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『2001年宇宙の旅』からバス停の“あの女性”まで『バービー』トリビア一挙紹介

何度見ても発見があって楽しめる映画『バービー』に隠されたサプライズや、グレタ・ガーウィグ監督が思いを込めた遊び心満載の小ネタを一挙に紹介。

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『バービー』©2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
『バービー』©2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. 全 12 枚
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ピンク尽くしで心ときめく“バービーランド”から、バービーが人間の世界へ行くことで本当に大切なものに気づいていく心揺さぶるドラマまで話題を呼んでいる映画『バービー』

実は本編には、シーンに隠された“小ネタ”も数多く登場する。何度見ても発見があって楽しめる『バービー』に隠されたサプライズや、グレタ・ガーウィグ監督が思いを込めた遊び心満載の小ネタを一挙に紹介する。

※本記事は映画の内容に触れています。ご注意ください。


冒頭シーンは、名作『2001年宇宙の旅』のオマージュ


ヘレン・ミレンのナレーションから始まる本作の冒頭、幼い少女たちが赤ちゃんの人形でままごと遊びをしていたところへバービーが現れたことで、全員がバービーに夢中になってしまう描写は『2001年宇宙の旅』(1968)のオマージュ。あの音楽「ツァラトゥストラはかく語りき」も引用されている。

ちなみに『バービー』の予告編が解禁された際、『2001年宇宙の旅』の監督でもある故スタンリー・キューブリックの公式Xアカウント(旧Twitter)が反応。「模倣は最大の賛辞といいますよね!バービーでさえもキューブリックのファンなのです…」と投稿されたことでも話題となった。


バービーランドの映画館では『オズの魔法使』を上映


“バービーランド”で、バービーがドライブするシーンに映り込んでいた映画館で上映されているのは『オズの魔法使』(1939)。本作でプロダクションデザイナーを務めたサラ・グリーンウッド(『アンナ・カレーニナ』『美女と野獣』)は、『オズの魔法使』へのオマージュはグレタ・ガーウィグ監督のアイディアだと語っており、グレタの遊び心が効いたワンシーンに仕上がっている。


バービーランドを作るため、『トゥルーマン・ショー』の監督に相談


細部までこだわり抜かれた圧巻の“バービーランド”を誕生させるにあたり、グレタ監督が助言を求めたのは、作り込まれた世界観で知られる映画『トゥルーマン・ショー』(1998)を手掛けたピーター・ウィアー監督。

人工的かつ、実際に手で触れられるようなリアルなバービーランドを創り上げる方法や照明について考えていたグレタ監督は、ピーター・ウィアー監督に電話をかけ、『トゥルーマン・ショー』について尋ねアドバイスを得ていた。


バービーがバス停で出会う老齢女性を演じたのは、衣装デザインの巨匠だった


人間の世界を訪れたバービーが、バス停で出会った女性に「きれいね」と声をかけ、「知ってるわ」と返され微笑み合う印象的なシーン。

本作のお気に入り場面に挙げるファンも少なくない本シーンでこの女性を演じたのは、バディムービーの名作『真夜中のカーボーイ』や、アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞した『イングリッシュ・ペイシェント』ほか、数々の作品で活躍してきた衣装デザイナーのアン・ロス。人間が年を重ねる美しさを体現するための重要な役として、友人でもあったグレタが声をかけたことから出演が実現した。なんとアンは演技体験がなく、“映画出演は初めて”だったという。


ダンスパーティーシーンは、グレタ監督のお気に入り映画を参考に


毎日がハッピーな“バービーランド”で、バービーたちが踊り明かすダンスパーティーのシーンは、グレタ監督のお気に入り映画が参考にされている。

本作振付師のジェニファー・ホワイトが、グレタ監督が大好きなバスビー・バークレイ監督の『ゴールド・ディガース36年』(1935)に登場するダンス要素を意図的に取り入れたそうで、劇中屈指の華やかな場面に仕上がっている。


ケンたちが熱心に解説するのは名作『ゴッドファーザー』


人間の世界でのトラブルや様々な出会いを経て、“バービーランド”へ戻ったバービーが目にしたのは、以前とすっかり様子が変わってしまったバービーランドの姿。

その原因は、人間の世界に影響を受け“目覚めてしまったケン”!? バービーたちはそんなケンたちからバービーランドを取り戻すべく奮闘することに。そこで“男らしさ”全開のケンたちが得意げに解説していたのが、名作『ゴッドファーザー』。

『ゴッドファーザー』を観たことがないというバービーに、嬉しそうに解説を始めるケン…その間にも、バービーたちの奪還作戦は進行していく!


男らしさの象徴としてケンが見惚れるのは…名優シルヴェスター・スタローン


人間の世界での“男らしさ”に触れ、衝撃を受けるケン。その象徴の1つとして、“バービーランド”ならぬ“ケンダム”に登場するのが、『ロッキー』『ランボー』『エクスペンダブルズ』シリーズで幅広い世代から絶大な支持を集めるシルヴェスター・スタローンの写真。

何を隠そう、グレタ監督やケン役のライアン・ゴズリングは、スタローンのファンなのだとか。偉大なスターの写真登場シーンは、一瞬なのでお見逃しなく。


ケン役の俳優たち全員に課せられたミッションとは?


“バービーランド”に住むケンたちには、グレタ監督から“脚の毛の処理”というリクエストがあったそう。演じたライアン・ゴズリングは「やらなくても済むかなと思っていたんですが、カメラテストに行ったら、彼女(グレタ)が、『それはやらないといけない』といった感じでした。だから僕らみんながそれをやったんです。全てのケンたちがね。そうしなければならなかったんです」とその経緯を語っている。

実際ケン役のチュティ・ガトゥがブラジリアンワックスのようなもので、足の脛を処理されている舞台裏映像がSNSで公開されている。ライアンやチュティたちが演じるのは、あくまで“ドール”なのだ。


そのほか、バービーランドのセットや小道具に隠された小ネタ集もたくさん


サーフィン中に事故にあったケン(ライアン・ゴズリング)を助けるために登場した救急車は、おもちゃの救急車を実物大に模造している。

ケンたちのために作られた揺り木馬は30台以上! 美術部門がそれぞれのケンの個性を反映させて、全て手作りで製作された。

●変てこバービー(ケイト・マッキノン)の家には、セット全体に穴が隠されている。撮影中にマッキノンが自分の片足を隠せるようにした細工であり、開脚をしているように見せるために偽物の足が壁に掛けるように上げられている。

ほかにも至る所に隠された、数えきれないほどの小ネタたち。すでに観た人も、まだ観ていない人も、目を懲らして楽しんでみて。

『バービー』は全国にて公開中。



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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《シネマカフェ編集部》

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