ドクターヘリ操縦士が語る「コード・ブルー」の“リアルさ”とは!?

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「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~」ロゴ-(C)フジテレビ
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7年ぶりの新シリーズが現在放送中のドラマ「コード・ブルー」。本作で重要な“出演者”となっているのが“ドクターヘリ”だ。実際にこの“ドクターヘリ”を操縦し過酷なミッションをこなしているパイロットは本作をどう見ているのだろうか?

今回は実際にドクターヘリのパイロットとして活躍中の小泉慎一郎氏にインタビュー。本物のパイロットとしての視点からドラマについて、さらにドクターヘリの実情なども語ってもらった。

小泉氏は朝日航洋株式会社 東日本航空支社 運航部で現在グループリーダー(機長)として勤務している。元々大学の海洋学部で長期遠洋航海に出た際、アメリカ軍のパイロットを見たことから「戦闘機かヘリコプターのパイロットになろう」と思ったという小泉氏。その後航空大学校を受験、平成8年に同社に入社し、それ以来勤務を続けているのだという。

同社がドクターヘリとして使用している「MD900」という機体は「コード・ブルー」でも使用されているヘリコプターで、小泉氏はMD900の操縦ライセンスを持っていたこともありドクターヘリを担当することになったという。

現在日本医科大学千葉北総病院、君津中央病院を担当しているという小泉さんの勤務体系は「パイロットと整備士、CS(コミュニケーションスペシャリスト)が1人ずつ、基本的に3人が常勤しています。ドクターヘリは日本では夜間運航がありませんので、朝7時半ごろに勤務について夜6時ごろまでの待機となります」というもの。

ドラマではドクターやナースがCS室で雑談をしたりするシーンがあるが、実際もそういうことは「あります(笑)」と言い「ただ、ドクターもパイロットもいろいろな職域がありますし、待機中も勤務時間ではあるのですが…。私は管理職なので待機中は業務連絡を作成したりデスクワークをしています。担当業務を実施する傍ら息抜きをする方法をそれぞれ持っています。読書をしたり、筋トレしている人もいます。状況によってはドクターと話をしたりしています。ですけど、私たちは待機ですが、ドクターは救急外来で常に気を抜けない仕事をしています。だから、気を抜きたいときにスタンバイルームに立ち寄ることがあってもいいんじゃないでしょうか。私が料理をふる舞うこともありますよ」と実際の職場の様子を話してくれた。

またドラマについて「私たちは治療を見ることはないのですが、ストレッチャーでヘリコプターから患者を運ぶシーンなどはリアルですよ」という小泉さん。例として「3rdの2話で重複要請が入って移動しながら救急車とのランデブーポイントを変えて…というシーンがありました。ああいったことは実際にもやるんですよ。数分を削るためいかにして搬送する病院に近づくか? ドクター、ナースが患者の治療を最優先に行うためにランデブーポイントを変えるんです。あの緊張したスピード感を見事に西浦監督が表現されていたのも、すごいなと感動しました」と具体例を挙げた。

小泉さんは「重複要請が入ったときに地上とのランデブーポイントが2つ設定されたら、どの順番で向かうか?」などを医療者とコミュケーションしているという。「決めるのはドクターなんです。そういったやりとりはとても大切で、機内ではいつも話しています。ただしランデブーポイントを2つこなしたら燃料が持たない…というような運航に関する私のデシジョン(判断)に対してドクターが反対したりするようなことはありません。逆に私がドクターの治療に関して口を挟むこともあり得ません。プロフェッショナルとしてのお互いの領域には踏み込まないんです」と実際の業務中のドクターとの関係性も語ってくれた。

実際にドクターヘリに搭乗する小泉氏も「リアルだ」と語る「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON」。改めて本作で描かれるドクターヘリとそれを取り巻く人々の姿を目を凝らして欲しい。

「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON」は8月28日(月)今夜21時~フジテレビ系で第7話が放送。

《笠緒》

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