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ジュリーと恋と靴工場

提供:ロングライド

『ラ・ラ・ランド』にも大きな影響を与えたジャック・ドゥミ監督の『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』を彷彿とさせる『ジュリーと恋と靴工場』が9月23日(土・祝)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開される。シネマカフェでは、本作で観るべきポイントをピックアップ。いつの間にか魅了されてしまうカラフル&ポップな心躍るフレンチ・ミュージカルの世界へようこそ!

ポップでキュートなフレンチ・ミュージカルの誕生!

ミュージカルといえば、ハリウッドやブロードウェイを擁するアメリカ、ウエストエンドを擁するイギリスで盛んです。でも、あまりミュージカルは好まれないとされているフランスだって、これまでジャン=リュック・ゴダール(『女は女である』)、ジャック・ドゥミ(『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』『ロバと王女』)らが名画を生み出し、フレンチ・ミュージカルというジャンルを世に広めました。最近では鬼才フランソワ・オゾン監督が有名女優を起用して舞台を映像化した『8人の女たち』も記憶に新しいところ。久々に舞台でヒットを放った『1789 バスティーユの恋人たち』も日本で人気。フレンチ・ミュージカルの波が、近頃じわじわ来ているのです。

そんな今、誕生したのが『ジュリーと恋と靴工場』。靴工場で働く女たちをヒロインに、“赤い靴”を武器に、力でなくプロとしての心意気でリストラしようとする会社に戦いを挑み、自ら人生を選択していく姿を描いたミュージカルです。モードの国フランスらしく、ファッション業界を影で支える女性たちのプライドの象徴となるのは、真っ赤なフラットシューズ。その名も“戦う女”です。ストライキだっておしゃれで平和的。アーカイヴにあったこの靴を復刻版させ、自分たちの思いを委ね、社会にメッセージを発信するのです。“戦う女”の他にも、ヴィンテージ・コレクションとしてさまざまなデザインの靴も多数登場し、カラフルな作業着をまとった女たちが歌ったり踊ったり。女性のたくましさと、しなやかさ、おしゃれ心が詰まった本作は、とってもポップでキュート。まさに、フレンチ・ミュージカルの系譜に連なる作品なのです。

“彼女たちの選択”が、明日の私に勇気をくれる

英語には“in her shoes”という慣用句がありますが、それは「彼女の立場に立って」という言う意味。それほどまでに、靴は履く人を表すということなのでしょう。工場で働く女性たちはリストラの噂を耳にし、黙ってはいられないと抗議活動を始めます。映画を観ていれば、自分だったら困るなとか、大変だなといった感想が生まれるかもしれません。とはいえ、今あなたがまさにこの問題で悩んでいるのでなければ、それはいつまでたっても他人事。ところが、問題がより深刻度を増し、ストーリーが進んでいくにつれ、女たちの決断と行動の理由、リストラの背景が明らかになっていくと、実はここで語られているのは、仕事のことだけではないと気づくのです。そのとき私たちは、本当の意味で“彼女たちの立場に立つ”ことに。すると、テーマはより普遍性を増し、彼女たちの問題はもはや他人事ではなくなるのです。

いわば靴職人である彼女たちにとって、“仕事”は、生き様であり、生きる姿勢であり、尊厳であり、プライド。それを奪われる危機に直面すれば、きっと誰だって勇気を持って、何かアクションを起こすはず。彼女たちが選んだのは、泣き寝入りはせず個性的なやり方で結果を手にする方法。力に頼らず、自分たちが作った靴に思いを込めるという、実にクリエイティブでエレガントな方法で問題解決に挑むあたりが、とってもフェミニンで素敵です。今、何かに悩んでいるとしたら、自由で独創的なアイディアに彩られた彼女たちの選択は、あなたの明日に勇気をくれるヒントになるかもしれません。正々堂々と戦うことは、自分らしく生きることとイコール。ならば、自分らしく戦って結果を手にしよう! 悩める現代女性たちへの、そんな心優しいメッセージに溢れていて、観終わった後はきっと前向きになれる作品です。

ジュリーとサミー、二人のラブストーリーからも目が離せない!

主人公のジュリーは、安定した職を見つけられず、恋人にも振られ、家賃を払うお金もない25歳。生きるためなら何でもするけど、特に売りがあるわけでもない彼女が、定職を探して転々とした結果、やっとたどりついたのが高級靴メーカーの工場配送係でした。 ところが、経営者は工場の近代化に躍起。職場にはリストラの噂が流れはじめました。 もめごとはイヤだと思いながらも、工場で始まったストライキに流されてしまった原因は、ハンサムな運送係のサミーが気になったから。「この街を出たい」と話す前向きなサミーに惹かれます。ところが、今ではなく将来を見据え、ここではない何処かに向かおうとしているサミーと、生活が苦しく安定を求めるだけで精いっぱいのジュリーには、考え方の違いが生まれてきます。そこを乗り越えるかどうかはジュリー次第。仕事とプライベート、恋と生活、安定と挑戦、プロ意識と事なかれ主義の狭間で揺れ動く彼女には、サミーは一歩も二歩も先を行く存在。憧れから恋に落ちたけれど、彼のところまで行くには足がすくんでしまうのです。

でも、失敗続きで臆病になったジュリーにこそ必要なのは、彼女を引き上げてくれる男性。だって、同じ考えの男性だったなら、ジュリーは決して今いる場所から動けないはずなのですから。守りに入った人生が決して悪いわけではないけれど、良い恋愛は人を変えて、見えなかった世界を見せてくれるもの。この人といるためにもっと素敵な女性になりたい、この人と一緒に素晴らしい人生を歩みたいと思って頑張れるのですから。果たしてサミーはジュリーにとって、そんな存在になるのでしょうか。そして、ジュリーの決断は? ヒロインの成長だけでなく、サミーとのラブストーリーからも目が離せません。



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『ジュリーと恋と靴工場』

『ジュリーと恋と靴工場』

  • 田舎町に住むジュリーは、就職難の末、ようやく高級靴メーカーの工場で試験採用を手にする。そんな中、靴職人の女たちは迫る近代化の波でリストラされることを恐れ、抗議のためパリの本社に乗り込み騒動を起こす。巻き込まれたジュリーはあやうくクビになりかけるが、ほのかな恋の予感も…。職人の意地とプライドをかけ、アイデンティティを求めるたくましい女たちとともに、ジュリーは靴工場閉鎖の危機を乗り越え、本当の幸せを手にすることができるのか?

    STAFF:
    脚本・監督: ポール・カロリ、コスティア・テスチュ

    CAST:
    ポーリーヌ・エチエンヌ、オリヴィエ・シャントロー、フランソワ・モレル、
    ロイック・コルベリー、ジュリー・ヴィクトール

9.23(土・祝)新宿ピカデリー、
シネスイッチ銀座ほか全国公開

© 2016 LOIN DERRIERE L’OURAL - FRANCE 3 CINEMA - RHONE-ALPES CINEMA

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