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「ピース」綾部祐二&又吉直樹インタビュー 吉本の新勢力となった2人の密かな野望

東日本大震災の被災地へのチャリティーを目的に開催されている第3回沖縄国際映画祭が無事閉幕。3月26日(土)、「Peace部門」で上映され、多くの観客から支持を得た映画『TSY』で主演した綾部祐二(ピース)と、同作にカメオ出演している相方の又吉直樹が単独インタビューに応じ、映画に込めた思いや、さまざまな質問に答えてくれた。

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『TSY』ピース 綾部祐二&又吉直樹
『TSY』ピース 綾部祐二&又吉直樹 全 8 枚
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東日本大震災の被災地へのチャリティーを目的に開催されている第3回沖縄国際映画祭が無事閉幕。3月26日(土)、「Peace部門」で上映され、多くの観客から支持を得た映画『TSY』で主演した綾部祐二(ピース)と、同作にカメオ出演している相方の又吉直樹が単独インタビューに応じ、映画に込めた思いや、さまざまな質問に答えてくれた。

コンビ結成から7年「ずっとこの世界で頑張っていたい」

「ピース」は、綾部祐二と又吉直樹からなるお笑いコンビ。2010年にキングオブコントで準優勝してから、その人気に拍車がかかり、コンビとしてだけではなく、それぞれピンで出演するレギュラーのライヴなども多く行っている。

本作の中川通成監督はTVのバラエティー番組出身。吉本から監督への依頼があり、「一生に一度、あるかないかのチャンス!」とばかりに、映画監督を引き受けたという。内容は監督が大好きだというアメリカ映画の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とヤンキー映画を、足して2で割ったという単純明快な映画で、分かりやすく、誰でも楽しめる。イキがって親にも世間にも反抗している綾部さん扮する高校生が、ひょんなことからタイムスリップし、自分の人生を変えるために大奮闘するという青春ムービー。

劇中、33歳の綾部さんは主人公である17歳のヤンキー高校生を演じたが、2人はいったいどんな高校生だったのだろうか? 「僕はずっと野球一筋でしたね」と綾部さん。又吉さんは意外にも「サッカー少年でした」とスポーツマンだったことを告白。そんな2人だが、お笑い芸人になりたいと思う気持ちを持ち、養成所で同期で出会い、仲良くなってコンビを組むことに——。コンビ結成から7年が経ち、この先、10周年、20周年…に向けて快速中の2人。今後の抱負を聞いてみると、「いままで一生懸命やってきたつもり。いつか冠番組も持ちたいし、ずっとこの世界で頑張っていたい」と今後も走り続けることを約束した。

又吉さんの変わった(?)夢とは…

いま最も勢いのある若手芸人といわれ、すっかり人気者になっている2人だが、得たものも多いと思うが、無くしたものはないのだろうか? 綾部さんは「僕は芸能人になりたくて、なりたくて、やっとなれたので、無くしたものなんかない。今後もずっと芸能人でい続けたい」ときっぱり。又吉さんの方はというと、すでに人気者になっているのに、「僕は、2週間でいいからみんなからキャー、キャー、言われてみたい。日本に来日したときのビートルズのように」となんとも無謀(?)な夢をあげた。でも、なんとなく“そうなんだ”と納得して聞いてしまうところが又吉さんの又吉さんたるゆえんだろうか。

東日本大震災の被災者たちへの思いも聞いてみた。「大変だろうな…と、僕らが想像できる次元のことじゃないですよね」と心を痛める綾部さん。又吉さんも「怖かった。毎日、僕らに何ができるんやろう。何かできることからやろうと徐々に思うようになった…」と真剣な面持ちでふり返った。「僕らは幸いにもお笑い芸人をやらせてもらっていて、いまは笑いとは遠いところにいると思いますが、落ち着いたら、被災地へ行って笑いを提供できたら…」と真摯な表情で語った綾部さん。「一日も早くそんな日が来たら…」と、綾部さんの提案に大きくうなづいた又吉さん。被災者たちにエールを送りたいという2人の思いは同じだった。

ダメダメ人生を送っている人も、この映画を観ると、「もしかしたら、自分の運命は変えられるのでは?」と希望が湧いてくる、ちょっぴり前向きになれる映画。今回の一番の見所はラストのアクションシーン。全力で取り組む綾部さんの姿がカッコイイ。共演している有田哲平(くりぃむしちゅー)さんの怪演も気になるが、又吉さんがどんなカメオ出演をしているのか、劇場公開が決定したら是非チェックしたいところだ。



特集「よしもと芸人が贈る! 沖縄国際映画祭2011」
http://www.cinemacafe.net/special/okinawa2011

《photo / text:Sachiko Fukuzumi》

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