特撮ヒーロー「仮面ライダー鎧武/ガイム」では二面性のあるライダーをシリアスに演じ、「ファブリーズ」のCMでは一家の長男をコミカルに好演。端正なルックスだけでなく、確かな演技力が認められ、俳優として大きく飛躍中の高杉真宙。2017年は3/25公開の『PとJK』を皮切りに6本もの出演映画が公開される。そんな彼が最近、『アイアンマン』など、マーベルのヒーロー映画を10本以上、イッキ見! 「1本見たらハマってしまいました」と、新しく知ったマーベル・シネマティック・ユニバースの魅力を語ってくれた。
『アイアンマン』でマーベルの魅力に開眼! 一気に最新作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』まで見ました
これまでもマーベルのヒーロー映画が人気だということは知っていましたが、どこから見始めればいいのか分からなかったんです。そこで今回いろいろと調べて、劇場公開順に『アイアンマン』から見てみました。すると、アイアンマンというヒーローが誕生する経緯を描いた序盤からめちゃくちゃ面白くて、引き込まれました。続けて『アイアンマン2』、を見て、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』でキャプテン・アメリカにも惹かれたので、彼とアイアンマンが対決する最新作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』まで早くたどり着きたい!と思って、どんどん見ていきました。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でアベンジャーズのヒーローたちが6対6に分かれて戦う場面はすごい迫力で、DVDを見ながら思わず興奮してしまいました!
キャプテン・アメリカの人間的魅力とヒーローらしいマイティ・ソーにあこがれます
スマートフォンの壁紙をアイアンマンの写真にしたぐらいなので、キャラクターとしては、やっぱり最初に見たアイアンマンが好きなんです!でも、キャプテン・アメリカも正義の人という感じで、かっこいいですね。第1作では体の弱い青年だったので、弱い者の心も知っているし、いきなり70年後の世界で目覚めて時代の変化についていけない感じも、人間味があって親しみが持てます。でも、単純にヒーローとしては?と考えると、マイティ・ソーかな。あのハンマーを投げるという戦い方が、シンプルだからこそ、あこがれます。ソーと弟ロキの関係も面白いですよね。僕が「仮面ライダー鎧武/ガイム」で演じた龍玄も兄を裏切ってしまうヒーローだったので、その共通点にびっくりしました。『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』では、いったん決裂した兄弟が共闘し、ロキが兄に「(自分を信じられないかもしれないが)この怒りを信じろ」って言う場面が、めちゃくちゃかっこよかった! もともと敵だった人が戻ってきて主人公と一緒に戦うというのは、胸アツな展開ですよね!
映画シリーズを見たからこそ気になる! 人気キャラクターが主人公になったドラマ版
ドラマシリーズはまだ見ていないんですが、「エージェント・オブ・シールド」の予告編にはびっくり。『アベンジャーズ』で死んだと思っていたコールソンが生きていたんですね! コールソンは、『アイアンマン』にも出ていたので、最初から謎の存在でした。その彼が集めたエージェントたちが、どうアベンジャーズに関わってくるのかが気になります。また、「エージェント・カーター」は素手でのアクションが多くて、スピード感がありそう。ヒロインのペギー・カーターも映画で見てきたキャラクターで、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』では、彼女が最後にどうなったのか分かったので、そこまでのいきさつを描くこのドラマもぜひ見てみたいです。そして、新作の「マーベル/ジェシカ・ジョーンズ」は、マーベルらしい能力バトルという印象。『アベンジャーズ』で破壊されたニューヨークで、ヒロインのジェシカたちはどんなふうに生きているんだろう? それも気になりますね。
マーベル・シネマティック・ユニバースでヒーローたちの視点がリンクするのが面白い
こうして見てくると、マーベルの作品は全部がつながっているんだということが良く分かります。それが惹かれる理由のひとつで、「あの場面がここにつながるのか!」と見れば見るほど、気になることが出てくる。キャラクターのつながりも分かってくるから、自分で相関図を書きたくなっちゃうぐらいです(笑)。ひとつの作品にひとつの世界があり、それがヒーローの集結する『アベンジャーズ』などでリンクするから、全体としては世界がすごく広いんですよね。アイアンマン対キャプテン・アメリカなど、それぞれの目線から同じ世界を描くのも、多面的で面白い。まるでずっと終わらない物語を見ているようで、すっかりハマってしまいました!
(text:Keiko Oda photo:Kazan Yamamoto)