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邦画大ヒット連発の裏にLINE LIVEの暗躍アリ…!? ネット上で拡散の方程式を確立

「こちらのイベントの模様はLINE LIVEにて生で配信されています」――。ここ最近、記者会見や舞台挨拶などに足を運んだ際に、現場でたびたび耳にする言葉である…

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『シン・ゴジラ』(C)2016 TOHO CO.,LTD./『君の名は。』(C)2016「君の名は。」製作委員会
『シン・ゴジラ』(C)2016 TOHO CO.,LTD./『君の名は。』(C)2016「君の名は。」製作委員会 全 8 枚
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『シン・ゴジラ』『君の名は。』の両作に共通する特性と言われているのが、見た後で、誰かと感想を共有したり、語り合いたくなるということ。その意味でネットが最適のメディアであるのはもちろんだが、公開後のタイミングで“ネタバレ”を前提に「みんなで」「生で」見て語り合うという行動が、単なる個々のSNSでの発信以上の熱量を生み出すことになり、拡散、トレンド入りという流れを作ったと言えるだろう。

なお、先日、映画化の情報が解禁となった『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』においても、制作発表記者会見の模様がLINE LIVEで生配信され、大いにネットをにぎわせた(※平日水曜日の午後1時台の会見で、視聴者数は約44万、コメント数は約8千)。ちなみに、この実写化の情報は、実際に会見で発表されるまで、報道陣にも完全に伏せられており、つまり、会見場に足を運んだ報道陣とLINE LIVEの視聴者は、全く同時にこの情報を知ったということ。ここまでの例はレアなケースであると言えるが、とはいえ今後も舞台挨拶や会見のLIVE LIVEでの生配信が増加することは間違いない。

なお、最近の『何者』『溺れるナイフ』といった番組では、視聴者の声を受けて、スマホならではの距離感の近い映像を視聴者に届けるという意図で、スマホを横に倒すのではなく、“縦型”での配信を実施。『君の名は。』の三葉の声を演じた上白石萌音は、アーティストとして初のカヴァーアルバム「chouchou」の発売を記念したLINE LIVEを実施し、ほぼ1人で行った番組では生歌を披露すると共に、視聴者とのコメントを通じたコミュニケーションをも行ない、大きな反響を呼んだ。

情報を集め、記事やニュースにまとめ発信する、WEBを含めた既存のマスメディアにとって、イベントの頭から終わりまでが無料で生中継されるというのは脅威でもある。一方で、些細なことが“炎上”の火種となりうるこのネット時代、全ての発言が、編集されることなく、生で配信されてしまうというのは、参加する俳優陣、アーティストにとっても一定のリスクを背負うことになりそうだが…。

いずれにせよ、口コミがヒットの卵である現代において、LINE LIVEが新たな潮流を作りつつあり、今後も注目を集めそうだ。
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《黒豆直樹》

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