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久保ミツロウが暴走トーク! 『愛の渦』の池松壮亮ら男性陣は「乱交紳士(笑)」

乱交パーティでの一晩という過激な設定、“着衣時間”が本編中18分半…日本映画史上もっとも“ハダカ”なドラマが展開することで話題を呼んでいる映画『愛の渦』。そんな本作の魅力を語り尽くそうと…

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久保ミツロウ&三浦大輔(監督)&プチ鹿島(MC)/『愛の渦』トークイベント
久保ミツロウ&三浦大輔(監督)&プチ鹿島(MC)/『愛の渦』トークイベント 全 8 枚
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乱交パーティでの一晩という過激な設定、“着衣時間”が本編中18分半…日本映画史上もっとも“ハダカ”なドラマが展開することで話題を呼んでいる映画『愛の渦』。そんな本作の魅力を語り尽くそうと、2月22日(土)、新宿ロフトプラスワンにて三浦大輔監督、を始め、ゲストとして「モテキ」などで知られる漫画家・久保ミツロウがトークライブを行った。

男性:2万円、女性:1,000円、カップル:5,000円。午前0時~5時まで、都会の一室で営まれる乱交パーティ。フリーター、サラリーマン、OL、保育士など、普通の日常生活を送る6人の男女があられもない姿で秘密の宴を繰り広げる様を描く。

ただセックスだけを目的に集まった男女の“むき出し”の欲望を描き出す本作。満席となったこの日の会場は、イベント前から独特の熱気に包まれたが、そのトークの軸となるのは「『愛の渦』でどうしたら女子に劇場に来てもらえるか」について。

<以下、トークイベント@新宿ロフトプラスワンの模様>

MC:早速ですが、映画をご覧になっていかがでしたか?

久保さん:看板に偽りなし(笑)。劇中でみんなヤッてますよ! でも、女性がひとりで劇場に行こうもんならこの女エロいこと考えてるんだろうな、なんて思われちゃうかもと二の足を踏んでる方がいるかも知れませんが、終わるまで出られない劇場で観た方が断然良いと思いますよ。疑似体験しているようなジェットコースター感も味わえますし。でも間違っても“真実の愛がここにある”とかいう宣伝の打ち出し方はナシですよ(笑)。

MC:スポーツ紙で宣伝されるようなものを見て来る男性は、黙っていてもスケベ心で来ると思うので良いと思うんです。でも、仰る通り女性は1人とかだと来づらいところあると思いますよね。

三浦監督:下世話っぽく取り上げられて、お客さんに来ていただくのももちろんアリだと思うんです。でも、みんなのハダカを見ていてもエロいってことだけでは無く、性欲の中の人間の関係性を描いているんですよね。

MC:「ポツドール」(三浦監督・主宰の劇団)の演劇もそういうところありますよね。チラシを持った男の人たちが、「これ凄いらしいよ」って下世話な興味を抱いて足を運んでそこで打ちのめされるみたいな(笑)。

久保さん:結末をしゃべるっていうわけじゃないけど、ネタバレって分かっていても面白いものこそエンタメだと思うんですよ。『愛の渦』も凄いエンタメ作品だから、女性が来ても大丈夫よって言いたいんだけど、それだけよりも“池松君のケツが拝める”って言った方が良のかも(笑)。

MC:登場人物は個性的なキャラクターが多いですが、実際に取材したりしてそれが生かされてるんですか?

三浦監督:集っている人に特殊な性癖があるとか、変態チックではない普通の人たちなんです。取材で現場に行ったときも常識的な人でむしろ紳士みたいでしたよ。実際はカップリングでいざこざとか殺伐とした感じはあんまりなくて、すんなりいったりとか譲り合いの精神あったり(笑)。

久保さん:そうそう、乱交とイメージするような「ヒャッハー!」ていうようなテンションの人たちじゃないですよね。乱交紳士(笑)。「シャルウィダンス」みたいな感じですね。駒木根さん演じる童貞のピュアすぎる目とか、赤澤セリ(現:赤澤ムック)さん演じる常連の客とか、「あ~いるいる、こういう人」って思いますよね。

MC:この劇中で童貞が一番成長しますからね。童貞の成長物語としても楽しめます。久保さんはどのキャラクターが嫌だとか、誰の目線でご覧になったとかはありますか?

久保さん:この中に入ったとして思うのは、滝藤(賢一)さん演じるサラリーマンは嫌ですね! 誰もそんなことに興味は無いのに、なんか自己紹介から始めちゃうみたいな。滝藤さん、これ「半沢直樹」前ですよね。あのだらしない感じの肉体は、役作りでやってらっしゃいますよね?

三浦監督:実際もあんな感じだったりするんですよね、始まるまではみんなでテレビを見ていて常連さんと店員だけがしゃべっているとか。おっさんの一言でことが始まるとか。滝藤さんには、中年サラリーマンのだらしない感じを出してほしいとは伝えていたので、役作りであえてあの体型にしてくれたんだと思います。

MC:新井浩文さんのキャラクターも際立っていましたよね。田舎の冠婚葬祭に行くといるおっちゃんみたいな(笑)。でも男だったらあの場では新井さんのようなキャラになりたい人は多いんじゃないですかね。

久保さん:あと、店員の窪塚洋介さんが凄い良かったです。「池袋ウエストゲートパーク」の頃から、ファンでチェックしているんですけど。それ以来のバツグンのハマり役だといます。飛んでる人は違いますよね! 役者のみなさんそれぞれすごく良いですよ。

MC:演劇と映画で演出はやはり違うものですか? 演劇の時はかなり追い込んで役作りをさせるというようなことを聞いておりますが。

三浦監督:演劇のときはしつこいというか、細かいというか(笑)。でも映画としては監督2作目ですし、役者のみなさん素晴らしかったので、あまり指導というようなものは無かったですね。門脇(麦)さんは表情そのもので現場での緊張感が伝わってくるので、顔を撮っていれば、いい画が撮れると思ったし、実際撮れていると思います。

久保さん:そうですよね。服を着ていないくて動物性がむき出しになると思いきや社会性がそこから逃れられない。そんなおかしみが感じられるし、日本人的奥ゆかしさが垣間見れますよね。良いキャッチコピーを思いつきました! 「アメリカよ、これが日本の乱交だ!」。宣伝の方、これを使っていただけないでしょうか(笑)?

一同:よろしくお願いします。

『愛の渦』は3月1日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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