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菅田将暉、映画『キネマの神様』完成を報告「思い出の詰まった作品に」

『キネマの神様』完成報告会見が、志村けんさんの一周忌にあたる3月29日(月)に行われ、菅田将暉、永野芽郁、野田洋次郎、寺島しのぶ、小林稔侍、宮本信子、さらには山田洋次監督が登壇した。

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『キネマの神様』 (C)2021「キネマの神様」製作委員会
『キネマの神様』 (C)2021「キネマの神様」製作委員会 全 8 枚
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松竹映画100周年記念作品『キネマの神様』完成報告会見が、志村けんさんの一周忌にあたる3月29日(月)に行われ、菅田将暉、永野芽郁、野田洋次郎を筆頭に、寺島しのぶ、小林稔侍、宮本信子とベテラン俳優らが勢揃い、さらには山田洋次監督も登壇し最新作に込めた熱い想い、さらに映画に対する強い愛を語った。

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1950年~60年代の日本映画の黄金期と現代を舞台に、“映画の神様”を信じ続けた主人公・ゴウが時代を超えて織り成す“夢”と“愛”と“奇跡”に満ちた物語が描かれる本作。

『キネマの神様』(C)2021「キネマの神様」製作委員会
志村さんの遺志を継いだ沢田研二とW主演を務め、撮影所の助監督として青春の日々を送る若き頃のゴウを演じた菅田さん。長期の撮影中断を経て、ついに完成を迎えることができた本作について「この1年、色んなことがありましたが思い出の詰まった作品になりました」と並々ならない想いと喜びを明かす。

『キネマの神様』(C)2021「キネマの神様」製作委員会
「沢田さんのゴウは、僕の演じているゴウよりもたくさん動き回っていて、パワフルで、チャーミングな、ダメ父親だけど色気のある魅力的なゴウ」と表現した。

今回初めての山田組に挑戦した永野さんは撮影所近くの食堂・ふな喜の看板娘である淑子を演じている。「毎日緊張と勉強の連続で、今までになかった経験ができました」と明かすと、すかさず山田監督から「本当に緊張していた?(笑)」と楽しいツッコミが入り、会場を沸かせるひと幕も。

『キネマの神様』(C)2021「キネマの神様」製作委員会
撮影所で映写部として働くテラシン演じる野田さんは「山田監督はアイデアが豊富で、その場でスタッフも瞬発的に演出作業をしていた」と本作の撮影裏話を明かした。さらに、劇中にあるギターを弾くシーンも「3日前くらいに言われたんです」と野田さん。監督による突然のアイデアだったことを明かすと、山田監督は「もっと前から言ってたんじゃない?(笑)」と笑いながら返答した。

『キネマの神様』(C)2021「キネマの神様」製作委員会
一方、現代のテラシンを演じた小林さんと“そっくり”と、試写を観た関係者の中では話題となっており、小林さんも「嬉しいですね。野田さん演じるテラシンの演技を見た時に、(演技に対する)気持ちは僕と一緒だと思いました」と野田さんの演技を絶賛した。

夫婦となったゴウと淑子の娘・歩を演じた寺島さんは、「(山田組への出演は)待ち望んでいた出来事だったので、何が何でも出たいという思いを伝えましたね」と初の山田組となった印象をコメント。

ゴウの妻となった現代の淑子を演じた宮本さんは、なんと本作が50年ぶりの山田組。「50年は長いですよね。最初にお会いした当時はすごく怖かったのですが、本作で久しぶりお会いして長い年月が経ったのだと思いました」と、ベテラン俳優らがそれぞれの想いを語った。

『キネマの神様』(C)2021「キネマの神様」製作委員会
100周年記念作品にふさわしい豪華なキャスト陣が集結しながら長期の撮影中断など、あらゆる困難が降りかかった状況下でも前を向き、“奇跡”の積み重ねでついに完成を迎えた本作。

山田監督は「本読みをした後に主役(志村けん)がお亡くなりになってしまうという出来事は初めての経験で、その時のことを今でも思い出します。混乱してしまい、どうすればいいか不安にもなってしまいましたが、色々な考え方をして新たな魅力のある作品になった」と回顧。

代役の沢田さんは「志村さんとの友情があったから、快く引き受けて下さいました」と語り、「表には見せないけど、緊張していたと思います。菅田さんも沢田さんも二枚目だから共通点があって良かったと思いますし、彼(沢田研二)がダメな男・ゴウを鮮やかに演じてくれました」と改めて絶賛を贈った。

『キネマの神様』 (C)2021「キネマの神様」製作委員会
さらに、「本作は8月の上映になってしまいましたが、多くの方にこの作品を映画館で観ていただきたいです」と語る山田監督。作品が完成するまでの長い道のりをふり返りながらも、これから映画界がコロナを乗り越えて、この『キネマの神様』が劇場映画復活へのバトンになってほしいという希望を込めたことを映画人として熱弁。

菅田さんも“映画館”という場所はどのような存在か問われると、「今となっては職場みたいな変な緊張感もありますが、映画を観ているといつの間にか別の世界に行ってしまいます」とコメント。永野さんは「初めて自分が出てる映画を観た時は不思議な気持ちで、『私はこの世界で頑張っていけるのか』と思った気持ちを今でも映画館に行った時は思い出します」と素直に語る。

そして野田さんは「映画を観終わると、何百人の全く知らない人たちと同じ経験や冒険をしてその日を終えてくということが素敵だと思っている自分がいます。その日のことが人生に残っていること、偶然のことさえ奇跡だと思います」と、本作の“奇跡”にかけて語った。

会見中には、“キネマの神様”がいることを信じて劇場公開に向け歩み始めた彼らの本作へかける情熱が凝縮されたかのような【特別映像~完成までの物語~】も公開された。


『キネマの神様』は8月6日(金)より全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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