【インタビュー】倉木麻衣、歌手生活18年――自分の応援歌から“みんなの歌”へ

最新ニュース インタビュー

倉木麻衣『名探偵コナン から紅の恋歌』/photo:Hayato Ishii
倉木麻衣『名探偵コナン から紅の恋歌』/photo:Hayato Ishii 全 13 枚 拡大写真
劇場版アニメ第21弾『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』の主題曲「渡月橋 ~君 想ふ~」を歌う、歌手の倉木麻衣。倉木さんが「名探偵コナン」シリーズの楽曲を担当するのはこれで21曲目。「コナンと一緒に育ってきて早や21曲目。幼少期にお兄ちゃんとお小遣いを出しあって単行本を買っていたくらいの『コナン』ファンです。まさかその後歌手になって楽曲をこんなに担当できるとは思わず、夢のようです」。そんな喜びを感じられるのも、長きに渡って一つの仕事を続けてきたからこそ。

1999年に17歳でリリースしたデビューシングル「Love, Day After Tomorrow」から数えて歌手生活は18年目。「どのように歌って表現すればいいのか悩んだり、歌とは何か? と考え過ぎて上手く歌えない時期もありました。でも続けることの大切さを知ったことで諦めずにここまで続けることができました。継続は力なりを実感しています」とふり返る。

デビュー当時は自分自身の応援歌として楽曲を歌っていたが、ライブを通して多くのファンと触れ合い、楽曲が自分以外の人生に与えている影響を目の当たりにした。「自分の心情をもとに作った曲が、ライブで披露するときには“みんなの歌”になっている。ファンの方々が色々な思いを持って自分の曲を聴いてくれて、元気になったり、明日も頑張ろうと思ってくれたりする。ファンの方から『曲を聴くと当時を思い出す』と言ってもらえることもあるので、曲の一つ一つが思い出のアルバムのようになっている」と嬉しそう。

自分からファンへ。歌を届ける対象が変わると、歌詞の世界もおのずと広がった。2011年の東日本大震災も大きな転機に。「その時々の出会いによって生まれる歌もあるし、自分がいま感じている思いを歌詞に反映することもありますが、一貫しているテーマは“希望”。歌詞の中に前向きな言葉を入れるように意識しています。心を癒して、色々な景色に連れて行ってくれるのが音楽。震災を経験したことで、人々に希望や癒しを与えられるような楽曲を自分も作りたいと思うようなりました」。

倉木麻衣『名探偵コナン から紅の恋歌』/photo:Hayato Ishii
自然環境の保護にも興味がある。「リフレッシュは海や水族館。小さいときに母親がよく海に連れて行ってくれて、海の生物や自然と触れ合い、そこからパワーをもらってきました。いまでも海はインスピレーションを与えてくれる場所」というほど自然との触れ合いを重視。ケニア出身のノーベル平和賞受賞の女性環境保護活動家ワンガリ・マータイ氏と対談した際に「あなたは音楽によって世界に発信する力がある。自然保護についての思いも伝えてほしい」と背中を押されたことを明かす。

『名探偵コナン から紅の恋歌』では、百人一首が重要なアイテムとして登場するが「百人一首の詩の中には、自然の景色や情景がちりばめられていて、情緒あふれる自然を自分の思いに例えて作るというのは昔からあるものと改めて感じました。自分も詩を作る人間としてそういった伝統を守っていきたい」と思いを新たにした。

2000年に「Secret of my heart」で初めてテレビアニメ「名探偵コナン」の楽曲を担当。リアルタイムで聴いていた子どもたちもいまでは親世代に。「当時見ていた方が親御さんになり、そのお子さんたちも『コナン』を見ています。日本だけではなくアジア中にファンのいるアニメなので、『コナン』を通して私を知ってもらえている。小さなファンの方からは“コナンのお姉さん”と呼ばれることもあるので、コナンと一緒に成長している気分」とニッコリ。倉木さんは『コナン』とのコラボが今後も続くよう「自分自身どんどん新しく進化していって、『コナン』の世界観に負けないような楽曲で盛り上げられていけたら」とシンガーとしての成長を約束した。

『名探偵コナン から紅の恋歌』(C)2017 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

《text/photo:Hayato Ishii》

この記事の写真

/

特集

友だち追加