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【シネマカフェ的海外ドラマvol.371】エミー賞話題作、配信までに見ておきたい作品はコレ!

先月25日、都内でhuluのラインナップ発表会が開催され、今後配信される海外ドラマのタイトルが紹介されました。その模様はシネマカフェのニュース欄でもレポートされていますので…

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「The Handmaid’s Tale」(原題)(C)2017 MGM Television Entertainment Inc. and Relentless Productions LLC. All Rights Reserved.
「The Handmaid’s Tale」(原題)(C)2017 MGM Television Entertainment Inc. and Relentless Productions LLC. All Rights Reserved. 全 11 枚
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先月25日、都内でHuluのラインナップ発表会が開催され、今後配信される海外ドラマのタイトルが紹介されました。その模様はシネマカフェのニュース欄でもレポートされていますので、このコラムでは最重要タイトルをクローズアップ。“配信日までの過ごし方”も併せてご提案します。

ラインナップの目玉は、何と言っても「The Handmaid's Tale/ザ・ハンドメイズ・テイル」(原題)。先頃のエミー賞でドラマシリーズ部門の作品賞、主演女優賞などに輝いた話題作です。原作はマーガレット・アトウッドの同名小説で、舞台はアメリカ合衆国が様変わりした近未来。女性の権利を奪われた世界で、子孫を残す道具として扱われる主人公の苦闘が描かれていきます。その主人公オブフレッド役で主演女優賞に輝いたのが、実力派のエリザベス・モス。授賞式では彼女が主演女優賞の受賞スピーチを行った直後に作品賞の受賞も発表され、舞台裏から再度壇上に上がって仲間と共に受賞を喜ぶ姿が印象的でした。

「The Handmaid’s Tale」(原題)(C)2017 MGM Television Entertainment Inc. and Relentless Productions LLC. All Rights Reserved.
ただし、「ザ・ハンドメイズ・テイル」の配信は2018年予定。まだ先ですね…。そこで、原作小説を読みながら配信日を待つのも一案ですが、せっかくだから何か海外ドラマを見ながら待ちたいという方は、エリザベス・モスが出演し、エミー賞作品賞に4度輝いている「マッドメン」(Huluで全シーズン配信中)をどうぞ。

ジョン・ハム(ドン・ドレイパー役)「MAD MENマッドメン」 -(C) 2012 Lions Gate Television Inc., All Rights Reserved.
60年代アメリカの広告業界を舞台にした作品で、エリザベスは業界をのし上がっていく女性コピーライターのペギー・オルセンを演じています。“女性”とあえてつけたのは、「マッドメン」が男尊女卑の色濃い時代の物語だから。「ザ・ハンドメイズ・テイル」のオブフレッドのようにSFとして誇張した苦闘が描かれるわけではありませんが、「マッドメン」のペギーも男社会で当然のように軽んじられています。そんなペギー役でも、エリザベスはエミー賞に6度ノミネート。ときの運もあって受賞は一度もなりませんでしたから、今回の受賞はさぞ嬉しかったことでしょう。

「MAD MEN マッドメン」シーズン5に見る60年代ファッション -(C) 2012 Lions Gate Television Inc., All Rights Reserved.
また、「マッドメン」ではペギーが既婚の同僚と関係を持ち、子どもを産みます。その相手が、ヴィンセント・カーシーザー演じるピート・キャンベル。ちょっと面白いことにヴィンセントは、エリザベスが「ザ・ハンドメイズ・テイル」で共演するアレクシス・ブレデルの実生活の夫でもあります(アレクシスも「マッドメン」に数話出演していて、共演をきっかけにヴィンセントと結婚!)。そのアレクシスは「ザ・ハンドメイズ・テイル」の中でオブフレッドの侍女仲間オブグレンを演じ、大熱演でエミー賞ゲスト女優賞を受賞。

「The Handmaid’s Tale」(原題)/エミー賞第69回授賞式(C)Getty Images
オブフレッド同様、オブグレンにも劇中では過酷な運命が待ち受けていて、クリエイターのブルース・ミラーが作品賞の受賞スピーチで「ローリー・ギルモアを酷い目に遭わせてごめんなさい」と茶目っ気交じりに謝罪していました。ミラーの言う「ローリー・ギルモア」とはもちろん、アレクシスが大人気ドラマ「ギルモア・ガールズ」で演じたヒロインの名前。「ギルモア・ガールズ」はNetflixで全7シーズン&特別編が見られますので、こちらもチェックしておくとクリエイターが謝罪した気持ちがわかるかも!

《渡邉ひかる》

映画&海外ドラマライター 渡邉ひかる

ビデオ業界誌編集を経て、フリーランスの映画&海外ドラマライターに。映画誌、ファッション誌、テレビ誌などで執筆中。毎日が映画&海外ドラマ漬け。人見知りなのにインタビュー好き。

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