『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のロバート・ゼメキス監督作『魔女がいっぱい』が12月4日(金)より公開となる。 アン・ハサウェイがこれまでのイメージを一新するような、魔女軍団を率いる大魔女<グランド・ウィッチ>を演じた本作の魅力を掘り下げる。
アン・ハサウェイは、魔女のような表現者だ。どんな役にも「化けて」しまう。『プラダを着た悪魔』や『マイ・インターン』『オーシャンズ8』といったピースフルでゴージャスな明るいキャラクターから、『アリス・イン・ワンダーランド』の不思議ちゃん、『レ・ミゼラブル』の悲運な母、『モダン・ラブ』の闘病中の女性、『レイチェルの結婚』の薬物依存者、『シンクロナイズドモンスター』ではアル中といった、難役たちも見事にこなす。ノーラン作品では、宇宙飛行士にキャットウーマンまで! 毎作品、「こんな役もできるんだ……」と、新鮮な驚きを見せてくれる。アカデミー賞女優なのに気負うところがなく、いつだって軽やかに役と戯れる彼女。見惚れてしまうのも、当然だ。
2020年も様々な映画タイトルが公開されヒットを記録したが、例年に比べ、ファンタジージャンルの作品公開が少なく、ちょっぴり物足りなかった印象。そんな中、思いっきりファンタジックな世界観に浸れる作品こそ、『魔女がいっぱい』だ。舞台は60年代のお城のような豪華ホテル、主人公は最も美しく恐ろしい魔女、立ち向かうのはネズミに変えられた子どもたち…と、設定を並べるだけでも“これぞ”と膝を打つ夢と希望に溢れた世界観。ちょっぴりダークな要素もあいまって、ワクワクのストーリー展開には、子ども心がよみがえるよう。ホリデーシーズンに先駆けての公開になっているので、今年のクリスマスは『魔女がいっぱい』で、瞳から幸福になれる映画体験をしてみては。
『魔女がいっぱい』
美しく恐ろしい魔女には、とてつもない秘密の企みが――。 60年代—とある豪華ホテルに現れたおしゃれな美女の集団。中心にいる、最も美しく世界一恐ろしい大魔女<グランド・ウィッチ>(アン・ハサウェイ)は、そこであるとてつもない秘密の計画があることを明かす。偶然ある少年は魔女集会に紛れ、その企みを知ってしまう。大魔女が少年をネズミに変えたことで、物語は世界中の魔女を巻き込んで思いもよらぬ方向へー。
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