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【ディズニーが描く現代女子なプリンセス vol,5】女装家・ブルボンヌの辛口人生相談「“幸せ”ってなんですか?」

シンデレラ、赤ずきん、ラプンツェル…誰もが知るおとぎ話の住人の「ハッピーエンドのその後」を描いた『イントゥ・ザ・ウッズ』。幸せになったはずの彼女たちが、思いがけない運命に見舞われる姿に、思わず「本当の幸せって何なの?」と…

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辛口でお悩みを一刀両断! 女装家・ブルボンヌの人生相談「“幸せ”ってなんですか?」
辛口でお悩みを一刀両断! 女装家・ブルボンヌの人生相談「“幸せ”ってなんですか?」 全 12 枚
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シンデレラ、赤ずきん、ラプンツェル…誰もが知るおとぎ話の住人の「ハッピーエンドのその後」を描いた『イントゥ・ザ・ウッズ』。幸せになったはずの彼女たちが、思いがけない運命に見舞われる姿に、思わず「本当の幸せって何なの?」と自分自身を重ね合わせる“迷える子羊”たちの不安やお悩みを、女装パフォーマーとして多方面で活躍中のブルボンヌさんが一刀両断! 「魔女をイメージした」と言う本人こだわりの衣装でご登場です。

Q:「まずは、ブルボンヌさんから見た『イントゥ・ザ・ウッズ』の魅力を教えてください」

王子様を張り倒して、姉妹の絆を全面に押し出した『アナと雪の女王』が象徴するように、いまディズニー映画全体が大きく変化している時期よね。『イントゥ・ザ・ウッズ』はさらにその変化が強調されていて、私自身、大好きな作品なの。歌と踊り、それにスコアも「素晴らしい」の一言。それにクラシック作品とは違って、予定調和や勧善懲悪に陥らない…例えば、魔女や巨人を単なる悪者に描かない点も、画期的! なんせ、私も魔女ですから。

いわゆる名作と言われる過去の作品が甘味たっぷりの砂糖菓子だとすれば、『イントゥ・ザ・ウッズ』はちょっとビターな大人向けのスイーツね。人によっては良薬かしら。つまり、この作品はディズニーからの“挑戦状”だから、観客側にもそれを受け取る覚悟は必要かもしれない。でも観れば絶対に新しい価値観に出合えるし「幸せって何だろう?」って考えたい人にはちゃんとヒントも与えてくれる。好奇心あふれる人には特にオススメよ!

Q:「浮気されやすいのですが、されない方法・させない方法を教えてください。少し男性不信になっていて…そういう人を好きにならない男性の見極め方はありますか?」<26歳・OL>

いきなり安直な質問ね! 私みたいな女装に相談して、簡単に答えが出るほど、世の中甘くないわよ。『イントゥ・ザ・ウッズ』もそんな人生の苦味を描いているんだから。でも、せっかく相談していただいたので、一般論としてお答えすると、男って束縛されれば、されるほど逃げたくなる生き物なのよ。だから「浮気しないで」なんてしつこく言うのは、逆効果。むしろ自由に泳がせることで、カレへの信頼を示せば、男は罪悪感を覚えるはずよ。

『イントゥ・ザ・ウッズ』に登場するシンデレラも、王子に浮気されちゃうけど、舞踏会で着飾った者同士がポッと一目ぼれしただけなんだから(笑)、“素”を知った時点で「あれ?」ってなるわよ。逆に浮気した王子を悪者に描かなかった点が好印象。浮気する人って…色気があるじゃない。貴女だってカレの色気に惹かれたんだから、エラそうに「浮気するな」なんて言わず、大きな心を持たなくちゃ。色気の独占なんて、無理な話なのよ。

Q:「年上の男性を好きになってしまったのですが、子ども扱いされて、恋愛対象として全然見てもらえません。どうしたら大人っぽくなれますか?」<21歳・学生>

このお悩み自体“お子ちゃま”で、何だか背伸びした赤ずきんちゃんみたい(笑)。まずは、自分は子どもって事実を受け入れないと。それでも何か解決策を…と言われれば、もう外見で勝負するしかない。私も“装いのプロ”ですから、アドバイスすると、例えばクリクリとした目は子どもっぽく見えるから、アイラインを横に細長く入れるの。前髪パッツンやおでこ全開もNGよ。髪を7:3の位置で斜め分けしたり、ヒールを履くのは効果的ね。

男性はビジュアルに弱くて、女性は内面やシチュエーションを意識する生き物。だから、ちょっとした工夫で男を勘違いさせるのは、実はカンタンなの。でも結局は“外見”の話だから、最終的にはいろんな経験を積むことで“内面”を成長させるしかないのよ。私だってこう見えて、たっくさん辛い経験をしているんだから。それに基本的に女子のほうが大人じゃないかしら。いつまでも子どもみたいな男が、この世にはゴマンといるから!

Q:「仕事ばかりで出会いがまったくありません。たまに友だちに誘われて合コンに行ったりするのですが、普通のOL友だちや会社員の男性のノリについていけず、男性に食事に誘われても『何か違うなあ…』といつも思ってしまいます。恋愛の感覚や女子力を取り戻したいのですが、どうしたらいいですか」<24歳・TV制作会社勤務>

『イントゥ・ザ・ウッズ』にあてはめると、日々の仕事に追われるパン屋の奥さんってところかしらね。最近では日常の行動が、ホルモン分泌に大きく影響を与えるという研究結果もあるって聞いたわ。女性がバリバリ働ける社会は素晴らしいけど、例えば男社会で、男たちに負けずに頑張ろうとすれば、ファッションだって女性らしいものは避けて、男性っぽいシャープなラインを選ぶでしょ。そういった行動そのものに、脳も刺激されるわけ。

子どもができたり、ペットを可愛がったり母性的な行動をとると、女性ホルモンがより多く分泌されるけど、いますぐは無理なら、せめてお休みの日はガーリーな服装やメイクを心がけるのもいいかも。もう身も心もブリブリにね! わざわざ“女子力”なんて言葉に惑わされず、自分らしく意識を変えればいいのよ。パン屋の奥さんは森に足を踏み入れて、王子様と出会っちゃうんだけど…。やっぱり森って“秘め事”のメタファーなのよね~。

Q:「両親から『早く結婚しろ』と言われるようになりました。自分自身でも『そろそろかなあ』と内心では焦り始めているのですが、両親に言われたから結婚すると言うのも少し違う気がしていて…。現在、彼氏はいないです。ただ両親、特に出産などを心配する母親からは『早めがいい』と言われるので、どう切り抜けたらいいのでしょうか?」<28歳・OL>

まず考えないといけないのは、自分自身にとって結婚にどんな意味があるのか? 本当に必要なのか? ってこと。いまの世の中、女子が結婚しなければ幸せになれない“結婚幻想”が充満しているけど、それもメディアが作り上げたものだから、疑っていいんじゃないかしら。仕事や恋愛観なんかも一緒に考え、突き詰めた結果として「いまは結婚すべきではない」という答えに至れば、ご両親に冷静な態度で説明するしかないんじゃないかしら。

親世代はどうしても「結婚もせずに、うちの娘は不幸せなんじゃないか」って心配するけど、やっぱり大切なのは自分の人生でしょ。自分なりの幸福論を築くことができれば、「それを奪ってまで結婚させたいの?」ってはっきり言えるはず。一方で、メリル・ストリープが演じる魔女が“娘”のラプンツェルを溺愛するばかりに、高い塔に閉じ込める姿は、いま日本でも話題になっている“毒母”に重なるなあ。あれはあれで大きな社会問題よね。

鋭い視点と愛するツッコミで、女子たちのお悩みに答えてくれたブルボンヌさん。そんな彼女(!?)のアドバイスとともに、映画『イントゥ・ザ・ウッズ』を見れば、きっと幸せ探しのヒントがつかめるはず。あなたも、劇中のヒロインたちのように、自分自身の「めでたし、めでたし」を見つけてみては?



『イントゥ・ザ・ウッズ』は全国にて公開中。

《シネマカフェ編集部》

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