『フラガール』松雪泰子、蒼井優、山崎静代、李相日監督完成披露試写会 舞台挨拶
昭和40年、福島県。閉山が相次いでる炭鉱の町を救うために“楽園ハワイ”を作り上げる一大プロジェクトが持ち上がる——。映画『フラガール』は常磐ハワイアンセンター(現スパリゾートハワイアンズ)オープンのため、目玉となるフラダンスに挑戦する炭鉱娘たちを描いた、実話の物語。6月11日に行われた完成披露試写会には、松雪泰子、蒼井優をはじめとしたスタッフ・キャストが舞台挨拶に登壇し、実際にフラを披露するとともに本作への熱い想いを語った。
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フラを教えるために東京からやってきた先生役を演じる松雪泰子。劇中ではフラガールズと一緒に踊るシーンはないため、この舞台挨拶でフラを踊って「ドキドキした」とコメントした。「みんなでひとつのものをつくりあげる過程は感動的です。撮影を通じて、映画の中と同じ体験を味わったので、リアルに映っていると思います」。
バレエのバックグラウンドはあるものの、初めてのフラとタヒチアンダンスを、フラガールズのリーダーとして見事披露している蒼井優。「ダンスは本当に難しくて、しかもソロやセンターで踊る場面もありプレッシャーでしたが、松雪さんをはじめ、フラガールズには色々と教わりました。感動だけではなく、みんなの優しさがつまった映画です。3ヶ月間、一生懸命頑張りました。泣いたり、いろいろありましたが、みんなを信じてよかった。みんなへの感謝の気持ちが大きいです」。
そして今回女優初挑戦を果たした南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代。つい数日前に完成した映画を初めてみて「自分の演技を見て号泣しました。輝いていた」と得意のトークで会場の笑いを誘った。
本作のメガホンをとるのは、『69 sixty nine』や『スクラップ・ヘブン』を手がけ、今最も注目を集める監督の1人である李相日。「今回ほど自分以外の人に助けられたと思ったことはなかった。企画のおもしろさ、キャスト、スタッフもあるが、何よりも肉体で表現をするダンサーズの力にいちばんに助けられたと思います」。
最後は「誰でも前に進もうと気持ちがあれば、不可能はないというエネルギーを感じさせる映画です。感動のバイブレーションをたくさんの人に伝えてほしい」という松雪さんのメッセージで、舞台挨拶は締めくくられた。猛特訓を積んだ迫真のダンスと、少女たちや彼女たちを支える先生、家族の熱い想いに涙が止まらない『フラガール』。公開を楽しみにしていてほしい。
『フラガール』
配給:シネカノン
劇場情報:夏、全国にて公開
《シネマカフェ編集部》
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