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『BLEACH』撮影現場に潜入!福士蒼汰の気合いみなぎる「ただのアクション映画にしたくない」

間もなく全国公開される『いぬやしき』を始め、『GANTZ』や『図書館戦争』シリーズなど、規格外のアクションで世の中を「あっ」と言わせてきた佐藤信介監督が、福士蒼汰を主演に迎えて映画化が報告された『BLEACH』。

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『BLEACH』撮影現場 (C) 久保帯人/集英社 (C) 2018映画「BLEACH」製作委員会
『BLEACH』撮影現場 (C) 久保帯人/集英社 (C) 2018映画「BLEACH」製作委員会 全 6 枚
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間もなく全国公開される『いぬやしき』を始め、『GANTZ』や『図書館戦争』シリーズなど、規格外のアクションで世の中を「あっ」と言わせてきた佐藤信介監督が新しく手掛けるのは、福士蒼汰を主演に迎えて映画化が発表された『BLEACH』。

原作は「週刊少年ジャンプ」で2001年から連載を開始し、全74巻で全世界シリーズ累計発行部数が1億2000万部を超え、とにかく熱心なファンも多い伝説のコミックだ。映画に独特の世界観を持ち運ぶべく、埼玉県某所に約3,625平方メートルの超巨大オープンセットが組まれた。2016年10月末日、シネマカフェでは幸運にも撮影現場に潜入、福士さんと佐藤監督からの意気込みのコメント共に、現場レポートをお届けしたい。

『BLEACH』撮影現場 (C) 久保帯人/集英社 (C) 2018映画「BLEACH」製作委員会
『BLEACH』は、黒崎一護(福士さん)が、虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊たちと戦うアクションファンタジー。霊が見えること以外は普通の高校生・一護は、ある日、突然現れた死神・朽木ルキア(杉咲花)から死神の力を与えられる。尸魂界(ソウル・ソサエティ)から、一護たちの住む空座町を守るためにやってきたとするルキアと共に、一護は家族や仲間たちのために斬魄刀を握ることになる。

爽快感さえ覚える秋晴れの元、朝早くから撮影は行われた。豪華な空座町のオープンセットでは、この日、一護がルキアを守るために阿散井恋次に立ち向かう、戦いのラストシーンとあって、大掛かりなクレーンやCG機材も点在する。そこに、準備万端の福士さんが、明るいオレンジ色に染め上げた一護ヘアーで登場! アクションの動きを入念に確認し終った後、6mもの高さから吊るされる 。福士さんが声を出し興奮する一幕もあったが、次第に慣れた様子で、何度も華麗な動きをやってみせ、身体能力や表現力の高さをうかがわせてくれた。映像にすると何秒という場面だとしても、現実では、何度も、何度も吊るされては同じ動きが求められる。集中力を途切れさせず熱心に演じる姿に、福士さんの作品への気合いを感じる。

『BLEACH』撮影現場 (C) 久保帯人/集英社 (C) 2018映画「BLEACH」製作委員会
また、お昼休憩時には、我々記者もセットの中を歩くことが許された。建物が崩された風の駅前のロータリーに降り立ってみると、不思議と現実味が増し、自分まで『BLEACH』の住人になったよう。このシーンのためだけに作られた売店、ファストフードらしき店、置かれた時計に至るまで、すべてにおいて丁寧に作り込まれている。驚きは、足元に落ちていた破られた新聞。手にすると、架空の記事が書かれており、作品のためにわざわざ作った新聞の切れ端とのことだった。果たして、映るのか、映らないのかもわからない細かい部分、美術部のこだわりに、佐藤組の真髄に触れた気がした。

そうこうした撮影の合間、福士さんと佐藤監督がにこやかに取材に応じてくれた。『図書館戦争』シリーズ以来となる佐藤監督とのタッグについて、福士さんは「一緒にやらせていただいたことがあるので、“佐藤監督の雰囲気、あのチームでやっていくんだ”と、すごく安心感がありました。現に、撮影に入ってみて、メイク部、衣装部、撮影部と、全てのチームが“いい作品を作ろう!”と、前を向いている気持ちが強いので、自分も負けずに妥協できないと思いながらやっています」と、強い意思で答えた。

『BLEACH』撮影現場 (C) 久保帯人/集英社 (C) 2018映画「BLEACH」製作委員会
そんな福士さんの想いを受け取るように、佐藤監督も「一護が死神という姿になって戦うのは、一見、突拍子もなく、フィクション性が高いので、どうやっていくかを結構話しました。けど、最初のカットを撮ったときに“あれ、一護だ…!”と思ったんです。すごくいいなと思いながらいまも撮っていて、僕のほうがすんなり入っていけました」と福士さんの佇まいを絶賛。続けて、佐藤監督は、「いまの話、本当は撮影が終わったくらいに(福士さんに)言おうかなと思ったんですけど(笑)」と照れる。

肝となるアクションについて、福士さんは「改めて難しいと感じています」と素直に告白。「今回、やられるという受けのお芝居が多く、初めての体験です。一護は元から強い男ではなく、強くなっていく過程が描かれているので」と、悪戦苦闘していると話した。特に、劇中に登場する「虚(ホロウ)」は悪霊のため、当然CGでの編集となる。撮影で、福士さんは「見えない敵」と対峙することになった。「撮影自体はひとりで斬っている姿を演じるので、やっぱり難しい部分です。自分のイメージをどう画面に投影できるかと、皆さんとの共有も課題でした」と言う。しかし、佐藤監督は「福士さんは、やっぱりライダーものをやられていることもあって、世界にふっと入っていくことにバリアがない。とてもやりやすいです」と、軌道に乗っていると報告し、福士さんもホッとした表情を浮かべていた。

『BLEACH』撮影現場 (C) 久保帯人/集英社 (C) 2018映画「BLEACH」製作委員会
佐藤監督が作り出す作品の期待の中には、「既存の日本映画にはない映像が見られる」ことがある。聞けば、佐藤監督は「『BLEACH』は、日常とファンタジーが渾然一体となる話。昔から、僕はそういうのがすごくやりたかったんです。アニメっぽいCGのテイストではなく、現実感のある中で展開することに挑戦しています。これまで見たことのない世界を見せられるのでは、と思っています」と手ごたえをのぞかせる。福士さんも「アクションに期待する部分が一番大きいかなと思っていますが、同じくらい、ストーリーや芝居の部分を自分は意識しています。ただのアクション映画にしたくないと思っているので、アクションもすごいし、芝居もよかった、演出がよかった、音楽もいい、といろいろなところに注目できる作品になれば、と期待しています」と、熱い思いで共鳴していた。

『BLEACH』撮影現場 (C) 久保帯人/集英社 (C) 2018映画「BLEACH」製作委員会
取材中、「仕上げに時間がかかるんですけど」と苦笑していた佐藤監督の言葉通り、取材が行われた2016年の秋から、ときはたち2018年春となった。満を持して公開を控える『BLEACH』の映像体験に、期待が高まる。

『BLEACH』は7月20日(金)より全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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