【独女のたわごとvol.34】いつまでもかわいい女でいたい!『ハロルドとリリアン』から学ぶキュートな年の取り方

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『ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー』(C)2015 ADAMA FILMS All Rights Reserved
『ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー』(C)2015 ADAMA FILMS All Rights Reserved 全 7 枚 拡大写真
五月病の一種でしょうか、単なるおひとりさま病でしょうか(きっとそうです、間違いなくそうです…)。寂しくていたたまれなくなり、男友だちに連絡すると「エリーってさ、半年に一度くらいそうやって俺に連絡よこすよね。どうせまた寂しくなったんでしょ」とあっさり見破られてしまう、何ともわかりやすい女、古山エリーです。こんばんは。今宵もたわごとお付き合いくださいませ。

ひとり飲みのバーを続々開拓中ですが(相も変わらず…)、寂しい四十路の考えることは似たり寄ったりなんですね。たまに同類とお隣同士になります。とある夜のお隣は、明らかに四十代。結婚している気配ナシ。海外を飛び回っているお仕事のようで、ずーっと外国での食事とお酒について語っていました。ワインの銘柄とかですね。おまけにけっこう高飛車。そういう時は、仕事で人の話を聞くことに慣れちゃっていることもあり、ひたすら聞き役に徹します。でも本音は──愚痴のひとつふたつ言いたくて、マスターに聞いてほしくてわざわざ飲みに来てるのに、ここでも聞き役かよっ! そこの姉さん、少しペースダウンしてくれないかなぁと、心のなかで小さくチッと舌打ちしますが、表向きはいい女であろうと笑顔を繕っております(しかし、絶対にひきつっているのをマスターは知っている…)。

女って、時と場合によりますが、同性に対していい女なんだとアピールしたがる生き物で(要はマウンティング)、下に見られてたまるかってライバル心を燃やすんですよね。で、その日は聞き役に徹することがいい女だと思い(我が身に言いきかせて大人しくしておりました…)、四十路の生体を知るいいチャンスだと思い、お酒を1杯2杯、もう1杯。自分のことはほぼ話さずに帰りました。反面教師で学ばせてもらったのは、私ってデキる女でしょ、私のこと羨ましいでしょとアピールすることは、かなりイタいってこと。改めて痛感しました。いくつになっても“かわいい女”でありたいなぁと思ったわけです。

で、近々で観た映画で「こんなふうに年を取りたいなぁ」「かわいいおばあちゃんだなぁ」と惹かれたのは『ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー』というドキュメンタリーです。絵コンテ作家の巨匠ハロルド、映画の名リサーチャーのリリアン。夫婦揃ってハリウッドで活躍した夫婦のお話です。「へぇ~、そうだったの」「こうやって映画は作られるのね」などなど映画の裏側を知ることもできます。そして、自分たちの人生を語るリリアンがとってもチャーミング! 年齢を重ねたからこそ言えるブラックジョークや本音が、まあ面白い。下手したら悪口や愚痴に聞こえることも、こういう感じで言えばチャーミングなのかと、“かわいい女”について学ばせてもらいました。もちろん、映画の世界を知るドキュメンタリーとしても見応えあります。彼らは、携わった映画にクレジットこそされていないですが、めちゃくちゃ映画に貢献してきた。その仕事っぷりに感激、感動。超有名なアニメーションシリーズ『シュレック2』に登場する国王と王妃の名前も彼らに由来しているって、凄くないですか? そんな彼らの仕事は知れば知るほど奥深くて、素晴らしくて、プロフェッショナル! 映画が好きな人、必見のドキュメンタリーでした。

映画を観て感動したあとも夜な夜なバーでひとり酒、哀愁度120%です(自分にとってのハロルド探しに行けよ…)。このまま行くと来月はひとりぼっちのハッピーバースデーか…(ひぃい~!)。はしご酒、確定ですわ。今宵はここまで、また次回。(text:Elie Furuyama)

《Elie Furuyama》

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