※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

【インタビュー】志尊淳、“大人”の役者へ「ナチュラルに、直感を大事に」

2003年のTVドラマ化、2011年の韓国映画化に続き、名作コミック「きみはペット」が再び実写化。キャリアウーマンが年下の男子をペットに!? という設定が連載終了から…

最新ニュース インタビュー
注目記事
志尊淳「きみはペット」/photo:You Ishii
志尊淳「きみはペット」/photo:You Ishii 全 9 枚
拡大写真
2003年のTVドラマ化、2011年の韓国映画化に続き、名作コミック「きみはペット」が再び実写化。キャリアウーマンが年下の男子をペットに!? という設定が連載終了から12年経ったいまも鮮烈な物語の中で、志尊淳が演じるのはタイトルにもなっている“ペット”。年上の“スミレちゃん”に飼われると志尊さんの出会いは、小学生の頃だったという。

「母親がドラマを観ていて、小学生だった僕も一緒に観ていました。子どもだったから細かくは憶えていないんですけど、やっぱりモモが印象深くて。今回の役が決まったときも、原作より先にドラマを観返しました。『おお、これをやるのか…』って、改めて思いましたね(笑)。もちろん、母にも報告しましたよ。モモというキャラクターを、自分の息子が演じることに驚いていました。いまは楽しみにしてくれていますし、きっと何回も観るんでしょうね…。ちょっと照れ臭いですけど、感想を早く聞きたい気持ちもあります。母は映画やドラマが大好きで、僕の出演作も1つの作品として観てくれるので」。

「感想を早く聞きたい気持ち」は役を演じ切った自信の表れでもある。撮影が行われたのは昨年。よく知られたキャラクターだけに「プレッシャーはもちろんありました」と明かすが、それより強いのは「自分ができる最大限のモモを演じられれば」という思いだった。

「感情をきちんと表現することで、実写らしいリアリティのあるモモになった気がします。スミレちゃんに飼われるペットではあるけど、可愛いだけじゃない、媚びないモモを作れたんじゃないかなって。それに、物語が進むにつれ、モモ自身がどんどん変わっていくんです。いわゆる男らしさというものが後半になるほど増しますし、本心をさらけ出すシーンも出てくる。芝居の感じ方が身体にも表れてきて、体重を5kgほど落ちてきました。モモの変化を、顔つきや体つきで表現したかったんです」。

「ナチュラルに、直感を大事に演じる」。これもリアルなモモを演じる上で欠かせないポイントとなったそうだが、劇中に登場する数々の胸キュンシーンを「ナチュラルに」演じるのは難しいのでは? こう訊ねると、「僕も壁ドンや顎クイは勢いだと思っています(笑)!」と頼もしい返事が。

「ぎこちなくやると、おかしくなってしまいますから。でも、口についたミートソースを食べてあげるなんて、なかなかないシチュエーションもあって。キスをして、『キスじゃないよ。甘噛み』なんて言う台詞もあるし。台本には『チョコを食べる』と書かれていたシーンが、撮影現場に行ったら『腕をつかんで、顎クイして、キス』みたいな流れになることも。指についた血を舐めてあげたりもしましたね。そういうのが詰まっているんです(笑)」。

甘噛みから指をペロリまで、さすがは“ご主人様とペット”。ただし、やはり2人の間にはリアルな感情の流れがあり、「だからこそ、いい関係なんですよね」と語る。
「スミレちゃんもモモも、モノローグが多くて、気持ちを相手に伝えることが少ないんです。でも、互いのことはしっかり想っている。相手の心情を空気感で読み取る部分もありますし、通じ合えている部分もありますし。もちろん、その中には駆け引きもあるんですが、いい関係ですよね。ただ、複雑だなとも思います。モモはスミレちゃんの恋を応援する立場にもなりますから。“この人の笑顔を守りたいから自分にうそをつく”って難しい」。

モモにとってのスミレちゃんはご主人様であり、いつしか恋心を抱く相手でもあり。才色兼備のキャリアウーマンだが不器用でもあるスミレちゃんの魅力は、完成した本編を観て再認識する部分も大きかったという。
「モモを演じているときは家にいるスミレちゃんとのシーンが多くて、キャリアウーマンのスミレちゃんを目にすることがあまりなかったので。そのギャップを感じることもなかったんですが、完成版を見たとき、一気に引き込まれましたね。見たときにぐっときました。僕、完璧な人は苦手なんです。ちょっとドジな部分がある人の方が魅力的に感じる。可愛い一面を発見できるような女性はいいですよね。スミレちゃんの場合は、母性もいいんですが、こういう女の子の可愛い一面を感じさせてくれる部分がすごく好きです。」。

それにしても、今年の志尊さんは出演作が目白押し状態。「きみはペット」に始まり、『サバイバルファミリー』『帝一の國』『覆面系ノイズ』などの映画が公開。主演舞台「春のめざめ」も5月に控えている。
「たくさんの作品が世に出るということは、僕を目にしてもらえる機会も多いということ。チャンスだと思いますし、印象に残る俳優にならなきゃいけないというプレッシャーもあります。でも、どの仕事にも全力を尽くすスタンスは、仕事を始めた頃から持ち続けてきたもの。今後もその信念はブレずに意識してやっていきたい。出会う作品のどれもが、素晴らしいものばかりですから。いまは仕事が一番楽しいです」。

3月5日で22歳。表情に精悍さが増してきた。
「最近、『昔の方が可愛かったのに』って言われる機会が増えました(笑)。はじめはからかわれてるのかな、と思いましたが、自分が少し男らしく、大人になれたという評価を頂けるようになったのかな、と思っています。自分でいうのは恥ずかしいですが。志尊淳という人間を、もっとたくさんの方に“役者として面白い”と、思っていただけるように成長していきたいですね」。

「きみはペット」はフジテレビ(関東ローカル)にて毎週月曜深夜放送中。
FOD(フジテレビオンデマンド)にて20:00~毎週日曜2話ずつ先行配信中。

「きみはペット<完全版>」Blu-ray&DVD-BOX1 2月17日(金)よりリリース/DVD3月2日(木)よりDVDレンタル開始。
発売元:2016「きみはペット」製作委員会  販売元:エスピーオー

《text:Hikaru Watanabe/photo:You Ishii》

特集

関連記事

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]