太賀&松岡茉優&鈴木伸之ら『桐島』“脇役”卒業生たちが、いまスゴイ

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太賀&松岡茉優&鈴木伸之
太賀&松岡茉優&鈴木伸之 全 25 枚 拡大写真
2010年代を代表する青春映画の金字塔『桐島、部活やめるってよ』から、早5年。あの『アベンジャーズ』と同時期公開だったこともあり、その宣伝コピー「日本よ、これが映画だ。」の向こうを張って「ハリウッドよ、これが日本映画だ。」と謳った新聞広告なども話題を呼び、日本アカデミー賞をはじめ各賞を総なめにした。

主人公の映画部・前田涼也を演じた神木隆之介は、その後も『バクマン。』『君の名は。』『3月のライオン』『メアリと魔女の花』などで改めて抜群の演技力を示し、また、リア充のはずが“何も持っていなかった”菊池宏樹役に「メンノン」モデルから抜擢された東出昌大は、同作を機に演技の道へ。今年は特に、ドラマ「あなたのことはそれほど」や『関ヶ原』でこれまでにない役どころを演じたことが絶賛された。

そしていま、話題作のキーパーソンに次々抜擢されたり、満を持しての初主演映画が完成したりと、何気にエンタメ界を席巻しているのが、この『桐島、部活やめるってよ』で神木さんや東出さんらの周りにいた若手俳優たち。その中でも活躍著しい太賀、松岡茉優、鈴木伸之の3人に注目した。

『桐島、部活やめるってよ』 -(C) 2012「桐島」映画部 -(C) 朝井リョウ/集英社『桐島、部活やめるってよ』太賀&鈴木伸之の出演シーン

■“ゆとりモンスター”で認知度アップ!『南瓜とマヨネーズ』で女心を鷲づかみ!?


“桐島”と同じバレー部でサブメンバーの小泉風助を演じていた太賀さん。そのほか、野球部を描いた『バッテリー』『ひゃくはち』などで活躍し、「天地人」などNHK大河ドラマにも出演。第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の審査員賞を受賞した『淵に立つ』などでも印象深い演技を披露した。

そして昨年、宮藤官九郎脚本「ゆとりですがなにか」で演じた“ゆとりモンスター”ぶりが話題となり、今年は彼を主人公にしたスピンオフ「山岸ですがなにか」が制作されたことも記憶に新しい。

太賀/『南瓜とマヨネーズ』完成披露上映会「ゆとりですがなにか」で活躍した太賀
現在は、中村蒼、矢本悠馬、染谷将太とともに高校3年生を演じた、早見和真の青春小説の映画化『ポンチョに夜明けの風はらませて』、臼田あさ美、オダギリジョーとの競演で魚喃キリコの原作コミックを映画化した『南瓜とマヨネーズ』が相次いで公開中。

特に後者では、「私、何やってんだろう…」と思うほど“ダメなことをしている”自覚があるヒロイン・ツチダ(臼田さん)が惚れ込んだミュージシャンの卵・せいいちを好演。オダギリさんが最強モテ男のダメな大人・ハギオを演じて(これがハマリ役)女性をドキドキさせる一方、せいいちの音楽に対する思いやひたむきさに心をつかまれる人たちも続出中。何より、ツチダが惚れ込んだ彼の才能が、ラストに絶妙な形で披露されるシーンは、太賀さんの優しい歌声も相まってキュン死寸前…。恋敵のオダギリさんも「役者にしとくのはもったいない」と絶賛を贈るほどだ。

『南瓜とマヨネーズ』(C)魚喃キリコ/祥伝社・2017『南瓜とマヨネーズ』製作委員会『南瓜とマヨネーズ』
ちなみに同作には、『桐島』でバドミントン部員・実果を演じていた清水くるみがツチダのキャバ嬢仲間、帰宅部・友弘を演じていた浅香航大がせいいちの元バンド仲間として出演している。


■若き演技派・松岡茉優が初主演!東京国際映画祭で2冠


『桐島』では、校内一の人気女子で“桐島”の彼女・梨紗(山本美月)とつるんでいることがステータスで、宏樹(東出さん)の彼女でもある沙奈役にオーディションから選ばれた松岡さん。“ヒール”ともいえる役回りは強烈な印象を与えた。子役から活動していた松岡さんは「おはスタ」のおはガールを務め、その卒業とともに女優業を本格化。「鈴木先生」「GTO」『悪の教典』などで生徒役を演じ、バドミントン部・東原かすみ役の橋本愛とは「あまちゃん」や『リトル・フォレスト』で再共演した。

今年は『カーズ/クロスロード』でディズニー/ピクサー作品の声優に初挑戦し、現在は綾野剛主演「コウノドリ」の続編に出演中、大ヒット作の続編『ちはやふる ー結びー』でも競技かるたクイーン・若宮詩暢を続投する。

松岡茉優/第30回東京国際映画祭のレッドカーペットイベント若き演技派・松岡茉優
そんな松岡さんが、満を持して初主演を務めた映画『勝手にふるえてろ』が12月23日(木・祝)より公開される。映画初主演は遅すぎるくらいかもしれないが、この紛れもない傑作に出会うためだったと思えば納得だ。

芥川賞作家・綿矢りさの同名小説を大九明子監督が実写化した同作は、中学の同級生で10年間片想い中の「イチ」(北村匠海)と、人生で初めて告られた会社の同期「ニ」(渡辺大知)の間で揺れる妄想女子・ヨシカが主人公。劇中、彼女の妄想具合が露呈するシーンでは、その転調に一瞬あっけに取られながらも、ヨシカへの愛情が盛り盛りと増していく。“脳内片想い”と“リアル恋愛”を行ったり来たりするヨシカや、彼女の得意ワザ“視野見”に、「あれは私だ」と共感する人は結構多いかも!?

『勝手にふるえてろ』(C)2017映画「勝手にふるえてろ」製作委員会『勝手にふるえてろ』
また、同作は、先日の第30回東京国際映画祭でコンペティション部門にて上映され、観客投票で選ばれる観客賞を受賞、松岡さん自身も、今年から新設された全作品対象の新進若手俳優に贈られる「東京ジェムストーン賞」の1人に見事選ばれている。


■東出昌大と共演「あなそれ」の煮え切らない“クズ夫”でブレイク


『桐島』では太賀さんと同じくバレー部で、部活をやめるキャプテン・桐島に翻弄された副キャプテン・久保を演じていた鈴木さん。「EXILE」のボーカルオーディションをきっかけに「劇団EXILE」に加入、同作では映画初出演とは思えない熱演を見せていた。

その後は、オーディションで受かるのは主人公と敵対する悪役やクズな役が多かったという鈴木さん。確かに、「ルーズヴェルト・ゲーム」「水球ヤンキース」で演じたヒール役は印象深く、『オオカミ少女と黒王子』では茶髪で学校イチのモテ男子に扮したが、やはりイイ奴とはとても言えないキャラだった。

鈴木伸之『HiGH&LOW THE MOVIE 3/FINAL MISSION』の初日舞台挨拶“クズ夫”でブレイクの鈴木伸之
そして、いくえみ綾の人気コミックをドラマ化した「あなたのことはそれほど」では、波瑠演じるヒロイン・美都の初恋相手で妻子がいながら不倫関係に陥る有島役に。美都もさることながら、有島の身勝手すぎるチャラめの言動は視聴者の反響を呼び、鈴木さん自身にも注目が集まった。

かと思えば、『東京喰種 トーキョーグール』では、正義感あふれる対喰種捜査官・亜門に扮し、鍛え上げられた肉体美や長身を生かしたアクションという彼の真骨頂を披露。『桐島』では直接の絡みは少なかった前野朋哉(映画部員役)とも再共演した。

『リベンジgirl』(C)2017 「リベンジgirl」製作委員会『リベンジgirl』
そんな鈴木さんの次回作は、桐谷美玲が東大卒のミスキャンパスながら極度の性格ブスのヒロインに扮し、大失恋した相手を見返すために女性初の総理大臣を目指すという『リベンジgirl』(12月23日公開)! 鈴木さんは生真面目で無愛想で毒舌、桐谷さん演じる美輝の選挙秘書という硬派なインテリ役に挑戦する。スマッシュヒットした桐谷さんの先の主演作『ヒロイン失格』では、相手役の山崎賢人や坂口健太郎もいっそう人気を高めることになっただけに、同作でも鈴木さんの新たな魅力が注目を浴びるはず。

彼らの大躍進は、そのまま2018年も続いていくことになりそうだ。

《text:cinemacafe.net》

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