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ハリーのライバル・ドラコ役、トム・フェルトンに直撃「彼は、状況の犠牲者なんだ」

現在、大ヒット上映中の『ハリー・ポッターと謎のプリンス』。その公開を記念し、主人公・ハリーのライバル、ドラコ・マルフォイを演じるトム・フェルトンが来日! 長年にわたって演じてきたドラコ役について、シリーズ最終章となる『ハリー・ポッターと死の秘宝』について、さらには今後の目標についても語ってくれた。

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『ハリー・ポッターと謎のプリンス』 トム・フェルトン
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』 トム・フェルトン 全 7 枚
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現在、大ヒット上映中の『ハリー・ポッターと謎のプリンス』。その公開を記念し、主人公・ハリーのライバル、ドラコ・マルフォイを演じるトム・フェルトンが来日! 長年にわたって演じてきたドラコ役について、シリーズ最終章となる『ハリー・ポッターと死の秘宝』について、さらには今後の目標についても語ってくれた。

過去のシリーズにおけるドラコ・マルフォイは、憎々しさ満点の意地悪キャラ。しかし、新たな展開へと突入する『〜謎のプリンス』では、いままでは描かれなかったドラコの意外な一面も見られる。
「今回のシリーズでは、ドラコの脆さが描かれる。それは僕にとって楽しいことであり、大きなチャレンジでもあったね。中でも、特に苦労したのは泣くシーン。撮影の早い時期に撮ったのだけれど、最初はどうしてもぎこちなくなってしまったな。でも、やり遂げたときはすごく達成感があったよ」。

ドラコの脆く繊細な一面を目にした観客は、彼に対する印象を大きく変えるのでは?
「それこそがまさに狙いなんだよね。ドラコに同情したり、共感したりする人も増えると思う。ある意味、彼は“状況の犠牲者”。たしかに意地悪で嫌な奴だけれど、心の奥底ではハリーの力になりたいと思っているし、正しいことをしたい気持ちもあるはずなんだ。そんなことをドラコに言ったら、彼は『いいや、力になんかなりたくない!』と言うだろうけれどね」。

大ヒット・シリーズの一員として、長い時間を捧げてきたトム。ドラコ・マルフォイは多くの人々に知られるキャラクターとなり、彼自身の名前も世界中に知れ渡った。
「僕がラッキーなのは、髪の色を元に戻せば誰にも気づかれないこと。ドラコの明るいブロンドにしているときは目立ってしまうけれど、普段は全然大丈夫。普通に道を歩けるし、東京の街で3時間ほどショッピングを楽しんだ昨日も、1人の子にしか声をかけられなかったよ」。

おそらく、気づかれてはいたのでは…。実は、今回の来日はガールフレンド同伴! 彼女の要望で、原宿のH&M、FOREVER21、さらにはTOPSHOPなどへお買い物に出かけたのだとか。「僕はお茶を飲んで、彼女のショッピングを見ていただけ(笑)」と茶目っ気たっぷりに語るトム。嫌な顔ひとつせず彼女のお買い物に付き合うとは、さすがはイギリス紳士! とても優しい。

そんな彼に、撮影中の『〜死の秘宝』と今後の目標について最後に聞いた。
「『〜死の秘宝』の撮影はまだ始まって2週間くらいなんだ。だから、あと12〜20週間は撮影が行われることになるね。僕もあと12〜20週間はブロンドをキープしなくちゃいけないってことさ(笑)。でも、シリーズが終わるのはすごく寂しいし、『J.K.ローリングはどうして7作だけじゃなく、30作くらいシリーズを書き続けてくれなかったんだろう?』と思うこともある。今後の目標については、できるだけ、ブロンドの悪役は避けるようにしなきゃね! 冗談はさておき、僕にとって『〜謎のプリンス』が大きなチャレンジだったように、これからも挑戦し続ける役者でありたいな。それに、音楽が好きだから、映画の中で歌ったり演奏したりもしてみたい。“Blood Brothers”みたいなミュージカルに出演するのもいいよね。大好きな作品なんだ」。

複雑な内面の中に繊細さを併せ持つドラコもいいが、笑顔がチャーミングなトム・フェルトン自身も好感度大! まずは『〜死の秘宝』を楽しみに待ちつつ、歌唱力にも定評がある彼の出演ミュージカルをいつか観られたらいいなと思う。

《渡邉ひかる》

映画&海外ドラマライター 渡邉ひかる

ビデオ業界誌編集を経て、フリーランスの映画&海外ドラマライターに。映画誌、ファッション誌、テレビ誌などで執筆中。毎日が映画&海外ドラマ漬け。人見知りなのにインタビュー好き。

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