奇想の宮廷画家アルチンボルドの大作が一堂に揃うのは日本初! 「アルチンボルド展」6月開催

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ジュゼッペ・アルチンボルド《春》 1563年 油彩/板 マドリード、王立サン・フェルナンド美術アカデミー美術館蔵©Museo de la Real Academia de Bellas Artes de San Fernando. Madrid
ジュゼッペ・アルチンボルド《春》 1563年 油彩/板 マドリード、王立サン・フェルナンド美術アカデミー美術館蔵©Museo de la Real Academia de Bellas Artes de San Fernando. Madrid 全 6 枚 拡大写真
東京・上野の「国立西洋美術館」では、6月20日(火)~9月24日(日)に、16世紀後半にウィーンとプラハのハプスブルク家の宮廷で活躍した、イタリア・ミラノ生まれの画家ジュゼッペ・アルチンボルドのユーモアある知略の芸術を日本で初めて本格的に紹介する「アルチンボルド展」が開催となる。

ジュゼッペ・アルチンボルド(1526-1593年)は、彼の描く作品を同時代人が“奇天烈”と評したように、花や果物、動物、道具などを組み合わせて顔を描く、独特な作品において花開いた。絵に近づいて見れば、花や果物などは極めて写実的に描かれているものの、絵から遠ざかって眺め直すとその全体像は空想そのものの寓意になる。さらには、ひっくり返すと別の図柄になるものもある。当時の証言によれば、アルチンボルドは画業から離れたのち、好んで暗号を考案したという。彼が絵に謎を込め、当時の人々を驚かせ、またその謎解きを楽しませた。

そんな彼の奇想天外な作品の中でも、「四季」と「四大元素」が名高く、本展では、「四季」の≪春≫≪夏≫≪秋≫≪冬≫が日本で初めて一堂に揃う貴重な機会となる。また、世界各地の主要美術館が所蔵するアルチンボルドの油彩約10点や素描を中心に、およそ100点の出品作品により、この画家のイメージ世界の生成の秘密に迫り、同時代の文脈の中に彼の芸術を位置づけ直す。

一見奇抜でシュールに見えるアルチンボルドの絵だが、実は単なる洒落や冗談、気まぐれによるものではなく、ルネサンスの時代の空気をバックグラウンドにした知的かつ独創性のある芸術として称賛されている。アルチンボルドの絵を前に、謎と驚きに満ちた絵画の奥に広がる広大な思考の世界へ、思いを馳せてみてはいかが。


《text:cinemacafe.net》

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