた“魔術”の力を修得し、しだいに強大な敵との戦いに巻き込まれていく本作。“ラスボス”となるドルマムゥは、ストレンジの宿敵カエシリウス(マッツ・ミケルセン)が“不老不死”を追い求めるあまり、“闇の魔術”に手を染めるきっかけとなった存在。その力は想像以上に強大で、ストレンジの魔術の師匠エンシェント・ワン(ティルダ・スウィントン)もかなわないほど。地球を含めた全世界をわがものにしようとする、“純粋な悪”だ。

主人公ドクター・ストレンジに加え、ドルマムゥを演じたカンバーバッチは、「ちょっと気恥ずかしいですが、あれは私のアイデアでした。そして、このアイデアを制作陣が気に入ってくれて実現したのです」と明かす。しかも、ドルマムゥの声だけでなく、“フェイスモーションキャプチャー”によって、その強大な悪役の表情をも演じているとか。

カンバーバッチの顔の動きから作られたドルマムゥと相対するドクター・ストレンジの様子は、実はカンバーバッチVSカンバーバッチ。なぜ最後の敵であるドルマムゥを演じたかったのかについて、彼は「最後のボスですから、単純な“悪役”にしたくなかったのです。そのためにストレンジがかつて上から目線で傲慢だったころのエゴを、最後のボスに反映することで、より深みが出ると思いました」と語り、「こんなことを考えたのは、私にとっては初めてのことでした」と役者人生初のチャレンジだったことを述べている。

実際の撮影では、「自分を相手に演技をするということは、とても不思議な体験でしたね」と普段と異なる雰囲気に少し戸惑ったというカンバーバッチ。しかし、このラストシーンをよりドラマチックにするために、「私の演じるストレンジとドルマムゥのお互いの狙いや意志は何か? そして互いがぶつかり合ったときのドラマはどこにあるのか? 面白味はどこか? などを何度も何度も監督と話し合いました」と、ラストの対峙のシーンへのこだわりを明かす。

カンバーバッチは、自身のアイデアから生まれたこのシーンに関して「ロサンゼルスのワールド・プレミア試写会のときに初めて観たのですが、完成した映像の素晴らしさと驚きに、しばらく席から立てなくなりました」と驚きを隠せなかった様子。「これまでに映画を観てくれた人々も口々に、その凄さを証言してくれています」と語り、手応えも覗かせている。

ヒーローを演じた人物がラスボスも演じるという前代未聞の試みは、全世界大ヒットという形で答えをみた。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品が単なるヒーローものでは終わらない理由の1つには、このようなスタッフ&キャストによるチャレンジ精神がある。エンドロールでも暗示されているように、今後、ストレンジはMCUに深く関わるキャラクターとなっていく。では、次なるMCU作品は、我々にどんな驚きと感動を与えてくれるのか、いまからもワクワクがとまらない。

『ドクター・ストレンジ』は全国にて公開中。

《text:cinemacafe.net》

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