特撮ヒーロー『烈車戦隊トッキュウジャー』のヒーローとして本格的にデビューし、ドラマ『表参道高校合唱部!』や映画『先輩と彼女』では青春ラブストーリーで、女子の胸をキュンキュンさせてきた志尊淳。2017年は2/6放送開始のドラマ『きみはペット』や、2/11公開の『サバイバルファミリー』など3本の映画公開を控え、多忙な日々を送っている。そんな彼も、『アベンジャーズ』シリーズを見てからマーベル・スタジオ製作のヒーロー映画にハマったという。「志尊淳、この冬から“マーベル男子”、始めました!」
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を見て、完全に次元がちがう!と圧倒されました
マーベルの映画で最初に見たのは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』です。僕は3年前、戦隊ヒーローの『烈車戦隊トッキュウジャー』でレッドを演じたんですが、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』は同じヒーローものでも圧倒的で、「次元がちがう」と思いました。アクションひとつにしても、キャストの皆さんの体の作りにしたって、すごくリアリティを感じるんです。例えば、日本の特撮ヒーローは「ヘンシン!」とポーズをつけて変身するけれど、キャプテン・アメリカやアイアンマンが自然な流れの中で変身していくじゃないですか。だから、すごく現実味があって、かっこいい。特殊映像効果もCGという感じがしなくて、いったいどういう撮り方をしているのか、どこからがCGでどこからが生身のアクションなのかということが、演じる側としてすごく気になりました。今回、『アベンジャーズ』も見たんですが、クライマックスのニューヨーク決戦で、ヒーローたちが空を飛びながら戦う描写もすごかった。僕達の『―トッキュウジャー』は改札を通って電車に乗るヒーローだったんです。だから、アイアンマンたちが自由自在に飛んでいるのを見ると、いいなぁってあこがれますね(笑)。僕もあんなふうに空を飛んでみたいです!
ソーとロキの兄弟関係には、自分の身の上を重ね合わせてグッときます
『アベンジャーズ』の中で最もすごいと思うのは、ソーです。もともと屈強な印象で、すごい体をしているので、始めからこんな人に勝てるわけないと思っちゃう(笑)。もちろんアイアンマンやキャプテン・アメリカも、日本人に比べれば大きいですけど、ソーはさらにひと回り大きくて、まるで野生人ですよね。でも、キャラクターとしてはソーの弟であるロキに共感します。ソーとロキは義理の兄弟でぶつかり合うことになるけれど、僕にも4つ上の兄がいて、またその兄がでっかくて、ケンカもめちゃめちゃ強いんです。僕が反抗期のときなんて、お兄ちゃんに胸ぐらをつかまれて壁ドン!されたことも (笑)。だから、ロキのような対抗心や劣等感はすごく感じてきたし、ロキの屈折も分かります。偉大な兄の下で育った弟の気もちというか…。そうは言っても、ソーは結局、良いお兄ちゃんですよね。僕の兄も怒ると怖いけれど、ふだんはとても優しいんですよ。そんな兄弟の物語が詳しく描かれているという『マイティ・ソー』、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』もぜひ見てみたいです。
撮影現場では竹内涼真くんからマーベル指南を。スピンオフのドラマシリーズも気になる!
実は、先日まで映画『帝一の國』(4/29土公開)の撮影現場で、このインタビューのVol.2に出ている竹内涼真くんと一緒だったんです。涼真くんは本当にマーベル大好きなので、「マーベルの魅力を教えて」って頼むと、いくらでもプレゼンしてくれる(笑)。熱いですね。その涼真くんも言っていたんですが、マーベルの魅力はいくらでも挙げられるけれど、とにかく相手が男性だったら、『もう絶対好きだよ』ってオススメできる。実際に映画を見てみると、言葉というより感覚的に『すげえ、なんだこれ』って思うはずです。理屈じゃないんですよ。それだけヒーロー映画として完成度が高い中でも、人間ドラマがあって、いろんな人間関係もあって、アベンジャーズのメンバーなんて相関図にしたらすごいことになりますよね。ドラマシリーズの『エージェント・オブ・シールド』はまだ見ていないんですが、『アベンジャーズ』で死んだはずのコールソンが復活すると聞いて、興味津々ですね。コールソンみたいな実直なキャラクターも好きだし、ちょっと裏がありそうな物語じゃないですか。また、涼真くんにレクチャーしてもらいながら、見てみたいと思います(笑)。
好きな女性は、ジェシカ・ジョーンズみたいな人!?強い女性が見せるギャップに弱いんです
ドラマシリーズの『マーベル/ジェシカ・ジョーンズ』も面白そうですね。大人向けで、アクションメインではなさそうだし、謎が多そうなので、興味を引かれます。『アベンジャーズ』の戦いで破壊された後のニューヨークでの物語ということで、どこでアベンジャーズと関わってくるのかも気になります。それに、ヒロインのジェシカのようにミステリアスで陰のある女性が好きなんですよ。『エージェント・カーター』のヒロイン、ペギー・カーターもそうですけれど、始めから弱々しい感じの女性より、強い女性がピンチになったときの方が、ギャップがあって、「守ってあげたい」と思います。『マーベル/ジェシカ・ジョーンズ』、彼女はかなり気になりますね。これからぜひ見てみたいです!
(メイク:仲田須加 スタイリスト:手塚陽介)
text:Keiko Oda photo: Nahoko Suzuki)