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【モアナを知ろう第5弾】コーエン兄弟のあの作品も影響!? 取材で発見した制作秘話

『モアナと伝説の海』。本作の製作現場である、ロサンゼルスのウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオを取材し、そのリアルな現場でさまざまなことをインタビューし掲載してきたが、アニメーション・スタジオでの意外な発見、製作者たちが教えてくれた秘話

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美しいCG映像とコミカルな手書きアニメーションのコラボや、迫力あるアクションやオセアニアの文化が描写されたシーン、メッセージ性のある印象的な歌の数々など、ディズニー・アニメーションのこだわりが詰まった話題の感動作『モアナと伝説の海』。本作の製作現場である、ロサンゼルスのウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオを取材し、そのリアルな現場でさまざまなことをインタビューし掲載してきたが、アニメーション・スタジオでの意外な発見、製作者たちが教えてくれた秘話など、これまでに記事に載せきれなかった本作にまつわる裏話を“こっそり”ご紹介。


ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ

■ココナッツのパイレーツ!?謎が多いカカモラの正体とは…


モアナの海の冒険の途中、突如として現れる3隻の巨大な船…。そこに乗っているのはココナッツでできた鎧(よろい)を身に着けた謎の海賊団。彼らは「カカモラ」と呼ばれ、テ・フィティの心をモアナから奪おうとするワルなのだが、そのルックスだからかどこか憎めないのが特徴。そこで、キャラクタービジュアルのディレクターを務めたビル・シュワブが初期の段階のカカモラを特別に見せてくれた。

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このように、それぞれの個性がより主張され、それぞれをはっきり捉えることもできる。時として顔が見えたり、鎧を脱ぐアイディアなどもあったが、ひとつずつ違ったデザインを作るにはあまりにも時間がかかってしまうため、それぞれにココナッツの鎧を被せたビジュアルにした。

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カカモラの気になる中身についての正体なのだが、プロデューサーのオスナット・シューラーでさえも「分からない」そう…。ディズニー・アニメーション作品にしては珍しい、謎の多いキャラなのだ。ちなみに、装飾・武器を含め、全て島のものだけで作れるという前提でデザインされている。そしてカカモラとモアナのダイナミックなアクション・シーンは、映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』にインスパイアされた脚本のジャレド・ブッシュが、「ディズニーのミュージカル映画であれぐらいアクション満載なシーンが作れたらすごく画期的だろう」と思い構想したのだとか。確かに、本作でカカモラがモアナたちに襲いかかるシーンは「ウォーボーイズ」を思い起こさせられる迫力と、内なる興奮のようなものを感じる。

■プアの元になったのは「クニクニピグ」



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泣き虫で臆病なモアナのペット「プア」。当初、プアは野生の豚に基づいてデザインされていたが、最終的にニュージーランドに土着しているクニクニという豚をモデルに作られた。クニクニの特徴である大きな耳と突き出た鼻がプアのビジュアルにも反映されている。

■モアナのモデルになった!?監督に影響を与えた作品



旅に出たモアナは数々の困難に遭遇するが、それに屈することがあったとしても、“頑張り続ける”と促す自分の心を信じ、立ち向かっていく。主人公・モアナの姿から受け取れる明白なメッセージとしては、「自分がどういう人間になるのか」を模索する主人公が、自分の内なる声を自分を導く光としてそれに従おうとするところにある。モアナを16歳という設定にしたのは「非常に意図的である」と脚本を担当したジャレド氏が語る。

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「思春期というのは“とても難しい時期を生きている”時期であり、自分で自分のことを持て余してしまう気持ちになるときもあるだろうけれど、それは自問自答すべきことであり、自分を持て余してしまう気持ちになるべき時期なのです」。

ティーンエイジャーの時期に自分を探しながら信じる道を進むモアナのキャラクター作りにおいて、ジョン・マスカー監督が影響を受けたのは、ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン監督の『トゥルー・グリット』だと語ってくれた。同作ではヘイリー・スタインフェルド演じる、スマートで責任感ある信念強い13歳の少女の姿が描かれており、モアナの内面と共通した部分感じ取ることが出来る。

【番外編】ウォルトのネクタイのマークの意味



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ディズニー・アニメーションの本社だからこその発見が出来た、今回のウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ取材。レジェンドプラザにもあった、このウォルト・ディズニーの銅像にも意外な発見があった。

レジェンドプラザ/ウォルト・ディズニー・スタジオ
ウォルトのネクタイに書かれたマーク。これには意外な意味がある、とガイドのドリュー・ハヤシダが教えてくれた。このマークは「STR」をかけあわせたもの。それは「Smoke Tree Ranch」と頭文字をとったもので、ウォルトがよくバケーションで訪れていたカリフォルニア州の地名のことなのだとか。もしこの銅像をディズニーのパークなどで見かけたら、1度確認してみると面白いかも。

『モアナと伝説の海』は7月5日(水)よりMovieNEXにて発売、デジタル配信中。

協力:ウォルト・ディズニー・ジャパン


《シネマカフェ編集部》

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