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岡田准一、西島秀俊と対峙! 名匠・木村大作&小泉堯史が描く『散り椿』で初共演

『劒岳 点の記』で第33回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞している木村大作が、葉室燐の名作と言われる「散り椿」を映画化することが決定…

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『散り椿』に出演するキャスト陣
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『劒岳 点の記』で第33回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞している木村大作が、葉室燐の名作と言われる「散り椿」を映画化することが決定。この度、キャストに数々の時代劇に出演する国民的俳優・岡田准一、映画やTVドラマで活躍中の西島秀俊が出演することが明らかになった。岡田さんと西島さんは本作で初共演となる。

享保15年。藩の不正を訴え出たために、時の権力に負け藩を追放された男、瓜生新兵衛(岡田准一)。追放後、連れ添い続けた妻の篠(麻生久美子)が病に倒れ、死を迎えようとした折、最期の願いを新兵衛に託す。「藩に戻りて、榊原采女様(西島秀俊)を助けてほしい」というものだった。新兵衛にとって采女は、かつては良き友であり良きライバルであり、また篠を巡る恋敵でもあった。そして新兵衛の藩追放に関わる、大きな因縁を持つ二人であった――。

本作は長野、富山、彦根で全編オールロケを敢行し、圧倒的な自然描写と侍として生きる男の闘い、そして男と女が惹かれ合い、想い合い、労り合っていくラブストーリーを丁寧に叙情豊かに描く。脚本には黒澤明の下で助監督を長年務め、監督デビュー作の『雨あがる』(脚本・黒澤明)では第24回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した小泉堯史が担当し、木村監督と初タッグを組み“美しい時代劇”を誕生させた。

主人公・瓜生新兵衛を務めるのは、『蜩ノ記』『関ヶ原』などに出演し、先日公開された『追憶』で撮影を担当した木村監督と再タッグとなる岡田准一。藩を追放されるも妻の最期の願いを胸に藩の不正や権力に立ち向かっていく男を儚くも強く演じる。そして新兵衛と対峙することになる榊原采女役には、「CRICIS公安機動捜査隊特捜班」(フジテレビ)に出演中の西島秀俊が抜擢。かつての親友であり、一人の同じ女性を想いあう恋敵でもあり、藩を追われた新兵衛とは対照的な藩で頭角を現すというキャラクターを好演する。

そのほか黒木華、池松壮亮、緒形直人、新井浩文、柳楽優弥、麻生久美子、石橋蓮司、富司純子、奥田瑛二ら錚々たる日本を代表する俳優陣が集結している。

以下、スタッフ・キャストからコメントが届いた。

■木村大作(監督・撮影)
『人は大切に思うものに出会えれば、それだけで幸せだと思っております』葉室燐さんの小説「散り椿」の主人公・新兵衛のセリフです。このセリフに出会ったとき、まさに自分の人生そのものと感じ、映画化にしようと思いました。黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』の撮影助手から映画の仕事を始めました。「美しい物を撮りたい…映画でしか出来ない美しい物を創りたい、それだけです!」と黒澤監督が仰っていたのを聞いて育ってきました。黒澤監督の助監督を長年務めてきた小泉堯史さんに脚本をまとめて頂いたこともあって、黒澤監督には及ばないですが、人の心の美しさを撮る「美しい時代劇」を目指したいと思います。『追憶』で運命的に出会った岡田准一は、こちらの要望に瞬時に応え、いままで見たことのない芝居や殺陣を見せてくれています。こんなに全てが出来る俳優は過去に見たことがないくらい。このまま最後まで撮影が出来たら傑作が生まれると自負しています。昔からそこにあった 「ホンモノ」で撮影することで、役者の演技が変わってくるので、長野、富山、彦根と全編オールロケで挑みます。撮影を開始して数日経ちましたが、美しい物が撮れている手応えを感じているので期待していてください。

■小泉堯史(脚本)
「時代劇を撮りたい。原作を葉室麟さんの「散り椿」に決めました。脚本をお願いしたい」お役に立てればと、木村大作さんからの依頼を受けさせて頂きました。木村さんは、黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』 『用心棒』『椿三十郎』に撮影助手として当時の現場を体験されています。『蜩ノ記』でご一緒した岡田准一さんということで縁を感じました。素敵なめぐり合わせで、この作品は生まれます。誰よりも早く『散り椿』の完成を心待ちにしております。

■岡田准一(瓜生新兵衛役)
木村大作監督が77歳という年齢になって最高傑作を撮りたい。しかも監督が若かりし頃、近くで見てきた黒澤明監督への畏怖と挑戦という気持ちから「美しい時代劇」を撮りたいという、そんな監督の思い描く「美しい時代劇」にお声掛けいただき、こんなに嬉しいことはないです。木村監督とは『追憶』でご一緒させていただき、俳優たちが束になってかかっても、すべてを受け止めてくれる方なので今回も全力で現場に臨めたらと思っています。監督が望んでいるものを感じ取って「探す」というよりは、お互いどういう“音”を奏でていくか? 木村監督と「セッション」していく感じで思いきりぶつかっていけたらと思っています。

初共演の西島さんは真っ直ぐで素敵な方。そんな西島さんに対峙してどう崩していけるかが自分の中でのポイントだと考えています。時代劇ではありますが、常に新しい物を生み出したいという監督の想いが込められた本作がどういう作品になるのかとても楽しみです。

■西島秀俊(榊原采女役)
数々の名作を撮影してこられた木村大作監督、そして主演の岡田准一さんと今回初めてご一緒させていたたくことを大変嬉しく思っています。殺陣の稽古でお会いしたときの岡田さんは、正に侍の様な佇まいて凄みがあり、とても心強い存在だと感じました。小泉堯史さんの脚本も素晴らしく、宿命を背負った侍たちの生き様か儚くも力強く描かれています。共演者の皆さんも錚々たる方々ばかりで、非常に楽しみです。采女という役を生き切る覚悟で撮影に臨みたいと思います。

『散り椿』は2018年、全国東宝系にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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