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【シネマ羅針盤】2018年、ハズせない注目映画はこれだ!<邦画編>

爆発的なヒットが生まれず、安パイだったはずの胸キュン映画やコミックの実写化も低調だった昨年の日本映画界。一方で『あゝ、荒野』をはじめ、個性的で頼もしい秀作が数多く生まれており、重要な転換期を迎えているのも確か。“面白いこと”が起こりそうな予感だ。

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『50回目のファーストキス』 (C)2018 『50回目のファーストキス』製作委員会
『50回目のファーストキス』 (C)2018 『50回目のファーストキス』製作委員会 全 3 枚
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爆発的なヒットが生まれず、安パイだったはずの胸キュン映画やコミックの実写化も低調だった昨年の日本映画界。一方で『あゝ、荒野』をはじめ、個性的で頼もしい秀作が数多く生まれており、重要な転換期を迎えているのも確か。“面白いこと”が起こりそうな予感だ。

★日本映画に風穴を 白石和彌監督の“突破力”に期待!


2018年、最も活躍が期待されるのが白石和彌監督。長編2作目となる『凶悪』(2013年公開)で注目され、『日本で一番悪い奴ら』も絶賛された俊英は、昨年『彼女がその名を知らない鳥たち』でその評価を確固たるものにした。魅力は「共感なんていらない」とばかりに、人間の奥底に潜む闇を暴く“突破力”だ。

『孤狼の血』製作現場レポ (C)2018「孤狼の血」製作委員会『孤狼の血』(C) 2018「孤狼の血」製作委員会
そんな白石監督は、ピエール瀧&リリー・フランキーの「凶悪」コンビと再タッグを組む『サニー 32』(2月17日公開)、柚月裕子氏の小説を実写化した『孤狼の血』(5月12日公開)が相次いで公開される。早くも前者は賛否両論、後者には絶賛の声があがっており、持ち味の突破力は健在。閉塞した日本映画界に、風穴を開けてくれることは間違いなさそうだ。


★海外作品のリメイク、新たなトレンドに?


邦画の新たなトレンドとして、注目を集めそうなのが海外作品のリメイク。『銀魂』の大ヒットで勢いに乗る福田雄一監督の新作『50回目のファーストキス』(6月1日公開)は、2004年にアダム・サンドラー&ドリュー・バリモア主演で公開された同名ハリウッド映画のリメイクにあたる。オリジナル版の舞台であるハワイでオールロケを敢行し、現地で天文学の研究をするプレイボーイの大輔(山田孝之)、事故の後遺症で、毎晩記憶がリセットされるヒロイン・瑠依(長澤まさみ)が不器用な恋愛模様を繰り広げる。これは面白そう!

『50回目のファーストキス』 (C)2018 『50回目のファーストキス』製作委員会『50回目のファーストキス』(C) 2018『50回目のファーストキス』製作委員会
日本でもロングランヒットを記録した韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』を、同作の大ファンである大根仁監督がリメイクする『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(8月31日公開)も期待したい一作だ。


★細田守監督『未来のミライ』が照らす、アニメ界の未来とは?


『サマーウォーズ』『バケモノの子』で知られる細田守監督、3年ぶりの新作となる『未来のミライ』が7月20日に全国公開される。甘えん坊な4歳の男の子「くんちゃん」が、未来からやってきた妹の「ミライちゃん」と出会うファンタジックな“兄妹”の物語だ。昨年末に開かれた製作発表会見で、細田監督は「4歳の男の子に妹ができて、妹に両親の愛を奪われた兄が、愛を求めてさすらい旅立つストーリー」だと説明し、「独自な面白い作品になる予感がしている」と手応えを示している。

細田守監督&プロデューサーの齋藤優一郎/細田守監督 最新作発表細田守監督&プロデューサーの齋藤優一郎/『未来のミライ』発表会見
2016年に新海誠監督の『君の名は。』が国民的なヒットを記録し、長編アニメに対する映画ファンのニーズも大きく様変わりした中、同じくオリジナルの世界観を追求し続ける細田監督が、どんな未来を照らすのか期待は高まるばかりだ。とりあえず、ケモノじゃなくて良かった!

《text:Ryo Uchida》

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