「アナ・ウィンターはキツくない」『メットガラ』監督が明かす

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『メットガラ ドレスをまとった美術館』 (C)2016 MB Productions, LLC
『メットガラ ドレスをまとった美術館』 (C)2016 MB Productions, LLC 全 12 枚 拡大写真
『プラダを着た悪魔』の鬼編集長のモデルといわれるアナ・ウィンター。彼女が取りしきる世界最大のファッション・イベントを追ったドキュメンタリー映画『メットガラ ドレスをまとった美術館』のアンドリュー・ロッシ監督が、彼女について興味深いコメントを寄せていることが分かった。

2015年5月2日、NYメトロポリタン美術館(通称、MET:メット)にて行われた伝説のファッション・イベント、“メットガラ”。そのレッドカーペットを闊歩するのは、ポップスターのリアーナをはじめ、ジョージ・クルーニーやアン・ハサウェイといったアカデミー賞俳優、ファッション界の重鎮ジャン・ポール・ゴルチェほか、豪華セレブリティたち。カメラは、企画展示を担当したキュレーターのアンドリュー・ボルトンと共同主催のアナ・ウィンターに密着、ゴージャスな一夜を生み出すための8か月を初めて捉えていく。

現在、御年67歳のアナ・ウィンターといえば、ファッション誌「VOGUE」の名物編集長として知られ、METの理事でもある。1970年にロンドンで「ハーバース・アンド・クイーン」誌の編集アシスタントとしてキャリアをスタートさせ、75年にNYへ。「ハーパース・バザー」「NEW YORK」などを経て、83年、US版「VOGUE」のクリエイティブ・ディレクターに。3年後にUK版「VOGUE」編集長に就任し、同誌を立て直した腕を買われると、88年 7月にはUS版の編集長に呼び戻された。以来、30年近く同誌の編集長を務めている。2009年には、アナに密着したドキュメンタリー映画『ファッションが教えてくれること』も公開。2児の母親であり、とくに娘のキャサリン、通称ビー・ シェイファーを溺愛し、ファッションショーなどに連れていくことも多い。

数々の伝説とともに、そのどこまでもカッコいい威厳ある姿で知られるアナだが、本ドキュメンタリーで密着していたロッシ監督が見た、アナの素顔は意外なものだったようだ。エミー賞や数々の映画祭でノミネート経験を持つロッシ監督は、アナの指名により14年7月から密着を許され、自宅や緊張感走るミーティングの現場を淡々と記録していった。

「彼女に対して、ドラゴンレディとかいう人もいるし、怖いイメージを持っている人もいると思うけど、僕は、それってジェンダーバイアスがかかっているんじゃないかと思うんだ」と監督。

「男性が彼女のような効率の良い仕事をし、鋭い判断力で物事を運営している様子を見たら、誰もが『素晴らしい』という評価を下すのに、アナがタフな判断をしたときは『怖い』と言われる。撮影で一緒にいる限りは、気まぐれなことを言ったりとか、アナが上司になったらキツイなーと思ったことは一度もなかったよ」。

“ファッション界のアカデミー賞”とも呼ばれる“メットガラ”を成功に導き、一夜限りのゴージャスな競演を実現させるアナ・ウィンター。本作では、彼女の知られざる姿も目にすることができそうだ。

『メットガラ ドレスをまとった美術館』は4月15日(土)より Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国公開。

《text:cinemacafe.net》

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